表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/178

第42話 クリスちゃんと、しばらくのお別れ。

(すやすや寝てるな……)


 もう深夜もいいとこ、

 みなさんお昼ご飯ならぬ深夜御飯、

 人間様はとっくにお休みの時間である。


「僕も寝ないと……」


 地下牢と思っていた寝室は、

 人間の保護ルームだったという、

 いやそんな逆転のエロティックホラードラマ出たなあ。


(田舎の蔵の牢屋に、監禁されていたと思っていた和服の女性、実は封印されていた悪霊だったっていう)


 いや別にクリスちゃんが悪霊とかではなく、

 もちろん悪人ではあったけれども、じゃなくて、

 その場所が思っていた見た目とは逆だったっていう話ですよ。


(起こさないように、そっと、そーっと……)


 朝になったら帰らなきゃ。


「あっ、グラン様、お戻りになられたのですか」

「ごめん、起こしちゃった?」「いらっしゃったら起きるように念じて寝ていました!」

「そんな器用な、目の様子は」「なんだか繋がっている感じがします!」「それは良かった」


 とりあえず、

 早く世界を見せてあげたい。


「それでグラン様」「なにかな」

「グラン様は、どのような女の子が、お好みですか?」

「もちろん地味! 地味女子!! 目立たない地味な女の子!!!」


 口元が緩むクリスちゃん。


「わかりました、出来る限り地味になります!」

「うん、クリスさんは目立たない方が良いよ、ずっと」

「そうすれば、グラン様のお嫁さんにして、いただけるのですね?」


 うーん、確かに地味ハーレムは作りたい、

 でもさすがに七歳からこれだとなあ、そんな若さで将来を決められるのも、

 とはいえ目が見える対価で決めちゃってるからね、最初に見た男の人を……


「とりあえず、目が見えるようになる日には来るよ」

「はい、お待ちしております、そしてその日のうちにご一緒に」

「一緒に?」「一緒に生活を」「……ごめん、多分、見つかったらクリスさんの命が狙われる」


 今度は口をきゅっと結んだ、

 そして唾液を呑んで、口を開く。


「では、かくまっていただけるのですか」

「ここでね、ある程度の年齢になるまでは」

「あと何年ですか」「一番遅くて、大人になる十五歳までかな」「結婚できる年齢ですね!」


 急に声が弾んだな。


「そんなにしたいんだ」「はい、聖女のままだと、結婚はできないので」

「決まりがあるんだ」「そう教えられました!」「教会で? それとも」「わかりません!」

「まあとにかく、聖女だった事は一生、隠さないと」「どのようなご命令でも、従いますっ!!」


 声がどんどん大きくなるな、

 夜中だからそろそろ、うるさいって苦情が……

 来ないか、サキュバスやインキュバスにとって、今の時間がゴールデンタイムだ。


(いや、昼下がりかな)


 というかクリスちゃんが元気になった所で、

 俺の方がさすがに眠くなってきたな、寝よう、

 イシタさんが起こしてくれるらしいし、そろそろ……


「ええっと、隣で寝るけど、良いよね?」

「はい、教会の時にいらっしゃった、添い寝係ですね!」

「そんなの居たんだ」「今にして思えば、護衛も兼ねていたのかと」


 そうなんだ、

 結局は身内に裏切られるんだけれども。


「じゃあその、そろそろ、おやすみ」

「はい、早くグラン様の御尊顔を拝みたいです!」

「いや殺さないで」「えっ、そういう意味なんですか?!」


 まあいいや、

 寝る前にあと、ひとつだけ。


「こっちでの学校、クラスメイトがどんな子でも、仲良くね」

「はい、同じ年頃の子でしょうか」「そうなると思うけれども」

「お友達に、なりたいです!」「なれるといいね」「仲良くします!!」


 そう、相手が魔物、サキュバスでも。


(十二歳くらいになって、寝取られるとか勘弁な!)


 いや、制約でそれは無いのか、

 その問題は、心配は目を開けたときだ。


「ええっと確か、学校ではアトリちゃんと特に仲良くね」

「アトリ様、憶えました、グラン様のご命令ですから!!」


 サキュバスに『様』かあ、

 まあいいや、相手が嫌ならさすがに呼ばないだろう……ふわぁ。


「では、おやすみ……」

「……手は、握ってくださらないのですか?」

「あっ、そういうのがいいんだ」「お願いします……」


 こうして僕らは、

 すやすやと眠った……。


 

 チュンチュン、チュンチュン……


(いや朝チュンとか誤解受けるから!)


 と目を醒ましたら日が高い、

 これもう昼前だぞ、枕元にはイシタさん。


「あっ、おはようございます、っていうかごめんなさい」

「いえ、わざと遅く起こしました、あまり早く到着しても」

「そうだよね、テレポーテーション魔法で、すぐだからね……ふぁあ」


 気付くとクリスちゃんは、

 まだ寝ているな、俺の寝間着を握っている。


(起こしたくないなぁ)


 でも目が覚めて俺が居なかったら……

 いやもちろん目はまだ見えないだろうが、

 一応は声だけでもかけておくか、握っている手を丁寧にほどいて、っと。


「クリスさん、もう行くよ、しばらくお別れだよ」

「んっ……んんっ」「目が見えるようになる日に来るから」

「わかり……ました」「じゃあね、アトリちゃんと仲良くね!」「……zzz」


 また寝ちゃったっぽい、まあいいや。


「ではグラン坊ちゃん」

「はい、行きましょう、ってお腹空いた」

「お弁当なら作ってあります」「さっすがあ!!」


 だが、帰りはテレポートである。


「忘れ物の無いように」

「ええっと手荷物だけだよね?」

「いえ、二種類ほど」「二種類???」


 何と何があったっけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ