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屋台  作者: 24
1/1

仕事に疲れた帰り道。

うとうとしていたせいか、気づけば知らない道を、足を止めずに進んでいた。

やがて屋台の前立ち止まっていた。

薄明かりのせいでよくは見えないが、四席あるうち二席が埋まっている。

一人は小柄な影。もう一人は長い髪の、背の高い影。

布が垂らされ顔は見えない。

だが、そこから漏れる匂いが空腹を掴んだ。

店主に食べ物を頼む。

出てきたのは見たことのない料理。

「メンだ」と店主が言った気がする。

覚えているのは、塩気と独特の風味を持つ澄んだスープ。

小麦の香りをまとった麺。

味付けされた肉と、シャッキとした野菜。

腹が満ちる。

眠気が差す。

目を閉じ――

気づけば家の前に立っていた。

物の怪に化かされたのかと思った。

だが腹は確かに満たされ、財布は少し軽い。

化かされたのだとしても、

もう一度あれを食べたいと思った。

だが、二度とその屋台には辿り着けなかった。

あぁ――食べたい。


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