〜初!異世界推しカプ〜
閲覧いただきありがとうございます。
本作は腐女子JKである主人公が、BL要素が豊富な異世界でどったんばったんするギャグ路線のBL小説となります。
過激な内容は書きませんが、内容が内容なだけに閲覧する際はご注意ください。
また、評価、コメント等して頂ければ泣いて喜びます。まだまだ初心者ではありますが、宜しくお願い致します。
「…ここ、どこ?」
目の前に広がる見覚えのない世界。自分を境にして日本と海外が別れているような建物。…ここはなんだろう。
さて、唐突に異世界に投げ込まれ戸惑いを隠せないこの女子高生。彼女こそがこの世界の主人公、東雲 海玖。
彼女は学校帰りに腐女子に優しいお店にて、推しカプ【自分が好きなカップリング】の同人誌を探していた所、意識が薄れたかと思えばこんな異世界に来ていたのであった。
海玖「待って、何?私…お店に居たんじゃ……スッ、スマホ!現在地見なくちゃ…!……あぁ……電源入りませんか………そうですか…お約束ですか……」
慌ててカバンの中身を探りスマホを取り出す。しかしいくら押しても電源は付かず、力なくその場に蹲った。
今流行りの異世界。海玖自身もアニメや漫画、小説、ゲームなどで死ぬほど見てきたものだった。しかし自分が異世界に来ようとは。
海玖「アニメみたいに…トントン拍子でチートスキル身に付けられないかな……」
常人なら夢ではないか、自分は死んだのではと疑ったりするような状況だったが、幸いなことに、海玖がこの現状を受け入れるまでさほど時間はかからなかった。と言うか、これが現実であって欲しいとさえ思っていた。何故かといえば___
海玖「…はい、あの二人推しカプ…」
右を見れば和風の建物が並んでいる。その中から出てきた男2人組は、海玖が萌えるには十分なほど顔が良かった。そう、彼女は異世界に来たとしても腐女子であることに変わりはなかったのだ。
紺色の着物を着た襟足長めの堅そうな紫髪の男と、外ハネの目立つ袖のない着物を着た色あせた青色の髪をしていてシャープなメガネをかけている男。
海玖「……青い髪の方が攻めね…表情がお堅い紫色の髪の方が受けだわ…」
名前も知らない男達のあれやこれやを想像しながらにやけ始める海玖。傍から見れば最低な絵面であったが、これが腐女子(海玖)の日常。仕方が無い。
さて、今度は左を見てみよう、今度は洋風な男達のカップリングが見られるはず____
___ところが、左を向いた途端、海玖の肩を誰かが叩いた。
おい、大丈夫か?______
第1話、ご覧頂きありがとうございました。
如何でしたでしょうか、ぜひご感想をお聞かせいただけると幸いです。
また、Twitterにてキャラクターのイラスト、更新予定日、こぼれ話などを投稿しておりますので、宜しければフォローお願い致します。