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無題
ふやけたままで
眩暈がして途中にして
ふとしたことに
奇遇だねと笑ってほしい
大それた謎と離れかけた体温
ここにきて溶かし出すこと
気づいてしまった
誰かの幸せを幸せを妬んでしまった
純粋な自ら自らを奥にしまい込んだ
これでスタートラインに立てた
空から静かな雨が降った
ベランダの奥で
信仰した不具合を
なんでもないって
目を避けた日常では
青ざめた灼熱と蒼白な精神が
君の心を塗り替えていた
そうしてしまった
明日を知りたくて知れなくて難しくなった
今を大事とかちゃんと見てとか分かっている
くれぐれも死のうとしないで
山の狭間から声が漏れた




