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作詞  作者: 詩に書かれる人
224/239

花火大会

夏の風物詩

ちょっとずつ

棲み分けていた こことそこを

浅い記憶に瞼の裏

お昼からお休み 私も準備万端

「夏と言えば?」君が言った

「夏期講習」なんて もう受験なんだよ

あぁ真面目に映った


例年よりも混み出すから

偶然にこだわるのも切ない

聞く必要もないけど「どんな形?」


さらさらと花火が降った

慣れない香水の匂いと

いつもより巻いた髪で振り返って欲しい

圏外を指し示した

ただのガラクタのスマホを見て

会いたいよ 音に合わせた

ぱあっと溶けていく


お稲荷さん今夜どうか

髪飾りをそっと触った

綿飴を食べる友達の声

嘘ついているみたい

楽しげな写真の私

またアナウンスと月に見られている


あんまり強く聞けなかった

どんな人と君は行くんだろう

ぜんぶがぜんぶ上手くいく

はずもないのに


「暑いから」と言い訳して

この日の為に痩せて来たんだよ

何百人の人の中で会いたいのは君だけ

前の方で鼻緒が切れた

肩に手を添えるカップルが

眩しくて 花火の背景

今すぐに走り出したくて


いつでも連絡できるのに

実際会えないのは変だね


さらさらと花火が降った

お母さんの香水の匂い

初めてのチークをふった 探し出して欲しい

この胸を指し示した

君のガラクタのスマホを見て

会いたいよ 音に合わせた

ぱあっと溶けていく


最後の花火があがる

真っ暗な空に向かって

会いたいよ 胸に合わせた

ぱぁっと広がっていく

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