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作詞  作者: 詩に書かれる人
51/239

チューイング・ガム

君が吐き出した答えを咀嚼して味わう

制服に染み付くココアの残り香

知らぬ間に湯船に浸かり鼻歌を流す

一昨年だっけ 名の売れた

コミカルバンドの失恋の体験談


よく噛んだ嘘のチューイングガム

膨らむだけ膨らんでいく

いつ割れるかなんて さほど意味ないね

とりあえず遠くへ飛ばす

くちゃくちゃと音を立ててみても

不快な思いを促すだけ

いつ捨てるかなんて さほど意味はない

とりあえずティッシュに包んで

ポケットにしまうんだ


よくできた答案用紙の影で和んでいる

茶色くなった長い髪 焼けた白い肌

来年も海のそばで唇に触る

夏休みの 宿題が

僕らのことを覗いていたとしても


味のしない赤いチューイングガム

膨らむだけ膨らんでいく

いつ割れるかなんて 気にしていると

うまい言葉が出てこない

コンクリートに吐き出してみても

別に悪ぶる気も起きないし

捨てられた後の 黒ずむガムに

何かしら共感してみようと

頭を捻らせるんだ


タイヤの溝に巻き付いたり

革靴の裏に張り付いたり

蟻に吸われたりしてさ


よく噛んだ嘘のチューイングガム

膨らむだけ膨らんでいく

いつ割れるかなんて さほど意味ないね

とりあえず遠くへ飛ばす

くちゃくちゃと音を立ててみても

不快な思いを促すだけ

いつ捨てるかなんて さほど意味はない

とりあえずティッシュに包んで

ポケットにしまうんだ

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