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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第107話 冒険者ギルドで、子供でも真面目に教えて貰う。

「さすが領都の冒険者ギルド、受付場所がいっぱいだ」


 1番から9番まで並んだ受付カウンター、

 いやよく見ると0番があるな、あれはVIP用っぽい、

 そして反対側には広くカウンターの低い10番もあった、初心者用らしい。


(行くならあそこだ)


 暇そうにしている受付のお姉さん、

 なんだか子供番組の司会をやっていそうだな、

 ああいうのがホストに狂ったり悪い紐を飼ってたり、いや偏見だが。


「まあ、可愛い冒険者パーティーね」

「はい、僕も、みんな十二歳ですから」

「ということは、冒険者学校への入学前に寄ったのね」「よく御存じで」


 毎年居るんだろうな。


「冒険者カードはあるかな~?」

「あっはい、地元で、アルトリアスの冒険者ギルドで」

「集めますよ~」「みんな回収だって!」「はいはい」「はぁい」「はいっ」「どうぞ」


 いかにも子供相手という感じで、

 ふむふむとチェックしてくれている、

 カウンターが低いから何やってるかわかり易い。


(わざわざランクをチェックしている)


 子供はKランクになります、KIDS級。


「なるほど、基本講習はすでに受けてらっしゃいますね、

 それで今日はどのような冒険者体験をお望みでしょうか?」

「アースドラゴンを倒したいんだ」「SET隊だけに?」「お姉さん面白いこと言うね!」


(倒し『たい』、とSET『隊』、ね)


 いやイレタちゃんの視線が痛い。


「ではアースドラゴン討伐の説明をお聞きになりますか?」

「聞くだけなら無料だからね!」「ここから遠いグルモア大山脈の奥がドラゴンの棲家で」

「そこへ行けばいいの?」「S級(クラス)パーティーでも行きませんよ、死にに行くようなものです」


 まあ普通は、

 移動手段が無いからね。


「じゃあ、そこから来てるんだ」

「ドラゴンの数が多くなって、はみ出した、追い出されたドラゴンが、

 たまたま人間を見つけて、味を憶えてしまったのかも知れませんねえ」


 前世で言う熊みたいなもんか、

 あれはあれで背景が色々と違うけど。


「襲われてるの?」

「村を襲った個体、たった一体ですがかなり大きなドラゴンで、

 初めは家畜を食べる程度だったのですが、退治に行った冒険者パーティーが食べられてしまって……」


 ショボーンって表情している、

 子供相手だからってわかりやすい小芝居を、

 いや痛ましい状況だから本当に心は痛めているんだろうけど。


「それを倒せば良いんだね!」

「場所はウルス村、地図でいうとここですね、はいここ!」


 サッと出してサッと指さしてサッと仕舞った、

 教える形だけだからね、本当に行くなんて夢にも思っていないだろう、

  こんな子供に行かれたら逆に困る。


「村には誰か住んでるの?」

「すでに村民は全員避難していますね、今は討伐の冒険者パーティーを集めている所です、

 ただ、すでに四回失敗しておりまして、S級勇者を王都から招集中で」「かっこいい?!」「それはもう!!」


 あっ、本気の明るい表情になった!

 きっとイケメンなんだろうな、目の中にハートが出来ていそう。


「じゃあ待っていれば会える?」「忙しい方ですからね、基本はソロなのですが、

 その場に応じて気に入った女性を集めてて、ですから向かっている途中で拾っている最中かも知れません!」

「僕のパーティー、攫われちゃう?」「あくまで自ら望んだ女性だけを、期間限定で加える方ですから立候補をしなければ」


 俺は地味ハーレムの面々を見る。

 

「グランくん、正妻を舐めないでね」

「グラ兄ぃ、何を心配しているの……」

「グラン様、私はグラン様しか見えていません!」「ご主人様はご主人様ですから」


 うん、寝取られの心配は無さそうだ。


「なるほどなるほど、では頑張ってアースドラゴンを倒してきます!」

「それより薬草採取はいかがですか? 薬草庭園を商業ギルドが持っていまして」

「んー、その依頼はまた今度かな」「ではSET隊の皆さんは今回は」「説明は聞きました!」


 冒険者カードの裏に小さいスタンプが押される、

 そう、Kクラスはこうやって冒険者ギルドで話を聞くだけで、

 ポイントを付けて貰えて百個溜めると! な、なんとおっ!!


(カードの色が変わるのです!)


 白→水色→薄茶色→濃い銀色→金色という、

 これは他のクラスでもあるんですよ、同じランク内の五段階、いやスタンプはKだけね。

 で、俺たちはアストリアスで銀色にまでした、いや金色にまでは必死すぎるかなあって。


「では、冒険者学校で三年間、頑張って下さいね~」

「はいはい、カードありがとう! みんな配るよ~」


 貰いながらそれぞれ喋る。


「スタンプ押した所に指付けちゃ駄目よ」「増えてる」「ありがとうございます」「バッグに仕舞います」


 これで子供受付は終了だ、

 さて、これからは俺たちの本領発揮、

 本当の力を見せて……アースドラゴンの、討伐をやっちゃうぜ!!


「んじゃ、宿屋へ行こー」

「「「「はいっっっっ」」」」


 こうして出口へ向かう俺たちを、

 大人の冒険者たちは暖かい目で見守ってくれたのでした。


(子供冒険者パーティーとしては、地味にねっ!)

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