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エピローグ
「 今日も残業疲れた〜。」
そう呟き、ふうっとため息をつく。
革製の鞄からスマホを手に取る。
「 おっ、今日この漫画の続き出てんじゃん。」
最近私がハマっている漫画、良くある令嬢転生モノだ。
「 …私も、こんな風に転生出来たらな…。」
ある筈の無い事を妄想し「 何想像してんだ私…」と苦笑いをする。
「 …生きてる意味、あるのかな。」
改めて思い返してみると、仕事ばかり、上司には毎日叱られて。
「 もう終わりにしよう 。」
私はクローゼットの中からくたびれたネクタイを取り出した。
「 …私も、転生出来るかな 笑」
視界が真っ黒に染まった。