第131話 急に夢から、覚めた気分に。
今年もよろしくお願いします、
他の作品の更新が立て込んでいて遅れましたごめんなさい、
今日はもう1話更新します。
(良かった、朝食は普通だった)
メイドの数も一気に減り、
二人がかりで準備された朝食は。
おかわりし放題という以外は子爵邸とそんなに変わりは無かった。
「グランくん、朝は普通っぽいね」
「アレだ、お金出してくれた冒険者ギルドの予算が尽きたんでしょ」
「でも、いくらでも食べて良いというのは嬉しいです!」「うん、カロリちゃんはたんと食べて」
まあ俺も朝から腹いっぱい食う、
いやみんなで降りて朝食ビュッフェという手もあったが、
言えば欲しいの持ってきてくれるからね、あと前世のトラウマが……
(地方ロケのホテル、そこのビュッフェでね)
席に着くなりファンらしきおばさんが
『用意しておきましたー!』
って目の前にそのおばさんチョイスの料理が山盛りで置かれて引いた、
いやほんと怖い怖い怖いって、それいつ取ったんだっていうのと何が入っているか……
後輩がバレンタインに貰ったチョコの中から大量の髪の毛がって話の次に怖いよっていう。
(おばさんの取って来た料理は、マネージューが代わりに喰って案の定、お腹壊してたなあ)
むしろアンチだったのではって。
まあ、地味で目立ちたくない僕たちは、
降りてなんでこんな子供だけでみたいな奇異な目で見られたくない。
「ルシアちゃん、今朝は小食だね」
「はい、軽く済ませたい気分でしたので」
「アトリちゃんも野菜中心かあ」「健康的な感じで!」
いやいやこの二人は単純に、
ワニ肉がまだお腹に残っているんだろう。
(俺も俺で、実はまだちょっと眠い)
メイドさんが淹れてくれるコーヒーで目を醒ます、
うん、これだけ落ち着いた感じだとなんというかこう、
急に夢から覚めさせられたような感じ、ホテルを出たら現実に戻ろう。
(異世界だけどな!)
もはやここが、
俺にとっての現実なのだから。
「では今日はまず冒険者学校へ、辺境伯の手紙を渡さないと」
「それで寮について聞くのね」「うん、なんだか兄上の二階で寝る気になれない」
「グラ兄ぃ、それ『落差』っていうやつ?」「あと、もうたかられたくない、お金ないよぉ」
本当はあるけどね。
「グラン様、私は総合教会へも」
「あっ、全部の教会が集まっている、俗称が教会ギルド」
「まだどこかは決めていませんが、ざっと情報を仕入れようかと」
総合教会にはタウンテレポートが出来る賢者も居るんだよな、
なぜかその人は各町の冒険者ギルド前ではなく教会前にテレポートされるとか、
おそらく本人の意識だろうな、自分は冒険者なのか教会所属の者かっていう違い。
「じゃあとりあえずみんなで学校、あと誰か何かある?」
「はいっ」「カロリちゃん」「ホテルというのは、持ち帰れる備品があると聞きました!」
「えっそこ?!」「どれを持って帰っても良いですか」「ええっと、無料招待なんだからさあ」
クスクス笑うメイドさん。
「では見繕っておきますね」
「あっはい、すみません、ではお言葉に甘えて」
これは逆にメイドさんが残ってくれてて良かったな。
(前世だと備え付けのテレビ持ち帰る奴とか居たらしいな)
もちろん窃盗、犯罪です。
「あのっ」「はいアトリちゃん」
「朝風呂は良いですか」「もちろん」
「嬉しいです」「学校の寮だと朝風呂とか無理なんだろうなあ」
むしろ毎朝交代で洗え、まである。
「グランくん」「はいイレタちゃん」
「大事な所、忘れていない?」「えっどこ?」
「さっきも話に出た、お兄さんのところ」「あっそうか」
学校には、
ウォルちゃんも連れて行くかなあ。
「ええっと、じゃあルート確認、ここをチェックアウトしたら、
まず兄上の家で荷物を取る、いや入寮は確定じゃないのか、まず挨拶だけかな」
「確定で良いと思いますよ」「あっ、メイドさんがそう言うなら、で冒険者学校へ」
その流れで入寮かな。
「その後もみんな同じ行動?」
「かなあ、イレタちゃん、個人で行きたい所でも?」
「それぞれ行き先が違うなら、分散する手もあるわね、二手に分かれるとか」
んーーー、
大丈夫とは思うけど、
何かあった時のとっさの判断はやりたい。
(テレパシーは嫌がられるし)
まあ俺だってヤンデレ彼女に、
ひっきりなしに脳内で『今、どこで何してるの?』とかされたら病む、
知ってる男性アイドルでファンレター送って来た小六の少女に、メアド教えたら一日百件以上届いたとか言ってたし。
(ハーレム仲間だから、怒れる気がしない)
まあ救いは俺からしか送れないこと(繋がっている間の返事は可能)、
あと仲間にも自分から念波魔法を使わせるには俺の許可が必要だってことだ、
とりあえずみんな十二歳なんだから、まとまって行動するのに越した事は無い、時間はあるんだし。
「とりあえずSET隊として行動したいから、みんなまとまって」
「わかったわ」「グラ兄ぃについていきます」「教会もご一緒にですね」
「ではグランご主人様、王都の商店の衣服売り場にも」「下着売り場は許してーー!!」
(よし、メイドさんをクスクス笑わせたぞ!)
ということで、
今日の行動が決まったのであった。




