閑話 それぞれの反応
閑話 それぞれの反応
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「100点ですか。見事ですね。」
「当然だ。お前もわかって言っているだろう。」
「当たり前でも嬉しいことじゃないですか。」
「別に嬉しくないな。」
「えー!?」
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「4位ですか。微妙ですが、許しましょう。自らの役目を全うするのですよ」
「ありがとうございます、母上」
母上との面談めんどくせえな。
まあいいや。学園にも可愛い女の子はいっぱいいるだろうし。
それに、あいつもいることだしね。
まあ、程々に頑張ろうじゃないか。
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「特級クラスか。これからも励むがよい」
「承知いたしました。お父様」
大丈夫。今日も私は高貴でいられた。
こうやってずっと生きていけばいいんだ。
高望みなんてする必要はない。
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「次期国王が6位なんぞにかまけおって!!
次に何か失敗したら王位を剥奪するぞ!!!」
俺は国王ごときで止まる器ではない。せいぜい今の立場を噛みしめるがよいさ。
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「やったじゃないか!!」
「ありがとうございます!!父上!母上!」
まさか特級クラスになれるなんて、本当に良かった。
これでまた一歩、爺に近づく。
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「特級クラスにはいれなかっただと!処罰だ!鞭打ちでもしておけ!」
「やめてくださいよお。僕、頑張ったんですよお!」
「口答えするな!」
帰ってきてよ、兄さん…
やっと序章が終わった………