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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第3話 教会で能力鑑定、何も出ないのには秘密の理由がある。

「到着しました」


 母上のメイド、ナターシャさんの声と同時に馬車が止まる、

 外へ出ると大きな学校、よくある異世界転生ものみたいな宮殿ではなく、

 なんというか、県人会館? いや例えがわかり難いな、まあ普通の地味な校舎。


(あっ、表に出迎えが!)


 チョビ髭の校長みたいなのと、

 WA●AHA●舗の眼鏡の方みたいなおばさんは教頭かな?

 やはり腐っても我が子爵家、いや腐っているのは俺の心か、とにかく出迎えご苦労だ。


「あら、わざわざ」

「これはこれは奥様、そして新入生のグラン君、お待ちしておりました」

「ほらグラン」「はい、本日よりお世話になります、グラン=フィッツジェラルドですっ!!」


 深々と頭を下げる。


「ワシは校長のリシャールじゃ、こちらが学校付き教会のシスター」

「エレヌ=ジャルディーノと申します、では早速、グランくんの能力鑑定を」


 ……来たか。


「グラン、覚悟は良い?」

「はい母上、きっと素晴らしい能力が!」

「魔力があれば良いわね、特に治癒能力があればそれだけで生きて行けるわ」


 説明しよう、能力鑑定とは、

 ようは個人個人のステータス、スキルを教会で調べて貰うのですよ、

 七歳だとまだ何かあっても使えない人がほとんどで、学校でそれを使えるようにするという。


(この結果次第で、将来が決まると言って良い)


 武力スキルがあれば騎士団からスカウトが、

 魔力があればほとんどの場合は攻撃魔法系で冒険者ギルドから誘いが、

 回復魔法系があれば教会からウチにウチにと、能力が高ければ王宮神官も夢では無いのですよ!


(と、女神様が前もって教えてくれました!)


 ちなみに人間であれば、

 十三柱の女神どれかの加護を受けていて、

 それによりステータス、能力も影響を受けているとか。


「ではこちらへどうぞ」


 ついていく最中、

 僕付きメイドのミラさんが励ましてくれる。


「坊ちゃまはきっと、上位女神の加護を受けられますよ!」

「そ、そうかなあ」「そして屋敷を出てからも、きっと役に立つスキルが!」

「ミラ、無責任なことを言うのではありませんよ」「はいナターシャさま……」


 うん、持ち上げて期待させて、

 駄目だったらどう慰めてくれるんだっていう、

 実は答えはとっくにわかっているのだけれども!!


(さあ、上手くいくかな?!)


 学校内の教会に到着、

 ジャルディーノおばさんもといシスターさんが、

 水晶を持って構える、そして僕の近くへと……綺麗だ、いやこの水晶がね。


「それではグランくん、水晶におでこをくっつけて」

「はい、ゆっくりで良いんですよね?」「もちろんです」


 ヘディングしろとか言われたら、どうしようかと。


(この水晶の割れ具合は、こ、これはっ!! てなったら僕の頭骨も割れる)


 あっ、シスターさんの魔力のせいかな、水晶が光りはじめた!


「こ、こっ、これはあああああ!!!」


 驚きのあまり眼鏡がずれてら、このおばさん。


「まあ、グランは、私の息子はどのような」

「何も、ありません! 魔力もスキルも、まったくありません!!」

「それは、本当なのですか?!」「ええ、珍しい、普通は無くても些細な物がひとつはあるものですが、まったくの無です!」


 そう擬装しているからね、

 でもみんな気まずそうにしている、

 母上が胸に手をあてて、自分を落ち着かせようとしている。


「それで、加護の女神は」

「はい……エデス様ですね」

「そ、そうですか」「それでもユノ様の配下に違いはありませんから!」


 ええっとこの世界の神を改めて、

 創造主であり一番偉いのはユノ様です、

 俺を異世界転生させた張本人、その加護を貰えるのは世界に数名の大神官(大聖女)のみ。


(逆に、その加護を貰ったから大神官になれるとか)


 で、その配下の女神が十二人居て、

 その一番下っ端とされるのがエデス様、

 ちなみにあくまでこの世界の女神様であり地球に似た名前があっても別物です。


(宗教系はセンシティブだからね、そこは誤解しないで)


 と謎の言い訳は多分、ユノ様のささやきか何かだろう、

 えっ、俺の実際の加護は誰って? そんなの決まっている、

 全部ですよ全部、十三人いや十三柱、全ての加護がバリバリですよ!


(バレたらただ事じゃあ済みません)


 そんなことは知らず、

 絶望的な表情の母上……

 天から与えられた魔力もスキルも無し、加護女神は最下層だからね、擬装上は。


「母上、落ち込まないで下さい、こんな僕でも人間です」

「……そ、そうよね、あぁ、なんて可哀想な子なの、グラン」

「大丈夫です、ごく普通に地味に生きて、地味に暮らせば良いだけですから」


 むしろ、そのために転生してきた、まである。


「ウッホン、よろしいですかな」「は、はいリシャール校長殿」


 そう言った母上、

 声が上ずっているな、

 ショックがそこまで大きいとは。


「ではクラスに紹介しに行きましょう、グラン君」

「はい、ジャルディーノさんも、また!」「え、ええ、心を強く持ってね」

「加護がなければ勉強を頑張れば良いのです、ですよね母上」「ええまあ、そうね」


 ……これ、意地悪な母親だったら、

 魔力やスキルの無い子は私の子じゃない、

 子爵家に相応しくない、さっさと追放よ! ってなりかねないけど……


(さすがに対外的にも、そんなことは出来ないのです)


 まあ兄や姉には多少は馬鹿にされるかもだけど!

 とかなんとか考えながら校長についていくと、ここかな?

 七歳クラスってある教室、中は……十八人か、ということは俺で十九人目だ。


「あっ、校長!」

「授業中失礼、本日からの生徒だ、自己紹介を」

「はい、グラン=フィッツジェラルド、七歳です、よろしくお願いします!」


 ざわついている、

 まあ家名で領主の息子ってわかるからね、

 そこは七歳でも教育は行き届いている……はず。


(かな? 俺が前世で七歳の時、市長の名前とか言えたっけ)


 まあここは異世界だし。

 

「静かに! グラン君、この教室の教師をしているザブエルだ」

「はいザブエル先生、よろしくお願いします、どうぞよしなに」

「……ここでは誰の息子とか、貴族平民関係なく教えている、他の生徒ともそう接するように」


 俺は教室中を見渡す、

 ええっと女の子で良さげなのは……


(あっ、居た!)


 ひとり、栗毛の髪が少しボサっとした!!

 うん、このクラスで一番の地味眼鏡女生徒だ、

 七歳の時点で眼鏡っていうだけで俺的には合格だ。


「ではザブエル先生、ワシはグラン君のお母さんと入学手続きを」

「はい校長! ではグラン君は空いてる席は無いから、好きな場所に椅子で」

「わかりました、適当な所に適当に座ります、適当に!!」


 とまあ背もたれの無い椅子を貰い、

 目当ての地味女生徒の後ろをゲットですよ!

 振り向いて目が合った、うん、会釈してもスルーして前を向かれたね!


(これからですよ、これから)


 何せ俺には、いやこの僕グランには、

 愛の女神の加護も、ばっちりついているのですから!!


「では授業を再開する、農作物の肥料についてだが……」


 さあさあさあ、

 地味で楽しい学校生活を楽しむぞ!!

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