表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

運命讃歌

作者: 羽山忠


さあ皆さまもご一緒に



運命とかなんとか。


そういえば今日見たアニメでそんなことを言っていたような。


そうでないような。


しかし運命とは目に見えない。


確かめようもないではないか。


どれだけ御託を並べようと、いかにそれらしく説明しようと、真実には程遠い。


運命とはなんぞや。


目に見えず、触れることすらできないというのに。


その存在をみんながみんな確信しているだなんて。


とても不思議でございます。


なんとも奇妙でございます。


でも素晴らしい。


運命とはまことに素晴らしい。


どんな理不尽もいかなる不幸も運命と名付けてしまえば、まるであたかも幸せへの布石のようです。


苦労が報われそうに聞こえてくるから素晴らしい。


そんなはずはないですよ。


苦労とはするだけやって損するばかりの代物ですよ。


それでも頑張れるのは、やはり運命とやらのお導きなのでしょう。


運命って呼ぶだけで、なにやら泥臭い作業もたちまち神聖なる試練のようですもの。


1秒に満たない出会いも、特筆すべきでない出会い方も、まるで壮大なる物語の始まりのよう。


なんと素晴らしい。


そうね、運命がなければ人は、とてもろい。


だから褒め称えましょう運命を。


この何気ない1日を運命として祝しましょう。


運命万歳。\(^^)/


所詮は人が作った幻想。


それでも救われるのです。


形なぞなくてもそれは確かに差し伸べられた救いの糸でしょう。


ではもう一度。


運命万歳。


人間はこじつけが得意すぎる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ