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高速へ

「一気に抜けるわよ」


 地下駐車場から外に出ると、翼竜らがカラスの群れの如く、徘徊している。

ホノカはアクセルをふかし、制限速度60キロを余裕で超える120キロで疾走した。

シマリスがガイドをする。


「100メートル先を、右でいす」


 出来るだけスピードを緩めずカーブ。

大きく膨らみ、歩行者の道路に乗り上げる。


(すっげー荒い運転。 性格出るなぁ……)


 フータは、ライトボーガンを構えつつ、そんなことを思った。

ちなみに、このライトボーガン、30センチ程の矢を連続で発射できる代物で、飛距離は50メーター前後。

致命傷は与えにくい為、毒などを塗布したりする。

フータは、向かってくる翼竜を的確に排除。


(かかってこい。 矢ならいくらでもある)


「乗り入れるわよ」


 高速の入り口にやって来ると、ETCのゲートに向かう。


「ゲンソク、シテクダサイ」


「しゃらくせぇっ」


 ゲートを吹き飛ばし、高速へと出る。


「1回やって見たかったのよね、これ」


「ですね!」


 なぜか敬語のフータ。

勇ましい運転をするホノカを、ホノカ姉さん、とリスペクトしてしまったらしい。

高速をひた走る。


「ここからはしばらく道なりね。 目的地まではまだ2日はかかるから、休憩しながら行きましょ」


「はい、姉さん!」


「……」


 ホノカは、フータの姉さん呼びに、吹き出しそうになった。

しかし、これからのことを考えると、仲良くするのは得策ではない。


(情が移っちゃう……)


 それでも、ちょいちょい笑わせようとしてくるフータ。


「姉さん、パーキングよりやしょーよ」


「ったく、ちょっとだけよー」


 ついつい、つられて答えるホノカ。


「それ、何かエロいな」

 

「どこがよ」






 

 要所要所にパーキングがあり、そこでトイレ休憩、給油を行うことができる。

パーキングに入り、車を止めると、ライトボーガンを手にして降りる。

周囲を伺い、敵がいないのを確認。


「……よし、行きましょ」


 トイレを済ませると、自販機でコーヒーを購入。

200円で挽きたてのコーヒーが飲める高速限定の自販機で、モニターに豆を挽く映像が流れる。

30秒前後かかるが、これがたまらなく上手い。

一服を終え、今度はガソリンスタンドの方に車を移動。

店員はいない為、セルフ方式でガソリンを給油。

ホノカがガソリンを入れていると、空から黒い影。


「また翼竜か」


 フータがすかさずボーガンを連射して、牽制。

給油は途中だったが、ホースを一旦引き抜く。


「っと…… マジか」


 今度は、翼竜とは別なドラゴンが現れた。

 

 

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