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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第78話 レイムさんのお部屋で、ゆっくりお話していってねって。

「はい、これが私の剣ですよ、グラン様」

「ありがとうレイムさん、綺麗ですねー」

「もう私、身体はそれほど鍛えられませんから、いざとなったらこの剣に頼るしか」


 ここまで手続きが面倒くさかった、夕食後、

 まず俺のお付きメイドであるミラさんからお願いして、

 執事のスティーブンさんに話が行き、父上の許可が出てレイムさんのお部屋である。


「しっかり手入れされてますね」

「触らないで下さいね」「もちろん!」

「グラン様が冒険者として剣士になられる時は、せめてこれくらいの剣は」


 とはいえ、めっちゃ高価そうだ、

 ポーション売りまくってお金溜めたとしても、

 これ程までのを発注する先が無いと……ちょっと聞いて見ようか。


「そう簡単に買える物じゃないですよね」

「はい、剣というのは魂を込めて造られる物なのですから、

 市販品は使い捨てくらいに思った方が」「いいなあ」「あげませんよ」


 そりゃそうだ。


「グラン様、剣の稽古はいかがですか」

「まだ始まったばかりです、あっ、お紅茶ありがとう」

「こうして話す機会はなかなかないので、ゆっくりしていって下さい」


 レイムさんにそう言われると、

 なんだか生首が思い浮かべられるのは、前世のせいだ。


(お紅茶美味しい、メイド長だもんな)


 前世の記憶を思い出す前は、

 おっかないイメージがあったけど、

 こうしてちゃんと話すと、きちんとした大人なんだなあと。


(躾けされてるガキは、怒られて怖いのは当たり前か)


 特にこの世界だと。


「その、イシタさんに聞いたのですが」「はい」

「なんでもレイムさんは、受けた相談を、聞かなかったことにしてくれると」

「そうですね、それなら言い難い事も、話しやすいかと」「それでご相談なのですが……」


 あっ、ちょっと待てよ。


「相談とは」「ちょっとその前に、こっそり父上が聞いてたりは」

「今は書斎ですね、しばらくこちらには、戻らないかと」「なら良いのですが」


 サーチでわかっていたけど!

 ちなみに、父上の寝室の隣なのですよこの部屋は。


(かといって『父上からのお手付き経験は?』とか聞く気は無い)


 聞いてどうする。

 そんなことよりもだ、

 なんとか一緒にダンジョンへ行って貰う方法……


「たとえば、剣の手合せとか、できますか」

「グラン様とですか」「それはまだ早いですか」

「吹き飛びますよ」「そんなに強いんだ」「あの先生方のが、もっと」


 うん、スキル見ても凄かったからね。


「新しい衛兵ふたりと」「ご当主様の許可が必要ですね」

「命令ならばと」「ある意味、後輩の指導という形でなら、しかし……」

「うん、先生を、教師をすでに雇っている訳だからね」「その流れで必要であれば、話はそのうち来るでしょう」


 これはちょっと不味いな、

 レイムさんを借りるには、

 父上の許可は必須らしい、そりゃそうか。


(ならば、餌で釣ると言うのはどうだろう?)


 前世の若い頃、どうしても千葉の某遊園地に行きたくて、

 まずスキャンダルになりそうにない若手女優に全部奢るからと、

 声かけたらあっさり釣れたっけな、お互い役作りってことにしましょうとか。


(単に遊ぶ口実だったんだけど!)


 それがのちの、あんな大女優になるとは……

 黒歴史ってことでその事は本人は無かったことになっていそう、

 その時の写真はフィリピンまで持って行ったんだけどな、俺と一緒に燃やされたかな。


「レイムさん、何かひとつ、願い事が叶うとしたら、何が良いですか?」

「私の、ですか」「はい、あくまで個人的なことです、世界平和とかこの子爵家の発展とかではなく」

「そうですね、あくまで個人的なことで言えば」「はい」「恥ずかしくて言えませんね」「あっはい」


 レディにはレディの事情がある、独身だし。


「叶えていただけるなら別ですが」「ええっと、ここだけの話」

「他言しないでいただけるのですか」「お互いね、変な言い方になるけど……」「はい」

「僕がその願いを叶えるとして、対価はいただけますか?」「ご当主様に相談ですね」「相談せずに」


 考え込むレイムさん。


「……本当に、私の願いを叶えられるのであれば、

 そしてそれが秘密である必要があるのでしたら」

「ちなみに僕の希望は『ダンジョンに行きたい』です」「もうですか」「もうです」


 僕をじーーーっと見つめるレイムさん、

 まるでグランではなく、その奥の俺こと高峰群司(たかみねぐんし)でも見ているかのように。


「ちょっと入ってすぐ出る感じですか」

「出来れば最高級魔石が出るまで、地属性以外ね」

「……訳がありそうですね」「それはともかく、レイムさんの願いは」


 意を決した表情、

 そして出て来た言葉に、

 俺は思わず。七歳児の身体を、仰け反らせた。


「私の、この私の願いは、ずっとずっと持っていた願いは……子供が、欲しいです」


(な、なっ、なんだってーーーーー?!?!)


 いったい誰の、

 とか聞けませんよねえ……

 いやとりあえず、怖いけど踏み込んでみよう。

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