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作詞  作者: 詩に書かれる人
185/239

通学ごっこ

曲がりなりにも年頃の純情に不埒だ

通学路に濡れたばかりの猫が待っている

曲がり角から年頃の君がスカートを

鳴らして弾けて規制基準の真下


一から百までを順序よく

数え出した人波を越えて

汚れてしまったのならそのまんまでもいい

御決まりの台詞が出かかった


雨粒を受けて反射する光と瞳

飛んでくる水飛沫が

ローファーに乗ってしまったまま

昨日までもあんなに連絡し合ったのに

切り替わり続ける日常

後は手を繋いで歩けていたら


間借りされた恋人のふりは出来ない

完璧がこちらを振り向いて少し笑っている

罷り通る不正に困惑していた君を

心の底から愛してしまったとして


頭からつま先まで

ぐっと堪えた代入した先の解

「汚れてしまったのならそのまんまでもいい」

恥じらいとは僕達によく似合う


天気予報はハズレ決まり悪そうな傘を持って

振り回しチャンバラごっこ

君に怒られて雷だ

馴染み深く昨日の延長線上に

例えどこまで続いても

いつか逸らされるように外れていこう


凛とした側で

体を捻らせた一つ結びの髪が

気にならない嘘に似せてみて

友人に囲まれてみながら


雨粒を受けて見違える光と影

お互いを切り離せずに

運命がここまで来ていた

昨日までもあんなに連絡し合ったのに

スタンプでまた一区切り

馴染み深く昨日の延長線上に

例え君がそばにいても

いつか逸らされるように外れていこう

今日の関係を

ローファーで踏みつけて行こう


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