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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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124/203

第119話 十二歳らしい会話、そして結束。

年末年始休みに入ったので、

更新が少し遅れる日も出てくるかも? です、ごめんなさい。

早く書き溜めなきゃ。

「それで本来なら『見ない顔だな?!』って言う台詞を、

 根が真面目で大人しい性格のサティちゃんが行ったら、

 何をどうしてそうなったのか『見ない顔ですねぇ?!』って……」


 翌日、運転手との通話口が開けられたまま、

 馬車内でありきたりな十二歳同士の会話をする、

 今ここで話しているのは学校で劇をやったときの出来事だ。


(みんなも十二歳らしいリアクション、いや本当に十二歳だからね!)


 どうも俺に引っ張られてか、

 大人びた会話をしてしまうことが多々ある、

 俺も俺で気をつけないと、十二歳なのにおっさん臭いとか言われる。


(現に『大人の匂い』とか言われたし)


 そう、ティーナさんはいかにも勘が良さそうで、

 だからヴァネッサさんの記憶を消した工作も念入りにしないといけない、

 一応は今朝、会ったときに王都まで運んで貰っている最中なことは遠まわしに告げた。


(あとティーナさんに渡された、困った時用の手紙も見せた)


 で、後は普通に会話だ。


「そういえば、王都には劇場というのがあるらしいわね」

「えっマジで?! イレタちゃん行きたいんだ」「それはまあ、ね」

「コロシアムというのもあるって」「カロリちゃん出たいの?」「出たくなーい」


 当たり障りのない会話合戦、

 まるで冒険者学校へ行った時の練習みたいだ、

 もっと俺も『十二歳らしい』会話を続けないといけない。


(女の子にも合わせた……『ちゃお買った~?』 ってここにそんなものは無いか)


 俺が子役の時に会ってた女の子はみんなスレてた、

 というか親が本体だったな、操り人形ばかりというか、

 それくらいの子がプロデューサーとかの宿へ『お母さんに言われて来ました』とか、いやこの話はやめておこう。


「ルシアちゃんってどこの教会に属するの?」

「まだ決めておりません!」「回復魔法そこそこあるから便利では」

「でも私、地味ですし」「そのオッドアイで?!」「能力の話です!!」


 そう、ヒールとポイズンキュア(どくぬき)くらいしか使えないと擬装している、

 というのもヒールのみだとそもそも僧侶内での立場が悪くなり過ぎてしまって、

 地味というよりも空気になりかねない、もちろん回復魔法は必須ではあるのだが。


「アトリちゃん、王都でメイド修行とかもするの?」

「私はグランご主人様の三代目個人メイドです、ご主人様が望むなら」

「でも冒険者学校じゃなくメイド学校に入学する手もあるよ」「ご主人様のご命令通りに!」


 そう、上位貴族に仕えるメイドを育てる学校もある、

 これも冒険者と一緒で無理に行く必要は無いのだが、

 こっちの場合はよりコネがあるというか、卒業後の就職先が多い。


(いやほんと、まさに専門学校だ)


 大学とまでは言わないのは、

 上の兄上が通っていた貴族そのものになる学院があるからね、

 あのレベルでないと……ってそんな細かい『この世界の設定』みたいな話はもういいや。


「グランくん」

「はいイレタちゃん」

「大事なことを改めて聞くね」


 なんだろなんだろ。


「どうぞどうぞ」

「グランくんは、どういう女の子が好きなの?」

「地味! 地味眼鏡! 地味眼鏡は正義!!」「……正義?!」


 しかも巨乳とかじゃないぞ。


「目立たない女の子を目立たずはべらせたい」

「自慢したくは無いの?」「そういうのはいいかな、大事に、大切にしたい」

「じゃあ私のことも大切にしてくれるの?」「もちろんっていうかもうしている」


 そのあたりは五年間、

 頑張ってきたつもりなんだけどなあ。


「グラ兄ぃ、私のことも妹みたいに面倒見てくれた……」

「カロリちゃんだってミラさんと一緒に僕のお世話もしてくれたし」

「これからも、ずっと、ずっとお世話したい」「メイドとしてはもういいかな」「えっ」「これからは恋人として!」


 まあ、これまでもだったけど。


「恋人で、パートナーですね」「それでいて婚約者だし」

「グラン様、私は!」「ルシアちゃんは、もっと色々な眼鏡を試そう」

「王都に行けば、もっと種類が!」「オッドアイに相応しい地味眼鏡が、ね」


 もちろん例によってブルラズさんによる調整は必要だろうけど、

 眼鏡そのものについてはレンズ以外、もうちょっと地味なのを探そう、

 この間ブルラズさんが造ってくれたのはシャ●・アズ●ブルみたいな眼鏡だったし。


「あの、私は」「アトリちゃんは地味メイドで地味恋人で地味婚約者!」

「ご主人様がそうおっしゃられるのでしたら」「地味眼鏡メイドっていいよね!」


 幻影だけどね、

 本物の眼鏡を買ってあげなといけないほど視力は悪くない、

 むしろ魔物魔法で遠くまで見渡せたりする、まあサキュバス姿にまで眼鏡が欲しいなら伊達を買うか。


「ということで、僕が好きなタイプの女性は、今ここに居ます!」

「浮気は駄目よ」「信じて、いいんですね」「グラン様、愛しています!」「ご主人様の望むがままになれて、嬉しい!」

「えへ、えへへへへ」「もう、デレデレしちゃって」「本当に、大好き」「愛し方も、地味に愛しますね」「なんなりと、ご命令を」


 ……うん、この地味ハーレム、

 寝取られフラグがビンビンだぜ!

 いや、そんな悪い予感を自分から思い起こさせないでおこう。


「じゃあ、冒険者学校での生活、がんばろー!!」

「「「「おーーーー!!!!」」」」


 こうして馬車は、王都へ。

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