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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第40話 長老へのプレゼント、お礼はクリスちゃんの育成で。

「……これは、領主様からということで?」

「いえ、僕個人、グランという人間からのプレゼントです!」

「どうやって、どこでこれを」「ちっちゃいことは~気にしちゃ駄目よ~ダメダメ~」


 めっちゃ不審がっている!

 というか困ってもいるのかな、

 七歳児が『エリクサーあげる!』だからな。


(前世だと十億円の小切手や巨大ダイヤモンドみたいなもんだ)


 親の遣いでなければ、

 わけがわからないだろう。

 むしろ俺が捕まって、親に突き出されて問い詰められる、まである。


(サキュバスのメイドやインキュバスの老人と、奥で話し合ってる)


 これはちょっと大事(おおごと)になりそうだ、

 そういえば俺の生前(前世)、高校芸能科の同級生でこんな話があってだな、

 まだ大して仕事の無い研修生のような立場のJKアイドルが、稽古で頑張りまくっていた。


(芸能科って、全員が売れてる子って訳じゃないんですよ)


 で、その稽古で良かった子はご褒美に500円のクオカードが貰えたらしいのだが、

 それを50枚溜めに溜めて、2万5千円にしてホームセンターで洗濯機を買って、実家のが壊れかけていたので、

 親にプレゼントしたんですよ、そしたら喜ぶどころか『あらぬ疑い』をかけられて、とんでもない事になった。


(親への説明に、色々巻き込んで大変だったらしい)


 テレビやライブに出てない、

 アルバイトもしていないはずのJKの娘が、

 お小遣いも大してあげてないのにいきなり洗濯機だからね、そりゃあびびる。


(なんとか納得して貰ったみたいだけど、クオカード出してる方は帰りのマック代くらいにしか考えてなかったらしい)


 結果的にその子はアイドルではなく女優としてまあそこそこ、

 とか考えてたチラチラとこっちを見てはまた奥へ、うーん、

 これは色々と言い訳を考えないと駄目かなあ、親バレだけは避けたい。


(でも、だったらこっちも、ここの秘密をバラすぞっていう)


 そういう不毛な攻防は、

 したくないなぁ……と思っていると、

 こっち側から助け舟が、一緒に来ているイシタさんだ。


「あの、長老様、グラン坊ちゃんは不思議な力がありまして」「……それは?」

「サキュバスの魔法が効きません、正体がすぐにバレてしまいました、それでこちらへ」

「……どうしてわかったの?」「秘密です!」「スキルでしょうね」「イシタさん……」「では、これ(エリクサー)も」


 まずいバレる、

 全魔法が使えるってバレた人数が多いと、

 このスキルは使えなくなる、クリエイトポーションがバレたら、それにぐっと近づいてしまう!!


(いっそティムするか……いや、それは避けたい)


 長老をティムしたところで、

 七歳のグランには手に負えないだろう、

 なにより面倒臭い、盗賊の処理も手間がかかったのに。


「なんだか深く聞かれたくない表情をしているわね」

「そこは、もちつもたれつで」「本当に変な出所(でどころ)では無いのね?」

「安心して下さい! 悪い子じゃないんです!」「自分で言うのね」


 実際、『(ごう)の天秤』で証明されたし。


「長老様、とりあえず預かってみては」「そうねイシタ、ではこれは『預かる』わ」「永遠にね!」

「それで、贈り物です、で終わりじゃないわよね?」「クリスさんを、安全に育ててください!!」

「ここで?」「はい」「サキュバスの学校で?」「そうなりますね」「その対価が、代金が」「エリクサーかも」


 売ってお金に、

 魔石に崩してこいって言われたらどうしよう、

 その時はイシタさんに協力して貰って、ってエリクサーってどこで売るのよ。


(オークションだと時間がかかり過ぎるぞ)


 そもそもそのイシタさんがどこで入手したんだって話になるだろう。

 考え込む長老さん、そして決まったのか、俺たちの方へと戻ってきた。


「色々と推測は出来るけど、触れて欲しくないのね?」「察して下さい!」

「本当に違法性は無いのね?」「あげてから天秤はかってもいいよー、自信はある!」

「まあいいわ、大人になれば身体に聞く方法もあるわね」「長老様がー?!」「……」「ごめんなさい」


 素直に謝っておこう。


「ただ、これの対価となると、もっと考えないといけないわね」

「クリスさんにもう片方の目を、あとはメイドサキュバスひとりで十分です!」


 あの地味な子。

 本来は俺への口止め料なんだっけ、

 でもこれで、よりきちんとお付きメイドとして育ててくれるだろう。


「わかったわ、じゃあ本当に必要な時は使ってしまうけれど、このエリクサーは預からせていただくわね」

「はい、よろしくお願いします、クリスさんの様子はたまに、ちょくちょく、そこそこ見に来ますから!」

「イシタと?」「の方が良いでしょうか」「ひとりでは来られないでしょ?」「来られますよ」「本当に?」「本当に」


 タウンテレポートで、ひとっとびです。


「……ほんっと、大人だったら身体に聞けたのに、私じゃないわよ」「インキュバスもちょっと」


 実際、前世でも男に何度か襲われかけた。


「いいわ、あくまでも『人間の領主様、子爵家からの預かりもの』としていただくわ」

「それで、ついでにあとひとつ、軽いお願いが」「まだ何か、確かに対価としては足りないわね」

「そういうつもりでは無くて、なんというか、辻褄合わせ、いや、口裏合わせで良いのかな、七歳でうまく言えなくてごめんなさい」


 ある意味、最後にお願いしたいのは……!!

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