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日常

背景設定の件はまだまだ先なのですが

”わかりにくい”と、

ありがたきアドバイスをいただいたので記します。


なぜ名前が和名と英名?>

   翼と篠也はある島国の人間で、他は大陸の人間です。

   近いうちにMAPでもかけたらいいなー…

少女の話って…?>

   これも近いうちにネタバレしますが、

   夢の世界、無限空間です。


これからも頑張るので、なにとぞお願いします。


 ふわり。

無重力の空間で眩しいほど綺麗な少女。少女は目を瞑ったまま、白い魚のように、ふわり。

脳裏で白と赤が混沌とする。戦慄が走る。

ふと目を開けた少女の顔は泣いてるみたいだった。

「翼ちゃん、ごめんね。でも私、…が好きなの……の為なら……は……このまま…」

乾いた白に赤が滴る。

「私…は………から………。」

それはいつまでも鮮やかな赤だった。

 

       ***

 

「ツーーーバァァァァサァァァーーー!」

 突然の大声とともに堂々と不法侵入したそれは、入口側で寝ている篠也を勢いよく踏み潰し、僕の寝所に狂喜乱舞し舞い込んだ。

「お、ツバサ、まだ寝てたのかようっ。」

「ん……はよ……んの声はテノー…。…っておい!篠也!」

「今日な、ヴィェーチナに新入りがくるんだって!しかも女の子!ああ…!あのむさ苦しい酒場にも春が来る……っても…ん……」

僕は目の端にはいった丸まって動かなくなった篠也に、テノーが言い終わらないあいだににスっと寄り添った。まぁ、いつものことだが、超超超お子様のテノーにとって、ライバルの篠也がテノーより優先される状況は、面白くないのだろう。みるみるうちにテノーのツンツンヘアは活発化した。

「篠也、大丈夫?」

腹を抑えて起き上がる篠也を支えると、篠也のさらさらの長い黒髪はバチバチと火花を放ち、つむっていた目をカッとあけたと思うと、赤い彩光を覗かせた。

「………コロス!」

「………受けて立つ!」

ああ、もーまた…。

 

       ***

 

 こいつらの説明はさておき。

ここは、魔法都市グレイスキャッスルタウン。潤いの地グレータウン、とも言われ、カポネ列島群(舞台となる島国の総称)のほぼ中央に存在するその島は、商人が各々の島から移動する際に必ず立ち寄るため、最も栄えていた。そんな島国は何千年も昔、島国同士がひとつの大陸を成していた頃だろうか――、ある一人の魔道士が渡来して以来、増え続けるようにして今では人口のおよそ3割は魔道士、そして魔道士として力のある人間はグレータウンに自然と集まった。

 そして、翼と篠也、また彼らの部屋で暴れるテノーも、魔道士の一人だった。

そんな彼らが暴れて、コンクリートごときの壁が無事でいられるわけもなく…。


「ふたりともそろそろやめなよ……また怒られちゃうよ……」


翼が静かに注意しているが翼を挟んだ二人に声は届かない。


「あぁ…そろそろきちゃうよ…?」


ため息混じりに翼が肩をおとしたそのとき、ひやり、と空気の熱振動を抑えるかのように冷気が漂い空気が固まった。


「てめえら!!!!!!いいかげんにしな!!」


女はドア(…と呼ぶには既にふさわしくない無残な姿だったが)をいつものように拳で割って入ってきた。

”この人ほんとドアの使い方わかってんのかな……”

髪とフードによって顔はほとんど伺えないが、空気を一瞬でつかみ、静まり返らせた女は、白髪をなびかせて強烈な威圧感を放った。中性的な顔立ちでよく見ないと男と間違えてしまう彼女の名前はウルク。翼と篠也が世話になっている『中央寮』の隣の住人、そしてここ数年『中央寮』を留守にしている寮長おばばの孫娘、簡単に言うと代理人だ。

「…ったく。」

 その後彼らは、ウルクさんにこってり絞られ、今までの2倍働き、修理費(もちろんドアを含む修理費に反論しようとしたが一喝されたそうな。)を収めることを条件に解放された。



酸っぱいマンを食べながら、初制作終了しました。




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