第72話 カロリちゃんは、地味槍使いを目指す。
土日は更新時間不定期(時間未定)なので、
逆に月~金より、早くアップしてみるテスト。
「いいんじゃないかい、あたいは賛成さね」
「ありがとうアナベガ先生!」「槍は距離感が大切さね、眼鏡戦士に向いてるよ」
「あっ、聞いた事あります、眼鏡は剣士に向かないって」「外されたら終わりさね」
学校が終わって帰ってきた子爵邸、
あっ、イレタちゃんはお帰りいただきました、
家に上げてお茶でもって飲んで帰ってって言ったら、今日はもう魔法は休みだからって飲まずに。
(ちょっと拗ねてたな)
で、入って師匠を訪ねてご報告、
ちなみに旦那さんはもう帰ったって、
色々と仕事が忙しいらしい、ポーターって商人も多いそうで。
(商人の家からポーターになったり、ポーターが冒険者引退して商人になったり)
それはともかく、
きめ○どうし改めドルイド似の還暦目前(元)女戦士さんに、
カロリちゃんが武器を槍にしたいと言っていると報告しての、このお言葉である。
「じゃあこれからは、槍に専念で」
「一応、何かあった時のために、近距離用の短剣も憶えるべきだけど」
「護身用ですね、あと槍が折られた時の」「それはそれとして、槍が中心ね」
うん、これでカロリちゃんは、
今後は地味な槍使いを目指すことになった、
ただしかし、槍使いって、腕がムッキムキなイメージが……
「ありがとう、ございます」
普通に感謝して頭を下げるカロリちゃん、
これちゃんと成長するかな、前世だったら小さいままJKになったくらいに、
遊園地の『某ねずみの中の人』とかやれそうだ、いやこの異世界に着ぐるみは無いか。
「まず槍の何がいいかっていうと剣より素早く突けるさね」
「まあ、振りかぶるより、シュッて突き出しますからね、その分」
「あと連射が容易いさ」「連続で振りかぶるより、シュシュッて突けますからね」
語彙力なくてごめん、
いやほんとに元役者か俺。
「剣より先に届くのが利点さね」「あと急所も狙えますね」
「ただ、持ち手の部分を斬られたら終わりさね」「あっ、それを槍の先で弾く!」
「良くしってるね」「え、ええまあ、撮え、いえテレ、いえ、小説で読んで」「偉いねえ」
うん、やっぱり元役者だったわ、俺。
「とにかくカロリちゃんに、槍の稽古をお願いします!」
「あたしは初歩の基本しか教えられないけど、この子にはそれで十分さね」
「はい、後は冒険者学校へ行ってから」「槍マスターは衛兵の食い扶持もあるさ?」
いや、俺の地味ハーレム要員です!
まあ刃が双方についた槍を回転させ、
無双する少女とか見たくもあるが、今の身長だと地面に引っかかるな。
(あっ、頭上で回せば良いのか、ヘリコプターみたいに)
そのアイディアは、
カロリちゃんが槍に慣れたら出そう。
「僕も剣を頑張ります!」
「本当に剣で良いさね?」
「まあ、一通りやってはみますが」
魔法が使えないことになっている俺にとっちゃ、
剣でのらりくらり弱そうにやっている方が本性を隠せて良い、
何せ魔力が尽きる事は無いのだから……多分、大丈夫はなず、おそらく。
「まあ確かに冒険者で剣士が多いのは、需要があるからさね」
「引く手あまたですか、依頼バンバンですか!」「高ランクならね」
「うっ」「ただ闘技大会だと、その分ライバルも多いよ」「そんなのあるんだ!」
出たくねえ、絶対目立つ。
「賞金に加えて状態異常や体力魔力を一気に戻す『パーフェクトポーション』が貰えるさね」「すげー」
いやそれ造れるんですけどー!
「Sランク冒険者の必需品さね」
「じゃあ、重い病気も治っちゃう?!」
「それは幻の秘薬『エリクサー』さね」
うん、それも(以下略
「それ、ほんとにあるのー?!」
「S級冒険者の本当にトップクラスは、
常時一本はポーターに持たせているらしいさね」
うん、地味ハーレム地味冒険者パーティーを作ったら、
自分も含めてひとり一本は持たせよう、地味にね、地味に。
「見た事あるのー?!」
「旦那が冒険者時代、一度だけ間近で、
あとは遠くからならオークションであたいも見たさね」
……お金が入用になったとき、
なんとかしてオークションに出したいけど、
そのあたりは、つてというかルートを独自に作らないと。
(サキュバス村経由、あの校長先生とか、は色々と面倒そうだ)
俺たちのためなんかで、
あの村が目立つのも良くないからね。
この話はもういいかな、ここで話を変えよう。
「ところで野獣セクシー先輩いや先生は」
「ホセロペスのことかい? ヤツは私兵の教育さ」
「あっ、帰ってきていきなり、僕らの警備してたのに学校から帰りも」
その足で鍛錬とか、可哀想に。
「冒険者としてやっていけるくらい鍛えるそうさね」
「ていうか片方は元冒険者じゃ」「それも本当かどうかさね」
あのC級カードが偽造か偽物ってこと?!
山賊やってるようなヤツならありうるって話だけど、
俺の話した感覚じゃ本当は本当だと思う、どっちかっていうと……
(何かしでかして追放されたとか、逃げたとかだ)
まあいいや、ティムしているとはいえ、
本人の語りたがらない所まで突っ込むのは止めておこう。
「そんじゃま早めにお風呂に入ってきまー」
「カロリも一緒に頼むよ」「えー」「コンビネーションを大切にさね」
何をやらせようというんだ何を!
背中の洗いながしっこかな? 六歳と七歳だし!
と、廊下へ出るとミラさんが立っていた、待ってたんだ。
「カロリ、こちらへ」「はいっ」
「えっとこれから」「グラン坊ちゃまはひとりでお風呂へ」
「はーーーい」「ではカロリ、行きますよ」「グランおにいちゃん……」
聞いてたんだ、真面目トーンのミラさん、
どうしたんだろう、まあ良いや、七歳のひとりお風呂、
しっかり浸かって、気持ちよ~~~くなってこようっと。
(この世界に来て、まだ入浴剤とか使ったこと無いよな)
噂では、教会ではあるらしいが、
機会があったら今度、クリスちゃんに聞いてみようっと。




