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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第111話 どやぁ、と首を見せつけたかったのに。

「まさか本当に首を狩ってくるとはね、って貰ったんだろう?」

「ええまあ、それでも約束は約束で」「そのSSS団は君が手配したのかい?!」


 辺境伯邸に戻ってきた僕ら、

 いやアースドラゴンの首を見せつけて、

 たっぷりとドヤ顔してやりたかったのに辺境伯の私兵からわざわざ、


『事情は聞いたので何も持たなくて結構です』


 と言われ冒険者ギルドからやってきた、

 そして説明を、と思ったら詳しい話はもう行っているらしい、

 とはいえNNNがどうしてSSS団になるんだ、その団はどこから来た。


(にしてもこのおっさん、鋭いなぁ)


 まあ、(しら)ばっくれますけど、ええ。


「なんか困って泣いてたら、素敵なおじ、お兄さんに声かけられて」

「実際泣くような年齢(トシ)では無いだろう」「心で泣いていたんですよ」

「何にせよ、そういう運を引き入れるのも実力だ、ということにしておいてあげよう」


 執事が僕に封筒を手渡した。


「こ、これは」「開けないようにね、そのまま学校の出来るだけ偉い人に渡すんだ」

「じゃあ、これが約束の」「そうだね、いやあまさか本当にこんなことが起こるとは」

「ありがとうございますナレット=フォン=バルバート辺境伯閣下、それでついでにお願いが」


 あっ、執事さんに睨まれた!


「欲深いね、何かまだ欲しいのかい?」

「いえ、姉を、我が姉、ターシャをお願いします」

「ほう、何か困らせるような事をしたかな」「いえその」


 確実に困ってた。


「まあ良い、今回の件で、弟について褒めておくよ」

「ありがとうございます」「もういいね?」「はいっ」

「じゃあ最高級地魔石とドラゴンの死体はこちらで貰っておくよ」「それはもう」


 いや俺が倒したから、

 とか言ったらボロが出そうだからね。


「そうそう、一応、依頼達成ではあるから冒険者ギルドに戻ってカードに付けといてくれたまえ」

「は、はい、ありがとうございます」「ではなHOT隊の諸君!」「ですからSET隊ですって!」

「Sexy Erotic Trip 隊だったかな?」「Silent Easy Treasure 隊です! では失礼致します!!」


 まったくもう面倒くさい、

 姉上が本当に苦労している姿が目に浮かぶよ、

 でもまあ、この封筒が手に入ったんだ……変なこと書いてないといいけど。


(さて、冒険者ギルドだ)


 実は歩いても、

 そんなに大した距離じゃないんですよ。

 ただ、途中の商店街が目移りしちゃうんだよなあ……


「グランくん、あのドレス!」「うん、綺麗だね」

「グラ兄ぃ、あの槍、先が綺麗」「ほんとだ、光魔石かな」

「グラン様、あちらのロザリオ」「金貨八十枚だって、目に毒だね」

「グランご主人様、あんなメイド服が」「うわーうわー、大人向けだー」


 とかウィンドウショッピングしつつ、

 冒険者ギルドの前へ行くと、何やら騒がしい。


(アースドラゴンの首でも展示されているのかな?)


 行くと確かに受付前中央に『でかっ』と置いてあった、

 だが、視線の先はそこでは無かった、そう、でかい剣を背にし、

 白いやこれ銀色か、の鎧を身にまとった長い金髪の……うお、身体でっか!!


(身長これ2メートルはあるぞ)


 かといってスタイルが悪い訳じゃない、

 なんだろう、周囲の女性冒険者が惚れ惚れ見ている、

 いや受付嬢もか、さぞかしかっこいいイケメン……そうか、これが王都から招集したとかいうS級……ん?


(横顔が見えた、この顔の感じ、まさか……?!)


 そして喋った!


「まさか、私が到着する前に倒されているとはな、

 これではパーティーメンバーをここで探す必要が無くなったではないか」

「あの、勇者ティーナ様、私達では」「ふむ、可愛らしい御嬢さんだが、仕事は済んだ、いや、無くなった」


 イケボ女史だあああああ!!!


(うん、前世でさんざん見てきたからわかる、俗に言う『ヅカ系』の男役だ!!)


 そう思うと凛とした佇まいに見える、

 ふうっ、とため息をついて見回しているその表情、

 うん、女性陣が『お姉さまああぁぁぁあああ~~~!!!』って泣いて抱きつきそうだ。


(ここは、避けて子供受付へ行こうっと)


 空いている10番受付へ行くと、

 受付嬢が開口一番、大きな声をあげた!


「お待ちしておりましたSET隊の皆さん、アースドラゴン討伐、おめでとうございます!!!」


 やめてえええええ!!!!!


「説明したじゃないですかギルマスルームで、隊長さんが!」

「あらそうですか? 依頼主の辺境伯様から、アースドラゴン討伐の褒美をと」


 じゃらっと金貨が入った袋、

 かといっていっぱいではない、

 確認すると十枚か、まあギリ袋へ入れた方が良い枚数ではある。


「アトリちゃん」「はいご主人様」


 メイドに仕舞わせて、と。


「それでSET隊の皆様」「はい」

「今回のお手柄により、冒険者カードが金色になります!」

「エー」「更にドラゴン討伐者のマークも!」「余計なことしないでー!!」


 あんの辺境伯めー!!


「冒険者ギルドとしては、永遠に『ドラゴン討伐パーティー』として記録されます!」

「……辞退は」「辺境伯様のご依頼ですよ?」「あっ、じゃあその扱いも」「ご命令ですね」


 地味な冒険者パーティーになりたかったのにぃ……


「あの、K級から普通の冒険者になるときって、カードの色は」

「基本的にF級から、いえ見習いはG級からですが、色も白からになります」


 ほっ、助かった。


「わかりました」「では旧カードの回収を」


 とまあ集めている時に気が付いた。


(僕らの真後ろに、あのでかい女勇者が、立ってるうううう!!!)


 間違いなく、

 俺たちを待っているね!

 さてこれは、どうなることやら。

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