125/239
夜にアドリブ
真実ばかり数えた
貴方が泣いているのを無視して
今までの教訓を砂に帰す
ありもしないし 間違いでもない
例えば割れたアドリブで
二重線を数えて
不思議なあくびのふりをしたとしても
だって夢に戸惑っては
あなたを知らずにいたいから
こうして夜の散歩道
自分の信じていることを捨てるのは怖いね
ふにゃふにゃになりそうで
発熱と風邪でもひきたいや
ありがたいけど 嬉しくもないな
静かな春のアドリブを
積木みたいに重ねた
つれないね
巡り会いだけが全てじゃないでしょう
カウントを取り出した銀河
名前を尋ねたあなたに
今でも目眩をしてしまうの
コップに溶けた音楽 歯磨き二つ並んだ
リビングには似つかない箱
家事を受け入れた 涙遠ざけた
着信はあなたが出るまま
例えば割れたアドリブで
二重線を数えて
不思議なあくびのふりをしたとしても
だって夢に戸惑っては
あなたの側にいたいから
こうして夜の散歩道
こうして夜に散歩道




