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親友の家の子になりたかった話 シリーズ

親友の家の子になりたかった話 その2

 私には親友が居ます。

 親友とは小学校からなので30年以上の付き合いになります。

 そんな彼のお話その2です。



 以前、親友が猫のクーちゃんに1万円を借りました。

 実際にはお父さんが直接貸すと嫁に怒られるので一計を案じたわけですが。

 さて、実際に返したのか実は分からないのです。

 本人も覚えていないし忘れたと言ってました。

 たぶん返していないのだと思います。


 さて、時は過ぎ社会人になってからの事です。


 私は両親を拒絶し高校卒業後、就職して家を出ましたが親友は大学へ行き。

 卒業後、外資系の銀行? へ就職するも1年で辞めてしまいました。

 それでも彼は突如やる気を出して就職し稼ぎ時で年間1000万を稼ぐほどになりました。


 そんなある日の事です。


 親友は家を出て彼女と暮らしていましたが、両親の住む、実家のテレビが映らなくなったのだそうです。

 たしか。ブラウン管時代ですが大きなテレビを買われていた気がします。

 正直、覚えていないほど前の話になります。


 それでテレビなのですが。

 新しく買い替えることになりました。


 両親は親友がようやく稼げることに喜びつつおねだりをしてみる事にしたのです。



『あんた~テレビぐらい買っても罰あたらへんよ?』これは私の想像のお母様の台詞です。



 これに対して親友は「わかったこうたるわー」と言ったそうです。



 そして両親は親友のクレジットカードを持っていそいそと家電量販店に向かうのでした。


「お父さんこれがいいんじゃない?」

「いやーこっちのほうがいいんとちゃうか?」


 こんな会話がなされたことでしょう。


 この時の当初の予定では10~20万ぐらいの大型テレビを買う予定でいたそうです。


 しかしながら人間の欲とは恐ろしいもので~。


 奥の居間の寸法をお父さんが図ってメモしていたため、テレビを置ける限界スペースもわかってしまったのです。


 何が言いたいかお判りでしょうか?


 そうこの両親。居間に入る限界のちょうどいい? テレビを見つけてしまうのです。


 そのお値段は当時40万超! 部屋の横幅いっぱいのテレビを見つけ気に入ってしまったのです。


「さすがにこれはな~母さん」そういいながらもお父さんは息子に電話します。


「おう、○○か。今なぁ~母さんとテレビ見にきててな~」


「ちょっと忙しいから後にしてくれる?」


「ええテレビみつけたんやけどー買うてええか?」


「好き買ったらええがな!」『ガチャ』(携帯電話なので『プツ』かもしれないです)


「お母さん買うてええって」


「じゃあ買いましょう♪」



 こうして部屋幅一杯のテレビは購入されたのでした。




 それからしばらくして私の所に愚痴にやってきた親友の一言です。


「あいつら限度額いっぱいでテレビ買いよった!」


「どういうこと?」


 今までの説明に加えてテレビ台も買って49万円の支払いになったそうです(笑)



 親友よ! あの時の1万円は高くつきましたね♪

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