従者…?
「今日から授業が始まりますね。心境はどうですか?」
「昨日が色々ありすぎてあんまり意識行ってないわ。」
「それもそうですね。」
レアルタと話しながら授業棟へ向かう。特級クラスは専用の棟が与えられている。今更だが、王立学園は貴族が通う学園のため、使用人の付き添いが一人まで認められている。お嬢様は一人では何もできないからな。私と違って。そうして居るうちに授業棟についた。私以外には4人の人物がいた。
「おっ。知らない子来たね。フィリオと同じ黒髪だ」
「オスクリター誰かわかる~?」
「え〜と、私達以外の黒髪は一人だったはずですから、多分レーゲンさんだと思います。」
初日だというのに仲睦まじいな。それにしても対称的だな。黒髪2人に白髪2人、男2人に女2人とは。男が主人で女が使用人だろうか。
「最初の授業に自己紹介があると思うし、それまで何もわからない状態で話そうってことになって、話してるんだ。参加しない?」
「それでは、参加させていただきます。」
「了解。今の話題は、この世界についてだったよね?」
「おう。この世界の貴族と平民の格差についてだな。どう思う?」
「私は、平民はやはり地位が低いと思います。この王立学園に入学して卒業すれば出世できますが、 平民は満足な学習環境がなく、よほど優秀でなければ入学できません。入学できたとしても、卒業はとても厳しく…」
いや、確か黒髪の少年は平民と言っていたな。
めっちゃ失礼なこと言ってないか?
「申し訳ございません。貴方は平民でしたね。」
「心配ねーよ。むしろそんだけ言われるの割と初めてだったから新鮮だわ。」
「そうだね。あ、もう少しで授業始まるかな?席についておこうか。」
気づけば、他の生徒が全員揃っていた。
⋯程なくして、フォーテ教授が現れた。
「毎年特級クラスを担当しているフォーテだ。
授業を始める前に聞く。なぜここにいる。オスクリタ君。」
オスクリタと呼ばれた黒髪の少女は答えた。
「なんのことですか〜」
「とぼけるな。次席でありながら入学を辞退したのだろう。それで1級クラス最上位のイントリゴ君が繰り上がりとなった。今すぐ速やかに去るが良い。」
「私はフィリオ様の使用人なんですけど、何が悪いですか?」
使用人でありながら試験で満点を取れるだと?どんな家庭環境なんだ。
「なっ?ならばなぜ制服を着用している。使用人には使用人の服があるだろう。」
「使用人は俺のものなんだよ。俺のものに好きな服着せて何が悪い?」
「はあ…そうか。ならば良いが、事前に報告するように。」
「そーゆーすぐ庇ってくれるとこ大好きー。ありがとねっ」
そう言いながらオスクリタと呼ばれた少女はナイフを手に取り、
主人に振り下ろした。主人は避けたが、何をふざけているのだろうか?
「何をしている?」
「戦闘訓練。学校でぬくぬくと過ごすつもりはまったくないからな。」
「はあ……。本人が納得しているなら良いが、他に被害があると罰を与えないといけなくなるぞ。」
「かまわん。被害など出るわけもないからな。」
言葉通りなら頼もしいことだが、どうだか。
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