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異世界暮らしていけますか?  作者: じゃーまん
未知との遭遇
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知と身と心3

食卓の魔物を殲滅したイー、悪夢を忘れるように本来の目的を思い出した。

 リーベスさんが課せた試練に終りが見えた頃、主題である今後について話し合う場だと思い出した。


元の世界に帰ると、こちらの世界では時間が止まっているような現象のせいで、面倒な事になっている。


 「おおそうじゃった、小僧の扱い方を決めねばのう、何か案は無いかリズよ。」


 「そうねえ……こちら側に滞在しても、あっちの世界でが時間が進まない、逆もしかり、か……一番簡単なのがイー君を家に住まわせて、私達と同じ生活に合わせて貰えば良いんじゃないかしら。」


 「住み込みって事ですか?確かにそれが簡単に解決しそうですが。」


 「まあそれがいいいかの、地下を少し整理すれば寝起きは出来るじゃろ。少し寒いが往復が便利だしそれでいいかの?」


 「はい、とてもありがたいです、よろしくお願いします。」


案外あっさりと決まった。 「事を起こせばコキリじゃからの」 はい。


 「そ、そうだお土産が、今回はそんなに多くないですが期待してて下さいね!」


 実は結構自信があった。こういう世界で珍しかったり、貴重だったりする品はある程度心得てある。


だが今回は初めての貢ぎ物、探りを入れつつの選択だ。

  

 「おお、まあ期待はせんが受け取ってやろう。」


 「……」

 

 「まずは、これ!」 袋に入った白い粉を取り出す。


 「何じゃこれ?」 「塩です!」 「塩か」  


 「塩ね、丁度無くなりそうだったわ、ありがとう。」 次。


 「じゃあこれ!」 袋に入った白い粉を取り出す。


 「また、塩か。お前は塩売りなのか。」


 「違いますこれは砂糖です!これならどうですか?」


 「おー砂糖か、甘いのはワシも好きじゃぞ、嬉しいのう。」


 「……」


 これもそんなに反応が良くない、塩は兎も角こちらは驚かれると踏んでたが。


 「んじゃこれならどうですか!!!」 袋に入った茶色い粉を取り出す。


 「粉売りのイーよ、お前の気持ちは伝わった、粉以外は無いのか?」


 「……違います、とりあえず持ってきたのが、偶々粉物で重なっただけです。

胡椒ですがどうでしょうか。」


 「これ全部胡椒か、くしゃみが止まらなくなりそうだの。」


 「ええ……そうね、塩、砂糖、胡椒。台所が賑わうわ。」


ここまで手ごたえが無いとは思わなかった。学生の財布事情を考え、

選び抜いた3種が惨敗とは少し落ち込んだ。


 「あー、そうだこんなのもありますよ、芸術品になるのかな?」


爆散したゲーム機と一緒に持ってきた物を思い出した、昔作った、小さな模型だ。人間の形を模した……あれ、なんだろうこれ、とにかく人型の模型だ。


 「ほぅ、白い騎士の人形かの、見せてみ。」

 

 「手足の関節とか動くようになってます、あまり力を入れると壊れてしまいますので気を付けてください。」


オーマに人形を手渡す、おっかなビックリに触れていたが、要領を経て感心する。


 「ほお、これは良く出来てるのう、中々気に入ったぞ。」


楽しそうに人形の手足を動かして遊ぶ、人を選ぶがどうやら当たりだったらしい。


 「どんな物が喜ばれるか分からなかったので、とりあえずコレだけですが、

いいですかね?」


 「足りん、ダメじゃの。お主……粉ばかりではないか、次は固まったもんを頼む。

まあ宿代にはしてやろう。」


 「ありがとうございます?」


そんなに値の張る品々ではないし、泊めてくれるのは嬉しいが、釈然としない。


 「さて、明日から腰を入れて指導するかの、小僧、下の整理をして来い、

中に入っとるモンは壊すなよ。ベットになりそうなのは余ってたかのう。」


 「寝具なら、うーん、こっちで準備出来ると思います。大丈夫です。」


 「おおそうか、行け行け。次の土産も待ってるぞ。」


一言物申したかったが、喉まで抑えて寝床の準備に向かう。


全然眠くないから帰って夜になってからまた来よう。寝袋は長く使うには大変だ、ちゃんとした奴を買おうか。安く済むといいが。




 「行ったかの。」


 「ええ、お爺ちゃんの言葉が無かったら危なかったわ。」


 下でゴソゴソと動かしている音が響く、かなり重い品もある、さぞ面倒であろう。


 「何が出てきても驚く素振りを見せるな、ね、塩は置いといてまさか砂糖が出てくるとは思わなかったわ、一体何者なの。」


 「胡椒も昔よか価値が下がったとはいえ十分貴重、品の価値もじゃが入れ物も凄い。」


粉が入った袋は、内容物を透視でき、布でも紙でもない摩訶不思議な入れ物だ。

魔法の痕跡も無い。


 「手に豆も無く、小奇麗で服の質も良い。最初は貴族かと疑ったが……

アレは庶民の反応じゃ。」


 「その庶民がこんなものを平気で渡してくるの?確かに魔法を習うのは価値があるとしても……」


 「今日が最初の交流じゃ、まだまだこれからよ。だがしかし……」


オームは興奮しまいと落ち着こうと、落ち着こうとしたが諦めた。


 「魔法は更なる発展をする。異界の技が交われば、驚くべき速さで。」


カシャカシャと騎士の人形が鳴り響く、リーベスは黙ってそれを見つめ続けた。




 


 

オーマ達にとってはまだ一日過ぎてないんですよね、

こんだけ書いていても。


句読点を打つことに躍起になっていましたが、

文の流れが悪くなる感じがして減らしてみました、どうかな?


物価、高級品、どうしようか色々考えてます、

これから出すものはある程度はイメージしているんですがね、

ま、そこが楽しいんですけど!


折角なんだからじっくり進めたいです、

この物語が大好きなのですから。

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