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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第127話 どこまでたかるの、この兄上は

 相手を聞いて、

 ひとりで会いに降りた俺。


「なんだグラン、こんな立派な宿に泊まるなら呼んでくれるべきだろう」

「いやいや、って兄上の所にちゃんと連絡が行ったんですね」「当然だろう!」

「それで兄上とお付きメイド二人でって、ウォルちゃんは」「留守番だ!」「いや十二歳に?!」


 まあ王都だから治安は良いのだけれども。


「必要なら連れて来れば良い、グランが」

「ていうか何の用ですか、まあ百歩譲って僕が心配で、ならわかりますが」

「そういうことにすればボクも泊まれるのか?!」「無理ですね」「なら交代だ!」


 何を言ってるんだろうこのギリギリなんとか王都に置かせて貰っている子爵家次男は、

 長時間の取調べと言う苦痛の対価としての最高級ホテル(ただし監視付き)だというのに、

 キツい部分が俺の担当で嬉しい部分を兄上がってそれは酷過ぎるだろう、メイドも止めろよと。


(意外とこの少佐メイド、ポンコツだったりする)


 それでもまあ兄上の警備には、そこそこ使えるのだが。


「もう最高級レストランのランチで十分でしょう」

「ディナーがまだだ!」「ドラゴン討伐で貰った金貨十枚、そのうち九枚使っちゃったんですよ?」

「だが、このホテルの夕食は無料だろう」「それは僕らだけです、もう」「そうだ、五人分を同じ量で七人分にだな」


 いやはや、どこまでたかる気なんだよこの兄上、

 ていうか何気に自分のメイドの分も計算してるのはちょっと偉い、

 だったらウォルちゃんの分も入れろよっていう、ようは自分とそれに本当に近い者のことしか考えてないのか。


(俺だって近い弟だぞっと)


 まあ『弟の物は俺の物、俺の物は俺の物』みたいなこと言ってたしな、今更か。


「とにかく子爵家次男なんて、このホテルのロビー、

 エントランスに入れて貰えるだけでも記念でしょう、もういいですよね」

「何か高級おやつでもないのか!」「部屋にありましたが五人分でしたよ」


 迫ってくる兄上!


「残ってないのか!」

「んもう、お土産売り場で買って帰りますよ」

「絶対だな?! 本当にだな?!?!」「あーもう今から買いましょう」


 あきらかに場違いな豪華売店、

 いやほんとマダム用の服やアクセサリーが多い、

 そしてあったあった、贈り物のお菓子、この店の部分だけ前世の百貨店みたい。


「これです、でも銀貨二十枚もしますよ」


 というか銀貨で収まって良かった。


「高いな」「いや、一番安いのでコレです」


 文句を言われる前に買って、

 さっさと渡してしまおう、ってなんでここまで俺が気を使う、

 まあ実際はどうあれ心配させたから、ということならまあ、いっか。


「よし、帰って食うぞ」

「ちゃんとウォルちゃんにも」

「ああ、少しはな」「まったくもう」


 面倒くさいから裏口から帰した。


「なかなか大変でしたね」

「あっ、ジローディさん」

「遠くから見守らせていただきました」


 心配してくれたんだか、

 監視していたんだか……まあいいや。


「正直、今ので手持ちが」

「もう一度ドラゴンを倒されては」

「またまた御冗談を、また首をくれないかなとか思ってませんよ」


 ……考えすぎだよね、

 僕らがNNNだと思っての『もう一度』とか。

 決めつけるには情報量が少なすぎると思うのだが。


(あるとしたら……ステータスか)


 魔法のじゅうたんエレベーターへ向かう、

 俺のステータス隠匿能力を見破れるのは、

 守護女神が同じか上の相手なはず、だが俺は、俺のは……


(女神十三柱、全員だ)


 だからそれを考えれば、

 俺と同じように全ての女神の加護を得ている者、

 だがそんなの居るはずがない、だとすると考えられるのは。


(レアスキル、かなあ)


 相手の守護女神に関係なく、

 ステータスの隠匿を見破るスキル、

 そういうのが居て、ってそれならもっと早く、手っ取り早く言って来ているか。


(支配人さんに見送られて、昇降機の中へ)


 おそらく勘と推測だろう、

 いや推測といっても下手すると『なんとなく』だ、

 この『なんとなく』が馬鹿にできないのは、よく知っている。


(なんとなく一本遅らせよう、で飛行機や電車の事故から免れた事件は前世でよく聞いた)


 なので、そういった疑惑を払拭(ふっしょく)できるくらい、

 普通に、地味に、大人しく、当たりさわり無く、目立たず生きて行くんだ、

 とかなんとか考えているうちに七階へ到着、我がスイートルームに戻る時に冒険者カードを見せる。


(めんどくさっ!)


 そして中へ……あれ、居ない?

 思わず念話(テレパシー)を使おうとしたが、

 多用すると嫌われるんだよなあ、あーめんどくさ。


(お風呂も居ない、トイレもって四人も入ってたら怖いわ!))


 そして入った所に居たのは……

 八人乗っても大丈夫な巨大ベッドだ、

 そこに地味ハーレム四人が普通にくつろいでいた。


「なんでもんなここに」

「グランくんのベッドに、匂いをつけようかなって」

「このまま、朝まで置いて欲しくって」「カロリちゃんを?!」


 もう互いに十二歳なのに。


「グラン様、同じ部屋で寝るのも、

 同じベッドで眠るのも、もはや同じでは?!」

「いや違うから、ルシアちゃん潜り込まないで!」


 シーツの中に入っていっちゃった。


「グランご主人様、夜メイドのご希望は」

「いやまあ、そういうのの噂は聞いた事あるけど」

「何から何までお世話します、ご主人様」「いやいいから」


 これ、ちゃんとみんな、

 俺も含めてだが、十二歳らしく、

 振る舞えているのかなあ……???

 

(まあいいや、今夜だけだ)


 さすがに学校の寮でまでそんな監視魔石があれば、

 シャクで悔しいけど、王都にNNNが登場かもね、

 いや、それが目的だったとしたら……もうちょっと考えよう。

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