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エイプリルフールは瞼を閉じてから
僕と一緒に偽善者になるような嘘をつこうよ。
今日から僕が請負人です
あなたの砂時計の請負人です
遣いでもないし使い手でもない
群青色の砂漠が見えた
必要な時間を拾って下さい
どこからでも構いません
瞼の裏から溢れた声が
いっそオアシスに成ればいいのに
粉々に割れた末路はどうなる?
計り知れない
僕には奇跡を待つしかない
記憶が構成された時には
立ち竦んで案内係だ
ねぇ神様 理由を下さい
「あ、すいません。考え事で」
スカイブルーの雲が一つ
掴み損なって 胸が張り裂けて
「どうして、届きそうな場所に」
あるんだって 勿体ぶらないで
僕の砂時計はどんな色?
どんな形でどんな模様?
あとどれくらい砂はあるの?
もうどれくらい砂は落ちた?
瞼の裏から溢れた声が
いっそオアシスに成ればいいのに
なら、いっそ、枯れてしまえって!?
それでもいい そうじゃなきゃ嫌だ
けど けど、けど!
重力に嘘つき羽を伸ばして
宇宙に逃げてしまおう
惰性な回転のまま目が回ろう
今日から僕が請負人です
あなたの砂時計の請負人です
夢見ることぐらい良いじゃない




