ある少女との出会い
この世界は権力が物を言う。
俺の名前はゾール・フル……この世界を恨む者だ俺の母はある国の王に理不尽に殺されたただ道を歩いていただけ、それだけである、そして父は獣人族に奴隷にされた村を襲われ父を連れ去られたその時にはもう母は居ない、村の殆どが獣人族に連れ去られた、俺は一人旅をしていた、両親が二人消えたのが……10の時だった……。
ある国の大人の話……
A「ねえ聞いたあの滅亡の男の話」
B「聞いた聞いた、東の大国に喧嘩を売られてその国を全滅させたらしいよ」
A「おっかないね、ああゆう人材を勇者にすればいいのに」
B「そんな訳にはいかないよ、だってあの男の関わった国、何国滅んだと思う?私の旦那、騎士やってるんだけど今朝聞いたんだよ…」
A「私が知ってるのは30カ国ぐらいかしらねー」
B「それがなんと国が跡形も無くした回数が34回で壊滅状態に陥ったのが53カ国らしいよ」
A「おっかないね〜まあこの世界には沢山の国があるんだ、男はおっかないけど大丈夫だよ」
B「それもそうね」
今聞いてもらったようにこれは俺だ、この人達が話していた通り、俺は合計で87カ国を滅ぼしてきた、理由は簡単、俺はこの世界を恨んでいる、そしてこの話を聞いている君は気になったと思う『なんでそんなに国を滅ぼせるの?そんなに強いの?』と……俺は元々強かった15の時には国の騎士団長をしたぐらいだ、そこから魔術と剣術を勉強し強くなった、強くなった理由は……この理不尽な奴等に復讐する為。
ゾール 「今日の飯はどうするかな、ワイバーンどこかに飛んでないかな」
それはある晴れた日の事だった
??「この辺なんだけどなー魔力探知機壊れてるのかなー」
ゾール「お!いたいたワイバーン、よっと双邪剣用意してスキル発動要剣術」
そう言うとワイバーンの腹をゾールが切り開く
ゾール「よし、これで食料は獲得したな……って何処に飛んだくんだよー」
と言うと森の中を走る
??「わ!探知に写ってる魔力が凄く早く近づいてきた、何処どっちにいるんだろう」
ゾール「ん?探知に反応があるな、この辺に人なんて珍しいな」
??「あれ待って待って、止まってー」
と??が言うとゾールが??にぶつかる瞬間に止まる
ゾール「誰だお前こんな所に女一人で」
??「痛ったー……くない、それより貴方はもしや」
ゾール「なんだ?」
??「滅亡の男……ゾール・フルさんですよね!」
ゾール「だからなんだ」
??「お願いがあるんです……どうか私達の世界をお守りください!」
ゾール「……は?お前…俺が滅亡の男って知ってるんだよな、だったらなんで俺に頼む、下手したら死んでるかも知れないんだぞ、こんな所魔獣がうじゃうじゃいるのに」
??「私は貴方の事をよく知っているから、安心して探せたんです」
ゾール「……はあ(この子に俺なんかしたっけ)」
??「とにかくお願いします、この世界をお救いください!」
ゾール「じゃ……まず俺に自己紹介となんで俺に頼むのか理由を述べよ」
??「私は南の国ラッツ王国第3王女シール・ラッツと申します、私が貴方に頼んだ理由が私達の世界は今魔王により侵略され滅亡の危機に迫っているのです。その為国同士で協力しようと魔王討伐連邦が作られ、私達の国がその連邦の代表となりました。私達の国の役目は他の国かは支援をしてもらい人材そして兵器を作成し魔王からの侵略を防ぐ計画を作るのです、その為一年前に勇者召喚を行ったのですが……そこに出てきたのが3人の勇者、私達は召喚に成功した喜びに溢れたのですが……その勇者たちは日本人と名乗り『この世界の危機には参加しない俺たちは自由に暮らす』と言い王国から逃げ出し結果は大失敗、その為今は兵器作りに力を入れ私は役立たずの為私にできる事を探し私は貴方に協力を求める為にここまできました。なのでお願いします、私達に力を貸してください!」
ゾール「まあ、理由はわかった、と言うと俺の役目はその魔王を倒すって事か?」
シール「そうです」
ゾール「……そうか(ラッツ王国か……あそこはいい所だ、どうするか、協力するか?俺は王族と陰でしか悪口を言えない市民が大っ嫌いだ、その為に俺の目標は王族から贅沢を消すことだったがその目標を魔王如きに邪魔されるのは気分が悪い……)わかった協力する、だけど一つ条件がある」
シール「なんでしょう」
ゾール「俺に指図はするなあくまでも任意で事を進めろ、それだけだ」
シール「わかりました、ではラッツ王国に行きましょう」
ゾール「そうかわかった、でもここからラッツ王国まで遠いだろう」
シール「はいここからだと一ヶ月はかかるかと」
ゾール「そうか、一回ラッツ王国には行ったことがある[転移]」
シール「わ!(転移?絵本でしか見たこと無い、こんな魔法まで使えるなんて)」
ゾール「着いたみたいだな」
そこにはキラキラした科学で満ち溢れた道の通りがあった。