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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 地味ハーレムの道は地味な幼馴染作りから!

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第26話 七歳グラン夢の一人旅、ということになっています。

「グラン、立派になって帰ってくるんだぞ!」

「無理だと思ったら引き返すのよ、イシタを頼るのよ」

「はい、お父上、お母上、ついでのおまけにジェラル兄上も!」「おいこら」


 そう言いつつも笑顔の両親と上の兄さん、

 そこそこの荷物を持って旅行スタイル、兄のメイドと共に。

 いや、普通に考えたら七歳児の一人旅なんて心配で心配で仕方無いはずだが、これには理由がある。


(なんと! 『はじめてのおつかい』 のロケなのです!!)


 ……という事は当然なくてだな、

 いやあ、あの番組のナレーションの方と昔、仕事をしたことがあって、

 本当に物腰の柔らかい良い方で、その番組を物凄く大切に思っている話も聞いて……


(いやいや、そんな横道は置いといてだな)


 ここまで俺の旅立ちを大歓迎しているのは、

 俺が『兄上の権利を使った』からだ、兄上からは両親に、

 弟グランから『一泊の一人旅をしたい』という願いを提出されたと。


(実際は違っても、特に問題は無い)


 俺と、つまり弟グランと兄ジェラルの契約だからね、

 三男が跡継ぎ長男に対して、結構大きな権利を持っているのは両親とて心配になる、

 かといって強制的に使わせるのも違う、だから早々にこういう使い方をした事で、ほっとしている。


(しかも行先はメイドの故郷、しかも父上がよーく知っている元メイドの実家でもある)


 ちなみに手紙も預かっている、

 そして旅費もイシタさんに預けられている、

 こう見えても彼女の信頼感は絶大らしい、まあ次期領主のお付きメイドだし。


(ちなみに実家の詳しい場所は、誰も知らないそうです!)


 いや自領だろう、

 よくそんな怪しい出自のメイド雇ったな、

 このあたりの話は先祖まで(さかのぼ)るらしいのだが。


「ではイシタさん」

「はいグラン坊ちゃん、道さえ間違えなければ安全ですよ」


 こうして見送られて角を曲がる、

 そして街の中心街、いやそんな大した街でもない、

 七年間の記憶からすれば、せいぜい前世で言う所の五井駅前だ。


(この世界に電車は無いけどね)


 乗り合い馬車ならある、

 あと商業ギルドで手続きすれば、

 昼なら大して待たずに貸し切り馬車が……とまずは服屋に入るイシタさん。


「彼女の服と下着を」

「あっそうですね、じゃあ待ってます」

「いえ、ついてきて下さい」「えええええ」


 ……子供用は売り場が大して男女分けられてなかった、良かった。


(本当の五井駅前にあるデパートだったら七歳児でもヤバかったかも?)


 ということで今回の旅費はクリスちゃんのお洋服&下着に。


「……買い終りました、ではそろそろ」

「あっはい、あちらの建物の裏にでも」


 ということで隠れたのち、無詠唱で……


(ホームテレポート!)


 うん、カーテンを閉め切った俺の部屋、

 お付きメイドのミラさんはと外を覗くと庭掃除の最中、

 そして普通のテレポートでイシタさんの部屋へ入りクリスちゃんを回収、っと。


「ではお着替えを」「はいイシタ様」

「あっそうか、まだ僕のシャツと姉上のパンツだ」

「帰ったら私が洗っておきますので、パンツは戻してきて下さいね」


 ちゃんと元のように丸めなきゃな、

 壁をじっと見て買ってきたばかりの服や下着に着替えるのを待つ、

 兄上は父上母上と談笑中のはず、こっちの方へ近づけさせないために、念のため。


(そこまで気を使うのかっていう)


 俺がさっさと権利を使ってくれてウキウキなのだろう、

 まあ、もし万が一バレた場合は父上に対して『とっておきの奥の手』を使うとか、

 それは何かは知らない、と考えていたら背中を叩かれた、終わったみたいだ、振り返る。


「うん、普通の少女の格好だね、クリスちゃん」

「はいっ、なんだか着心地がよくって、懐かしいですっ!」

「しっ、しーーーっ、静かに!」「ああっ、ごめんなさいっっ」「その声も!!」


 やっぱりまだ子供なんだなぁ、

 状況を把握し切ってないってのもあるけど。


「では私も」「あっ、サキュバスに」「しーーーっ」


 俺もイシタさんに同じことしちゃった、てへてへ。


(まだ七歳児だからね仕方ないねっ!!)


 ということで、

 ここからが本当の旅立ちだ、

 サキュバス姿でクリスちゃんを抱きかかえるイシタさん。


「ではグラン坊ちゃん」

「あっはい、目一杯ずーっと上空へテレポート、ですよね」

「ただ、あまりにも高いと空気が」「薄いんだよね、何かで読んだ」


 前世の知識とは言えない。


「クリスさん、寒かったり風が強かったりするけど、イシタさんにしっかり捕まっていれば大丈夫だから」

「はい、グラン様を信じます、私を安全に保護していただける所へ、連れて行っていただけるのですよねっ?」

「だから声……少なくとも前よりは安全で良い環境、だよね?」「はい、私が保証します、許可を貰えればですが」


 サキュバスがそう言うんだから間違いない、

 いや、次期当主のお付きメイドがか、信じて良いよね?

 我がフィッツジェラルド子爵家が丸ごとサキュバスに騙されていたら、どうしよう。


(それもまた確認の旅か)


 ちょっと確認しよう。


「ええっと、イシタさん距離的には」

「今日中に付きます、日が沈んだ頃には」

「戻りは」「村の出発時間次第ですが、急ぐのでしたら朝到着で」「いやごめん、ホームテレポートがあった」「あっ」


 さあ、行こう。


「では……出発!」


 こうして無詠唱で、

 パーティーテレポートで遥か上空へ。


「うっわ、大地が丸い!」

「……少し高すぎですね」

「もうちょっと、下へーー!!」


 地球の丸さを確認しちゃった、

 いやここ『地球』ではないよな、

 異世界球? まあいいや、さっさと『はじめてのおつかい』に、行こうっと。

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