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作詞  作者: 詩に書かれる人
18/239

白雪

立ち並んだショーウインドー

綺麗な服を着たマネキンに

思わず僕は見惚れてしまう

そして足が店へ進む


痛い出費 薄い財布

でも大きめな袋を抱えて

待ち合わせの迫る頃に

「もう着いたよ」って君からのLINEが


今 信号が青になった

駆け出していく人波に

降り注ぐ雪の風 側をそよいで

「今 どのあたりにいるの?」って

催促された気分になる

寒がりな街だけがそこにあった


出逢えた日の寒い夜は

妙な寂しさだけを残して

いつもよりもぼやけた電灯

気がつけば速足になる


一人きりで抱えていた

大事なモノが胸を飛び出て

赤い糸を伝っていく

君ならって 君だけって 物欲しさ抑えながら


また振り向いた目線の中

駆け出していく人波に

君だけが手を振って僕を誘った

「また会えるなんて嬉しいね」

白い吐息が溶けていく

雪化粧 午後8時 ホワイトブルー


あちらこちらの話し声が

重なり合って鐘の音を呼ぶ

特別な今日という日に

僕はサンタクロース


今 信号が赤になった

まるで全てが静止するように

染まる頬 溶けた指 白い唇

あなたの声に耳すませて

「僕だけの声をよく聞いていて」

これまでとこれからを繋ぐ粉雪

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