警報
記号論理 気温高めの頭痛のせい
無自覚に矢印が差し出したんだ
革靴すり減らし見違えた雄
どこまで行ったっけ もう分からないや
真実なら携帯の奥
四六時中握り締めて
大事な人の手が空いた
ずっと夢を観ながらさ
生きていけると思っていた
がむしゃらに 溢れんばかりの熱意で
考えたその日から
抗体が産声をあげる
21世紀の続きは警報を鳴らしている
ネクタイとスーツで停止位置の心臓
カレンダーを何回も更新 着替えなくちゃ
欠伸と涙目を犠牲にしながら
今回も後悔を後退させてしまった
釣れない可愛い子ちゃんの
胸の鍵を持っていたって
そのやる気はないんだもんな
誰かの眼を借りたら
人並みに僕がいた
幸せな人達を眩しそうに
肩を叩かれてしまう
交代が目前に迫っている
紅の車窓飛び越え口車に喜びアクセル
ずっと夢を観ながらさ
生きていけると思っていた
がむしゃらに 溢れんばかりの熱意で
誰かの背中を押した
警報がホームを忙しなく
誰も悪くない ただ偶然が拾っただけ
考えたその日から抗体が産声をあげる
僕が生きているだけで
誰かを傷つけたとしても
21世紀の続きは警報を鳴らしている
忙しなく ただ鳴り続いてく




