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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第59話 次期領主である兄上の出発、入れ替わりで来たのは。

 父上へのエリクサー進呈が終わり、

 おそらく部屋で色々と思い出に浸っている父上をひとり残し、

 王都の学院へ出発する、長男ジェラル兄さまをお見送りのみんなに加わる。


(あっ、遅れて来た俺に朝から笑顔だ)


 いやほんと、さわやかな感じ。


「いやあ、本当にグランが無事で良かった、じゃあな!」

「はいジェラルお兄さま、イシタさんも行ってらっしゃい!」

「お兄様、私の存在もお忘れなく」「ああルミエル、王都で良い身請け先が見つければ教えるよ」


 母上も笑顔で見送る。


「ジェラル、とにかく健康で居るのよ」「はい母上!」


 俺はイシタさんと目を合わせる、

 あっ逸らした! アイコンタクトで、

 またサキュバス村で会いましょうって頷きたかったのに。


(まるで女優と交際を隠してる関係みたいだ)


 いや、そんなに経験は無いけど。


「最後にグラン、フィッツジェラルド家の掟としては、

 もう願いを叶えてあげる義務は無くなったけど、家に居る間は、

 困った事があったら話を聞いてあげるよ、兄弟だからね」「はい、ありがとうございます!」


 まあ聞くのは無料(タダ)だからね、

 叶える義務が無くなったもんだから、

 気楽なもんだ、まあもう兄さんに頼る事も無いだろう。


(逆に、変に力があるのがバレて、頼られても困る)


 どうせ早めに家を出るんだ、

 無垢な可愛い弟を演じて好印象のまま、

 貴族の世界から離れて地味に冒険者として生きて行こう。


「では行ってくるよ!」


 馬車に乗り込み行ってしまった兄上、

 まあ本気でどうしても(すぐ)に会いたくなったら、

 サキュバス村でイシタさんと合流したらタウンテレポートで王都まで連れて行って貰えばいい。


(……あれ、タウンテレポートって、憶える前に行った街へ飛べるんだろうか?)


 あっ、一度使ったんだから、

 使える魔法の所で説明分が読めるはず、

 後で確かめるか……とか思ったらすれ違いで別の馬車が来た!


「おやおや、時間通り来たみたいさね」


 うおっ、いつのまにか背後にド○クエのき○んどうし(メス59歳)が!

 って自分の冒険者の師匠その2に何を考えているんだ俺は、まったく失礼な!

 僕らの前に止まって扉が開いて、降りてきたのは冴えないオッサンさん、いやこれ初老だな。


「おお皆さん、総出でお迎えですか、アナベガ、間に合ったかい?」

「ああアンタ、皆さんこれがウチの亭主、ハビエルだよ、パーティーは違ったけど、

 同じグループの冒険者仲間でね、合同クエストでよく一緒に組んでいて、それで……」


 突然始まった恋バナに、

 私は関係ないわねとばかりに屋敷へ入る姉上とそのメイド、

 そしてアナベガさんが話を続けている間に、旦那さんが馬車から少女を連れだした。


(いや、ちっちゃいな~、少女というより幼女だ)


 よいしょ、と降りた、

 なんだろう、二人の子供にしては幼すぎる、

 じゃあ孫かな、深々と頭を下げている、なぜか俺に。


「……ということで、あたいはこのポーターと一生を添い遂げようと」

「すみませんアナベガ先生、このかわいい女の子は、誰で何をしにきたのですか!」

「この子はねぇ……グランのパートナーさ」「ぱ、ぱぱぱぱぱ、ぱーとなーーーーー?!?!?!」


 と派手に驚いてみせると、

 旦那さんが少女に自己紹介させる。


「んっと、カロリです、ろくさい、です」

「この子は孤児院で、冒険者志望の子なんですよ、

 それで、生涯かけて前衛のパートナーになる気があるか聞いて、頷いたので」


 おいおいおいそれ大丈夫なのか、

 六歳の女の子でどこまでちゃんと理解しているんだよ、

 よっぽど素質が良いのか、それとも……ステータスを見ればわかるか。


「ということでグラン、これからはここでさ」

「ええっと、僕が面倒を見るんですか」「逆だよ」「えっ」

「グランがこの屋敷を出るまではメイドさ」「えええ」「んっと、がんばる」


 いやいや、これどうなってるの、どうするの?!


「とりあえず、みんなで中へ入りましょう」


 母上の言葉で屋敷へ、

 それにしても急になんだよっていう、

 突然パートナーですよって、まあ前衛、冒険者としてって話だけれども。


(詳しい話を、聞かないと)


 廊下を歩いていると……


「アラ、お・は・よ」


 ホセロペスさん、

 なんでスケスケランジェリーなのおおおお?!?!?!

 あっ、ちゃんと股間はパンツを履いています、セクシーなビキニパンツっぽいやつを。


(この世界、こんなんあるんだ……)


 まあ、ガーターベルトがあるくらいだからね!

 とはいえみんな、心の中ですんごい引いてそう、

 実際に顔を見ればわかるんだろうけど、恐ろしくてできない。


「んっと、おはようございます」

「かわいいお嬢ちゃんネエ、はじめまして、ウフ」

「カロリです、んっと、よろしくおねがいです」「よろしくネ」


 ……後で危ないおじちゃんについて行っちゃ駄目だって、教えておこうっと。

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