表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

131/217

第126話 ここまで豪華なおもてなしには当然、理由がある訳で。

 厳しい尋問のお詫びなのか、

 王都でおそらく最高級であろうホテルの、

 最上階スイートルームに宿泊することとなった俺たち。


(俺の地味ハーレムは、のん気にはしゃいでいるな)


 さっそくあちこち見ている。


「お菓子あるよ、すごいちゃんと五人分!」

「わあ、ソファーが身体が沈んじゃう、溺れちゃう」

「まあ、大きな水晶が、これは回復魔法の媒介にも!」

「ちゃんとお付きメイドの部屋もありますね、助かります!」


 冒険者用でもメイドルームはあるんだ、

 まあメイドでなくても雑用係、小間使いは居るだろうし、

 タレントで言う所の付き人の部屋かな、芸人だと弟子とか。


「ドラゴンバスターらしく、やはり気になりますか」

「真っ白ですね」「珍しい光属性のドラゴンですよ」

「ホーリードラゴンでしたっけ」「これはこれは、よく御存じで」


 よく見るとお爺ちゃんドラゴンだな。


「討伐して良いドラゴンなんですか」

「人間でも、立派な賢者が悪事を働く事もありますし」

「なるほど」「では何か御用がありましたら、そちらのベルでお呼び下さい、チップはすでに騎士団の方から頂いておりますので」


 深く深く礼をして出て行った、

 紅茶を淹れるメイドとかは居ないのか、

 いやアトリちゃんが居るからかな、あと騎士団の馬車でジュース飲んだし。


(さて、サーチっと)


 ……うん、思った通りだ、

 なので俺はテレパシー魔法でみんなと会話する。


『ええっと、そのまま無邪気に、子供っぽくあちこち見ててね』

『グランくん、お菓子ちゃんと分けたよ、紅茶準備する? 私がやろっか』

『食事の部屋もある、椅子も私みたいに背が低くても乗れるのがあったよ!』


 イレタちゃんカロリちゃんも、

 ちゃんと念話(ねんわ)で返事をしてくれる、

 あと二人もちゃんと無邪気にあちこち見てるっぽい。


『グラン様、お風呂が、お風呂が泳げる広さです、しかも、もうお湯が!』

『ご主人様、これがウォーク・イン・クローゼットという部屋なのですね』

『いや公爵邸クラスだと普通にあるからそれ、そんなことよりそのまま聞いてね』


 ルシアちゃんアトリちゃんも大丈夫そうだ、

 あえてみんな個々に離れたまま、頭の中での会話を続ける、

 えっ俺? 寝室のチェック中です、いやこれ八人くらい一緒に寝られるベッドがあるぞ。


(まさにハーレム用か)


 いやだからハーレムは四人までだって、

 KTCことキルタイムコミいやもういいや。


『うんわかった』『はーい』『どんなお話ですか?』『承知致しましたご主人様』

『さっきサーチでわかったけど、居間と寝室と食堂に、映像と音声を記録できる魔石が仕込んである』

『盗み見されてるの?』『音まで、声まで』『裸を記録されるのでしょうか』『犯人は』『冒険者ギルドかな』


 に頼まれたホテル側、と。


『グランくん、なぜそんなことを』『やっぱりまだ疑ってるんだろうね』

『ひょっとしてグラ兄ぃ、私達、何か失敗した?』『失敗って程じゃないかな』

『ではグラン様、疑惑は払拭(ふっしょく)されなかったと』『そのあたりは、さすがだと思うよ』


 もう完全に疑惑は晴れた、

 と思わせるための、この豪華ホテル宿泊措置だろう、

 すっかりリラックスさせて、完全に油断させて勝手に自白させようっていう。


『グランご主人様、ではここへ宿泊させて貰えたのは』

『NNNが来るかも知れない、もしくは話してないNNNの情報を聞けるかも知れないと』

『でもグランくん、私達がNNNだってことは』『ひょっとしたら可能性のひとつとして、引っかかってるかもね』


 いやほんと、勘の良い人達は居る、

 この場合は勘と言うよりも嗅覚とでもいうか、

 なんとなく怪しい、ひょっとしたら何かある、そういう予感というか気配を感じ取るプロは、居る。


(さすが王都の冒険者ギルドだ、大金を使ってでも、そのあたりの確認はぬかり無い)


 まあ子供五人をここに泊める料金なんて、

 冒険者ギルドからしてみたら、そこまで大した負担でも無いのだろう、

 チップ不要はありがたいな、こんなホテル、下手すりゃチップだけで破産する。


(そしてリビングに戻って座ると、イレタちゃんが隣りへ)


 いやほんとテーブルの上のお菓子豪華だな、

 新宿京王百貨店の地下で五千円(税込五千五百円)で売ってそうなアソートだ、

 色んな種類があってそれがちゃんと五個ずつある、そのうちひとつを俺の口元へと……


「グランくん、あーん」

「あっはい、あ、あーーーん」


 とやりながら念話魔法(テレパシー)は続ける。


『ならグランくん、私達は普通にしていれば良いのね』

『うん、普通に普通の十二歳の冒険者学校に通う冒険者見習いで』

『グラ兄ぃ、ここまでされたら頑張らないと』『まあそうだね、将来性も感じ取っているんだと思う』


 中身が実ほぼは完成されているんだけど、

 それを表に出さない事によって何か雰囲気みたいなものが漏れて、

 冒険者ギルドや騎士団から『将来性がある』と感じ取られたのかも。


(あと運ね、全てが本当に仕込まれてないとしたら、あまりにも運が良過ぎる)


 冒険者の間では、

 そういう『運』も重要視しているのだろう、

 変な言い方をすれば『幸運パーティーを育てる』という意味での先行投資か。


「お紅茶を淹れますね」

「あっアトリちゃん、ありがとう」

「私も手伝う!」「イレタさんは正妻としてグランご主人様のお世話を」


 ♪カランカランカラン


 あれ、部屋の玄関から軽い音が。


「行ってくるね」


 リビングに戻ってきた入れたちゃんが、

 そのままの足で玄関へと行って扉を開けると、

 やってきたのはメイドさんだった、ホテルの本職の。


「グラン=フィッツジェラルド様、下のラウンジにお客様です」


 えっ、誰?!?!?!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ