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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第109話 飛んで、アースドラゴン。

 あえて姿を見せたまま飛ぶ俺たち、

 そういえば、みんなの名前ってクリスちゃん以外、

 まだ決めてなかったな、暇だから飛びながら適当につけるか。


「ええっとまず魔法使いの名前」

「えっ私?!」「今後は『メリッサ』で行こう」

「……私の名はメリッサ、この魔力の前に、ひれ伏すが良いわ!」


 おお、悪女っぽい!

 ただ、基本しっかりしているイレタちゃんとはいえ、

 中身は所詮十二歳、ボロが出ないようにしなくっちゃね。


(こんな妖艶さで実は処女なんですよ!)


 まあ俺もこっちの世界では、

 いやまあその話はまだ十二歳だから早いとして。


「謎の女アサシン!」「……私の事ね」

「そうだ、貴女の名前は今日から『メイト』だ!」

「……メリッサと最初がカブります」「じゃあ『エネル』で」


 名付けた自分が忘れないようにしなくっちゃ。


「最後にサキュバス」「あ~ら、な~に?」

「そういうキャラで行くのか」「見本は沢山見て来ました!」

「あっそうだよね、名前は『モリガ』ということで」「……森が?」「まあ、そういう憶え方で良いよ」


 ということで……


 グラン→グンタ(前世の、上の兄の名前)

 イレタ→メリッサ(前世の似た女優からちょこっと拝借)

 カロリ→エネル(メイトが駄目っていうからその系統のドリンクから)

 ルシア→クリス(元の名前、元の行方不明聖女が実は生きててそのまま十二歳になったイメージ)

 アトリ→モリガ(カプ●ンさんごめんなさい、あんなにゴツくは無いけどね)


 という大人ヴァージョン(聖女除く)の名前が正式に決まり、

 急いで目撃情報の方向へ飛んで行くと……いたいた、アースドランゴン、

 荒ぶってんなあ、森に住む強い動物や下級中級の魔物が良い迷惑だよ、ったく。


(魔物と動物の違い? 魔石が有るか無いかですよ!)


 あっ、アースドラゴンが俺たちに気付いた!

 やはりこっちに真っ直ぐ向かってきた、喰いたさそうにして……

 人間の味を憶えちゃったからね、こうなるともう、駆除するしかない。


「えっと、いつでも倒せるけどみんな練習で」


 大口を開けて、

 ヨダレを垂らすアースドラゴンに、

 まずはイレタちゃんことメリッサの姐さんが……!!


「アイス! アイス! アイス! アイス! アイス!」


 杖も使わず、

 本来は無詠唱で出来るのだが、

 氷の基本魔法、アイスを口の中へぶつけまくる!


(ひとつひとつが大きく硬く冷たく、それでいて大量に……)


 種類別の最初の魔法でも、

 唱える側の魔力が凄いと並の上位魔法を超えるんですよ、

 しかも量が多い、炎で溶かしている暇なんて無いくらいに。


「次は私の攻撃ね、いざ『短剣の舞い!』はあっ!!」

「カロリちゃん、じゃなかったエネルさん、頑張って!!」

「グラ……グンタ、私を信じなさい」「そ、その武器はー!!」


 槍が折れたり近距離になった時用に持っていた、

 予備の短剣二本を余白スキル『遠距離操作』で動かす!

 そう、手から離れても魔力で武器を、宙に浮かせて思いのままなんですよ。


(戦士なのに魔力は大丈夫かって? ポーションのおかげさ!)


 実はアトリちゃんがログインボーナスでたまによく出す、

 最大魔力増加ポーションを出るたびにカロリちゃんに飲ませた、

 奥の手として何か魔法使えたら面白くない? っていうノリで、まあ。


(それが、槍や剣を空中遠隔操作できるスキルに繋がるとは)


 アースドラゴンの首回りを裂きに行くが、

 これがなかなか鋭い爪で必死に防いできやがる、

 ということでここはクリスちゃんことルシアちゃんことクリスちゃんの出番だ。


「行きます! 『ホーリーフラッシュ』 えいっ!!」


 杖を使わず手で目眩まし魔法、

 いやルシアの時に使っている杖を、

 うっかり取り出しちゃわないか心配しちゃった。


(もがくもがく、アースドラゴンが飛びながら、のたうっている)


 さながら『目が、目がああ~~~!!』って感じか。


「まだ魔力が強いわね、でも今なら……」


 おお、アトリちゃんことモリガ嬢が、

 アースドラゴンの背中にぴったりくっつた!


「行くわよ、『エクストラエナジードレイン!!』これで吸い尽くしてあげるわ!!」


 うん、実はアトリちゃんの上級エナジードレインは一味違う、

 抱きついたり頭をかじったり、少しずつで良ければ指先で触るだけで、

 魔力を吸い尽くすのです! そして魔力が無くなったら体力、体力が無くなったら……死だ。


(そして吸った量は自分の魔力上限に関係なく、それを超えて溜められる)


 とはいえ、魔物魔法を相当憶えている今、

 通常での最大魔力量はとんでもなく、尽きるのは考えにくい、

 だからこそ『相手の魔力を吸い尽くす』というは素晴らしい攻撃になる。


(ってこれ俺も使えるんだよな)


 とか考えてないで、

 へろへろになったアースドラゴンにトドメを刺そう。


「ええっと、ここで良いかな、じゃあ光の攻撃魔法で」


 カロリちゃんことエネルちゃんが、

 まるで印、切り口のように作ってくれた首の傷目がけて……!!


「クリティカルエンジェルカッター!!」


 あえて詠唱で放つと、

 巨大な光のリングがアースドラゴンの首を、

 スパーーーンッと跳ねた!! うん、綺麗な切り口だこと。


(そして、下の森にズドーーーン! と落ちた)


 いやこの地響きよ、

 きっと村に待機している、

 領の衛兵にも聞こえただろう。


「さて、首と同体を回収かな」


 俺のアイテムボックスの出番だ。

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