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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第133話 ルシアちゃんの戸籍が、はっきりしました。

「ふう、なんだか精神的に疲れた」

「グラン様、ありがとうございます」

「いや、僕らは単について行っただけだし」


 と言って出てきたのは、

 冒険者ギルドへ行く前に一件片付けようと入った、

 ローチオービー公爵家、そう、ルシアちゃんの戸籍が入っている所だ。


(最初は何て言うか、塩対応だったんだよな)


 淫魔村学校の校長であるメッシュさんのつてで、

 時間をかけてこの公爵家に籍だけ作って貰ったのだが、

 会った当初は顔だけ憶えて『ああわかった、もうわかった』で終わるところだった。


(厄介事は持ち込むな、深く関わる気は無い、って嫌な感じだったのだが)


 それが、メッシュさんからということで、

 手紙と一緒にエリクサーを渡したら態度が一変した、

 急にルシアちゃんを『よく帰ってきてくれた』とハグまでしてくれたな、あの当主。


「ローチオービー公爵、全員の方ときちんとご挨拶できて良かったです」

「いつでも帰ってきて良いって言ってたね、なんなら部屋を空けようかとか」

「やはり適度に顔を出した方が」「いや、やめておこう、こういうのは適度な距離感っていうのがある」


 おそらくエリクサー程じゃなくても、

 行くたびに手土産が必要になるからね、

 何かで実際に籍を利用させて貰った後に、お礼に行けば良い。


「大きな手続きの時は」

「一応は独立した養子なんだからルシアで良いけど、

 必要ならルシア=ローチオービーを名乗る場合も、最終手段的に」


 このあたり、貴族の場合は家を出ると家名を名乗るなってなる、

 まさに俺が、いや僕グランがそうだ、独立後は『フィッツジェラルド』の家名は名乗らない方が良い、

 それと同じことがルシアちゃんの今の立場では、すでに……ということになっている、公爵家なら、なおさらだ。


(こういう貴族の面倒くさい所を、逆に利用してやるのですよ!)


 なにはともあれ、

 これでルシアちゃんの出自については解決した、

 オッドアイも右が茶色、左が水色としっかり憶えてもらったし。


「あ、ウォルちゃんまで付き合わせてごめんね」

「ううん、ルシアってなかなか複雑な家庭だったのね」

「ウォル様には言っていませんでしたね、申し訳ありません」「いいのいいの」


 そう、真実を知らないウォルちゃんも一緒だから、

 たとえ屋敷を出ても迂闊なことは言えない、いまだ色々と秘密のまま。


「グラン様、いっそこのまま教会へ」

「まあそうだね、そっちの登録は公爵家を書いてもいいかも」

「では早速」「みんなも大丈夫だよね?」「すぐ終わるなら」「はいはい」「わかりました」「ルシアが安心するためにも!」


 確か場所は冒険者ギルドからそんなに遠くないはず、

 ということでみんなで移動するも見知らぬ冒険者パーティーとすれ違い、

 先頭の勇者っぽい男性に『若いな~~』とか言われてしまった、ええ、みんな十二歳ですもの。


(ということで、協会連合の王都本部ですよ)


 いやあ大きい、立派、綺麗、

 さすが『教会ギルド』の二つ名があるだけのことは……

 僧侶系は冒険者ギルドの登録以外に、ここにも登録すれば様々な良い事があるとか。


(とはいえ、なんでわざわざ目立つようなことをするのかって?)


 ちゃんと冒険者ギルドに登録しているのに、

 特に能力のあまりない地味な僧侶のはずなのに、

 登録していないっていうのが逆に不自然だからなのです、はい。


「なんか勧誘とかいっぱいあるみたいだから、みんなで囲んで護ろう」

「ええ、任せて」「守ります」「ルシアさんのメイドとしても」「斧をちらつかせれば良いの?」

「ウォルちゃん物騒なことはやめて! まあ受付だけで良いからね、で、どこ選ぶの」「無所属で!」


 ……まあいいや、無所属も立派な登録だ、

 選挙で白票入れて参加しましたみたいなものとでもいうか、

 まあ突っ込んで言われたら『考え中です』で済ませようって話は、ちょっとしてある。


「それじゃあ……みんな良いね? 突撃ーーー!!」


 入ったとたん、

 俺たちは注目される……

 が、みんな視線を逸らせた!


(あっ、向かってくるお姉さんも居る、が、止められた)


 なんだろう、この空気。


「新規登録はこちらですよ~~」


 わざわざ職員さんに呼ばれる、

 みんなでぞろぞろ行くとみんなそわそわしたり、

 どっか行っちゃったり、小声で雑談してたり……


(あ、ひょっとして)


 こっちもこっちで話が行っている?!

 ホテルでここへ行くって話はしてたもんな、

 それを聞いていたメイド経由で……そこまで気を使われると、怖い。


(もっとこう、勧誘攻勢に備えていたのだが)


 そして黙々と受付をするルシアちゃん、

 俺たちは後ろをしっかりガードしているも、

 本来は勧誘係であろうお姉さんお兄さんは、来てもチラ見程度だ。


(ロワイエクール教会に注意、どころの話じゃなかった)


 しばらく何やら受付嬢と会話したのち、

 あっさり終わったみたいだ、が、何か大量に抱えている。


「どうしたのルシアさん、その大量の紙は」

「各宗派、教会からの勧誘の冊子みたいです!」

「えっ全部そうなの?!」「26の宗教だそうですよ!」


 アトリちゃんがアイテムバッグへ仕舞ってあげる、

 いやこれ大変だな、おそらく声かけ禁止の状況でも、

 こうやって資料で勧誘してくる……恐ろしいなあ、もう。


「んじゃ、冒険者ギルドへ」「はいっ!」


 ということで、

 今度こそ冒険者ギルドへと向かうのであった。

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