16/241
口笛
Kissしなくてもいい世界から
飛び出して退屈な毎日を気長に過ごしている
少し社会に不満はあるけど
いざ拡声器握っても
これといって出てこない
錆びついた扉の先が
例えば優雅に広がって
慌てて転んでしまうより
ぼんやりと口笛を吹かす
強いアラームで叩き起こし
タイムカードを切って終わる平凡な毎日
少し社会に希望はあるけど
悲惨なニュースを目にしても
もう涙は出ないんだって
駅前の公衆電話が
神様へと繋がるという
こどもの都市伝説だとか
暇なこと まだ覚えている
するべきことが山積みで
だけどやる気は起きなくて
それでも時刻は流れてく
昨日よりも些か速く
明日も同じ
それもいい
さよなら
それもいい
たんぽぽの種が
アスファルトの隙間に
ふわりふわり
駅前の公衆電話が
神様へと繋がるという
こどもの都市伝説なんかも
今だけは信じていたい
錆びついた扉の先に
踏み込む勇気がなくても
慌てて転んでしまうより
ぼんやりと口笛を吹かす




