第51話 ついに登場、セクシーな剣術教師とダイナマイトな戦闘教師。
「グラン、お望みのセクシーでアリューリングでビューティフルで妖艶な戦術教師ふたりよ」
「あっはい、グラン=フィッツジェラルド七歳です、冒険者志望です、よろしくお願いします!!」
「あーら、かわいいカワイイ可愛いショタっ子ね、アタシはホセロペス、フフ、いいわ、手取り足取り腰取り教えてア・ゲ・ル♪」
と母上に紹介され、まず最初に現れた方のバケモノはいやもとい、
この青髭の前世で『燃え○!バルセロナ』を歌っていそうなオネエ系は、
あきらかに女装したおっさんである、いや鍛え上げられた肉体は確かにセクシーだが。
(希望してたのは、そっちのセクシーじゃなーーーい!!)
とはいえオーダー通りではある、
ええ、なぜこんなねじくれ曲がった受け取り方をした、
イメージしてたのは前世で言う所の『猫の目盗賊団』の長女だ、レオタード着た。
(それがなんだこれ、いや確かに強そうではあるのだが)
一応、聞いてみるか。
「プロフィールをお願いします!」
「フフ、レディ相手に勇気あるわね、
元A級冒険者、『ザ・マンオブザ・ライジングサン』の剣士、現在51歳よ」
うん、51歳でオネエ系はキツい、だがセクシーである、そっち系で。
(いやほんと、身体は現役で鍛えていそうだ)
「地味に目立たず頑張りたいです!」
「アタシと正反対ね」「そうなんですか」
「冒険者やりながらステージで歌って踊ってたのよ、なんならお見せし」「それはいいです」
続いて、もう片方のバケモノはっと。
「あたいの名はアナベガ、元B級冒険者さ、大概の武器は扱えるようにするよ!」
「御教授よろしくお願いします、グラン=フィッツジェラルド七歳です、頑張ります!!」
「いいかい、力や特技が無い戦士は器用さを持つんだよ、とりあえずは全部教えてやるさね」
なんだこの、ドラ○エの『きめんど○し』みたいなおばさんは!
いや杖じゃなく持ってるのは斧だけども、でかい肉ダルマだな、
まあ着飾っている感じは確かにセクシーというか、そのガーターベルトはやめて。
(希望してたのは、そっちのダイナマイトじゃなーーーい!!)
いやもうこれ体内で爆発した成れの果てでしょう、
もちろん強かったっていうのはわかる、その残像はある、
今はもう残骸か、って七歳でもこれ以上の感想は、心の中でも失礼だ。
「プロフィールを、やっぱりいいです」
「仕方ないわね、女性だけの冒険者パーティー『セクシーモンスター』の戦士、
年齢はグランの8倍に更に3足した数さ、以後、年齢に関して触れないように」「はいっ!!」
還暦手前かよ……
そして飛び出した『セクシーモンスター』というパワーワード。
(他のメンバーがめっちゃ気になる)
怖い物見たさで。
「グラン、これから休日はこの二人に教わるのよ」「はい母上」
「休みは自分で決めなさい、先生方と相談してね」「お願いします!!」
「ええイイワ、本当にカワイイわね」「泣いたってやめないからね、覚悟おし」「ははは」
やっべ、冷や汗が出る。
そして肉ババア(失礼)の視線は意外な所へ。
「久しぶりだねレイム」
「憶えていらっしゃいましたか」
「A級昇格目前で忽然と消えた女剣士、こんな所に居たとはね」
メイド長のレイムさん、
元冒険者とはうっすら聞こえてきていたが、
そんなに凄い人だったのか、もうメイド長に教えて貰えば良かったじゃん!!
(いや、やっぱ餅は餅屋、教える専門家の方がいいか)
ていうか、いくらで雇ったのだろうか。
「母上、結構無理をされたのでは、おちんぎん的に」
「グランが巣立つためだもの、これくらい、どうってことないわ」
「ボウヤ、親の金を無駄にするんじゃないワヨ」「それに見合った教育はするさ」
まあ先生がどんなヤバ目であっても、
掘られさえしなければ、じゃなくって、
きちんと冒険者として生きて行けるように育てて貰えるなら、全力で学ぼう!
「ありがとうございますホセロペス先生、アナベガ先生!!」
「お礼はまだよ、とりあえず基本から、ネ」「まずは剣の振りを見るよ」「はいっっ!!」
そして青髭セクシーマッチョ(胸毛多め)が出してきたのは、
鉄の剣だった、重い! いやこれ七歳に持たせて良い剣なのかっていう。
「ホセロペス先生、これ、これって」「大丈夫よ、子供用ヨ」
前世で言う、刃の殺してある刀みたいなものか。
「どうすれば」「振って見て」「えっ」「振るのヨ」「あっはい」
「まずはそれに慣れるのよ」「あの、学校で使っているような木の剣ではっ」
「ボウヤはそれで満足?」「えっ」「地味に生きていくにも、最低限の能力は必要ヨ」
アナベガ先生も頷いている。
「この後は斧も槍も弓も持って貰うからね、
明日は筋肉痛で動けなくなるから休みにするといいさ」
「は、はいっ、今日は、色んな武器を、手に持って憶えますっ!!」
七歳児にとっちゃ、
子供用とはいえ本物と同じ重さを持つだけで特訓だ、
素直に従って、最低限まともに生活できる冒険者になろう。
(とはいえ、魔法を使えば無敵なんだけどね)
それは一旦、忘れてっと。
「じゃあ任せたわ先生方」「「ははっっ」」
屋敷に入って行く母上、
メイド長は残るみたいだ、
居なくなったのを確認したオネエ&きめん○うし先生は……
「じゃあ、脱ごうカシラ」「えっ」
「脱ぐのさ、全裸で構えを見るのは基本中の基本さ」
「……これ、本当に冒険者の訓練なんですか?!」「当然ヨ」「当然さ」
やっぱり不安が。
(本当に不味かったら、レイムさんが止めてくれるだろう)
その時は、ゆっくりしていないでねっていう。




