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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第62話 なんだか中型猫でも、飼ってるみたいだ。

(……なんだなんだ、胸元にぬくもりどころか、熱さを感じる)


 目を醒ますとそこには、

 風呂上がりの良い匂いをした六歳児が!

 ていうか体温、熱っ! まるで中型猫が潜り込んできたみたいだ。


(撫でたらゴロゴロいうのかな、ってそんな場合じゃねえ)


 よく見ると幸せそうな顔をしてやがる、

 俺って実はテレビじゃ犬派みたいに振る舞っていたけど、

 どっちかっていうと猫派なんだよな、腰トントンするのが好きなくらい。


「ていうか、もう昼下がりが」


 エリアサーチの魔法を使うと、

 ミラさんはこの動きからして掃除中かな、

 近くでメイド長が居るから指示を受けているっぽい。


(そこに埃がまだ残っていますよ! みたいな)


 それにしてもこの子、

 カロリちゃんだっけ小さくて地味にかわいい、

 こんな子が冒険者の前衛として生きていかないといけない世界……大変だな。


(俺が護ってあげないと)


 おそらく魔力無しで引き取り手もなさそうな小さな身体、

 行く当てが無いから本人は冒険者としてでも生きていきたいと、

 いや六歳児でそこまで深く考えているかは別として、とにかく上手くウチへ潜り込めた訳だ。


「一方、ウチは押しつけられたと」「……ん、んんっ……」


 あっ、起こしちゃう、

 独り言をしていないで、

 静かに黙って考えようっと。


(考え方は、しっかりしているんだよな、あの夫妻)


 あの自称セクシーボンバーなアベナナさん、

 じゃなかったアナベガさんとポーターの旦那さん、

 行き場の無さそうな孤児を引き取って、上手く貴族に渡す仕事をしていると。


(それだともう、ボランティアに近いな)


 もちろんマージンは貰って、

 いや本当に俺の、僕グランの生涯のパートナーとして活躍できるなら、

 多少多めの金貨でも、おつりが来るくらい……子爵家のウチにそこまでお金あったっけ。


(個人的には持ってるけどね、一度溶かして貰った金塊)


 そういや、あれの換金もどっかでやらないとな、頼むならイシタさんか、

 話を戻そう、確かに今の段階から冒険者目指してこの子爵家を出るまでの間、

 一緒に暮らして連携をしっかり夫婦以上に繋がる事で、最高のコンビネーションが出来るだろう。


(って、同棲する若手漫才コンビみたいだな)


 男女コンビでそこまで一緒に住むのは珍しいが。

 まあこのあたりは俺のお世話係兼用みたいだから、

 もし連携が駄目とか冒険者として使い物にならなかったら、メイドとしてどうぞって感じか。


「パートナー、ね」


 年齢的にも立場的にも俺の方が上、

 好きに使って良い、おもちゃにしても良いとか、

 そんなこと言われても、こんな境遇の少女、大事に、大切に育ててあげたい気持ちしかない。


(地味ハーレム候補を、地味に育てる、か……)


 スキルなし、

 余白十二行の真っ(さら)な六歳少女、

 俺の意向次第で屈強な女戦士にも恐ろしい魔女にも、絶対服従のメイドにも出来る。


「でも、やっぱりここはカロリちゃんが、自分で選んで好きな自分になって欲しいな」

「……んっと、グランお兄ちゃんと、ならびたいです」「あっ、起こしちゃった? ごめんねつい独り言を」

「おなか、すいたよね、よういします」「あっはい、って部屋の隅に昼食が用意されているのか」「いまから、します」


 起き上がってトレイを押して……

 大丈夫かな、簡単なサンドイッチとはいえ、

 って紅茶をティーカップに注ごうとするも身長が。


「いいよ、そこは僕がやるから」

「でも、んっと、おつかえ、しないと」

「やれる事とやれない事がまだあるからさ、無理しないで」


 と、ここで少し気付いたことが。


「では、おしぼりを」

「カロリちゃん、その、寝起きで動きが悪いんじゃなく、目が悪い?」

「はい、わたしがいいたかったのは、めが、よくなりたいです」「やっぱり」


 ステータスだと目が悪いとか出てなかったな、

 おそらく生まれつきのもので視力が弱い程度だからだろう、

 と、いうことは、これはひょっとしてひょっとすると……!!


(地味眼鏡少女、爆誕では!!)


 スキルで、余白記入であえて直すことは、しない!!


「えっとカロリちゃん」「は、はいっ」

「落ちついたら、眼鏡買いに行こうっか」

「んっと、いいんですか」「パートナーだからね」「うれしいですっ!!」


 俺も地味に、嬉しい。


(あっ、これはひょっとして、余白記入の条件になるかも?!)


『※ただし、眼鏡をかけている状態に限る』


 という形で……

 うん、ハンディも個性っていうし、

 余白記入のとき、これで行ってみるかも。


「……んっと、ごようい、できました」

「ありがとう、僕も紅茶の準備できたよ」

「あっ」「どうしたの」「ベッドのうえにたって、おこうちゃ、いれたらよかった」「いや危ないから」


 カロリちゃん的には、

 凄いやる気だな、必死なのかも知れない、

 不安もあるのだろう、いや思うよ、変な貴族の家に行かなくて良かったなって。


(とりあえず、俺好みの眼鏡だといいな)


 でも眼鏡って、

 この世界だと高そうだ、

 あんまりこれ以上、お金の負担はかけたくないが……


(かといって山賊の金貨を溶かしたお金で勝手に買うのは、ねえ)


 七歳で胸を張って、

 お金を稼ぐ良い方法は無いものか。


「では、いただきま、ってカロリちゃんも一緒に食べよ?」

「んっと、いいん、ですか」「その方が嬉しいかな」「はいっ!」


 結果、俺がカロリちゃんの食事の世話をしていました、駄目じゃん!!


(いや、ほんとに兄妹みたいだ)


 前世でも末っ子だった俺にとっちゃ、

 こうした経験も、いや立場も、悪くないけどね。

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