第61話 七歳になっていなくても、ステータスは見れるかどうか。
とりあえず朝食を自室で頂く、
今回はお客様ということで、カロリちゃんと一緒に。
「おいし、おいしっ、おーいーしーっ」
「いやそんな、普通の食事だけれど」
「みんなそろってたべると、いつも、さめてるからっ」
あーそうか、
孤児院や大人数の道場みたいな所だと、
みんなの前に食事が届いてから、揃って同時に食べるのか。
(それで待っている間に、最初に配られた食事が冷めるという)
前世の日本で昔、あったらしいな、
社員の多い団体旅行で旅館の大広間、平社員にまず料理が並べられ、
最後に重役社長が配膳させられた時にはすっかり冷めていて……まあ昭和の考えだよな。
(って、食べ方きったないなぁ)
まあ六歳か。
「ミラさん、お口を拭いてあげて」
「私がですか」「僕は本来、お世話される側だし」
「それを言ったら後輩になりますが」「あーもうわかった、僕が拭くよ」「いえ私が」
まあいいや、
これからゆっくり何年もかけて育てるんだし、
俺好みの冒険者に……って世話ばっかしてないで俺も食べないと。
「そういえば父上は」
「ずっと籠っているみたいですね」
「お仕事中かな」「誰も入れるなと」
どれだけダメージ受けているんだ、
いや父上は元からそんな人だった気がする、
インビジビリティの魔法で姿消して、テレポートで泣いてるか見てやろうか。
(いやいや、今はカロリちゃんだ)
先に朝食をさっさと済ませ、
まだモキュモキュ食べているカロリちゃんの背後に周る、
ちょっと気にしたようだが引き続き、食べるのに夢中っぽい。
「ちょっとくすぐったくなったら、ごめんね」「ふぁい」
よし、まだ七歳になっていなくても見られるかどうかテストだ、
もし表示されれば鬼が出るか蛇が出るか、それともまたまた淫魔が出るか、
これで本名『権田瓦 田吾作子』とか出てきたら女神様にカチコミに行ってやる。
(ステータス……オープンッ!!)
表示……されたっっ!!
名前:カロリ 年齢:6歳 性別:女性
体力:9 魔力:0 職業:(槍使い)
装備:少女服 古布を繋ぎ合わせた下着
加護女神:ギヌス スキル:なし
何も……ありませんでしたあああっっっ!!!
(スキルなし、ということは『余白十二行』くるか?!)
スライドして余白を見ると……
うっし、十行のあと、余計に二行ずらせる!
ということは条件ほぼ無しのスキルや能力を書き込める!!
「あのねカロリちゃん」「ふぁいふぁい」
「何かこういう能力が欲しいっていう希望、ある?」
「ふぁふぁふぃ、んふっ、んふうふぉり、ふぃふぁふぁふいみふぁいで」
……朝食が終わるのを待とう。
「食べ終わってからでいいよ」「んぅんっ!!」
それにしてもこの低スターテスよ、
いや六歳で体力9は無さ過ぎだろう、
そして下着……これひょっとして、孤児院から直で連れて来ていないか?!
(まあいいや、これから能力を弄り放題だ)
一応は仮で槍使いになっているが、
鞭使いとか扇使いとかニョロニョロ使いとか……
いや変な方向に弄ると目立つ、あくまで目指すは地味ハーレムだ。
「あっ、お水くらい、きちんと飲まなきゃだめだよカロリちゃん」
「ふぁい……ぷはぁ、ありがとうグランおにいちゃん」「お兄ちゃん、ねえ」
「んっと、だめ……ですか」「まあ兄妹みたいに暮らして行くから、いいのか」「はいっ」
と、いうことでえ……
「食事が終わったよね、じゃあ希望は」「おふろ、はいり、たい、でっす」
「いやそっちの希望じゃなくって、ってまあいいや、ミラさん」「はいはい、洗ってあげれば良いのですね」
「そこは素直に言う事きいてくれるんだ」「さすがに、七歳と六歳とはいえ」「あっ、下着どうしよう」「奥様にご相談を」
結局、母上経由で近い姉ことルミエル姉さんから借りた、
例の俺が盗んだ下着三枚、って結局貸してくれるんじゃん!!
更に入らなくなった普通の肌着、普段着とかも、やはり同性相手だとサービス良いな。
(って俺は勝手に持って行っただけだった)
さあ、今度こそお風呂に行って貰わないと。
「じゃ、寝て待ってます」
「グラン、おにい、ちゃん、も……」「いってら!」
ふたりして出て行った、
さて、寝ながら余白記入の内容を考えようっと。
(うーん、初期魔法を全部憶えられるようになったイレタちゃん、みたいにするとすれば……)
全ての武器を使いこなせる、かな?
でもそれって努力で何とかできるんじゃ、
だったら全ての『武器初期スキル』を憶える、とか……
(確か、そういうのがあったはず)
七歳の知識なりに、
剣士や戦士に『武器スキル』というのがあった記憶が、
まあこのあたりの確認は先生方にすると良いだろう、セクシーとダイナマイトのふたり。
(でも、初期とはいえ必殺技とか持っていると、目立つよなあ)
まあ特別余白は二行あるんだ、
そんなに慌てて考える事でもなぃ……ふぁあぁぁぁ……
眠くなってきちゃったなあ、もう寝るじゃなくて眠っちゃおう。
(お風呂あがったら、起こしてくれるでしょ)
と、いうことで……おやすみぃ……
……zzz……ZZZ……ZzZzZz……




