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case2 貴族令嬢ーfile010102004

ペースが落ちています…

  とにかく、この怪力はこの窮地を脱するのに使えるわ。

  わたしは早速、足を縛っていた縄も引き千切って自由になる。


  身体の傷が消えている事を不審に思われても、近づいて来たところを捕まえれば1人目は確実にヤレる!

  おっと、お嬢様らしからぬはしたない言葉を使ってしまいましたわ。この辺も順次直していかないと生き残ってからも困ることになるわ。

  とりあえず、今は迫っている危機を抜ける方が先よね。具体的に言うと、もう入り口付近にゆらめく影が見えているので、新入りの相手をしないとダメなのよ!


  まずは捕まったまま死んでいる振りを続けないと。安心して近付いて来てもらわないと、油断を突けないものね。


  ユラリユラリとゆらめく影が、実像に変わって入り口にやってきた!

  後はなるようにしかならないわ。


  わたしは新入りの動きを薄目で観察し続ける。

  室内が暗いためか、近付く新入りは何を気にした風もなく、気持ちを高ぶらせていくようにゆっくりと歩いてくる。


  新入りはわたしの目の前に立ち、まず舐めるようにわたしの身体を眺める。


  美人の裸が見られてさぞかし嬉しいでしょうね!

  見られる側は気持ち悪いのですけど……視姦というやつね。既に死姦なのかも知れないけど。


  そして新入りはわたしの太腿へと手を伸ばす。


  胸より太腿が先とは良い趣味してるわね。

  でもその方が都合が良いわ。


  新入りの手がわたしに触れる直前、一番新入りの顔が近づいたところで、わたしは目をしっかりと開いて新入りの顔を見上げた。


  太腿に向いていた新入りの視線がわたしの方へと向けられる。


「へ……?」


  そして、わたしが生きていることに驚いたのか、無意識に口を開いてマヌケな声を漏らした。


  今よ!!


  わたしは縛られている振りをする為に上へ挙げていた手を、新入りの口元へと素早く差し出す。

  手に持っていたドレスの切れ端を新入りの口へ突っ込むために。


「もがっ……!」


  新入りが反射的に口に入ったものを吐き出そうとするけど、もちろんわたしはそれをさせない。

  右手で新入りの口を押さえたまま、左手で新入りの首を掴む。


  このまま窒息させるわ!


  わたしはそう思って出せると思われる最大の力を込める。


  新入りがわたしの太腿に伸ばしていた手でわたしの左手を掴む。


  でも、そこまでだった。


  わたしの左手の中で何かが潰れて折れる感触が。


  自分でしておきながら、背筋がゾワリとした。


  あっさりと新入りは死んだ。


  新入りの体重全てが左手一本にのし掛かる。


  しかしここで離して新入りを床に落として大きな物音を立ててしまっては、これまでの行為が無駄になる!


  左手一本で自分のふた回りは大きい男をぶら下げて踏み止まる。

  そしてゆっくりと新入りを床に横たえる。


  重い物をゆっくり降ろすのって、腕力だけでなく背筋や腹筋もないと出来ないと思うのだけど……何という力でしょう。

  乙女の細腕には到底不可能、科学的にあり得ないわね。

  この世界には魔法でもあるのかしら……?


  とりあえず、これで最初の危機は去ったわ。

  後は今起きているお頭を黙らせれば、一晩は大丈夫なはず。

  お頭も、新入りが充分楽しんだ時間が経過しても部屋を出て来なければ、不審に思ってこの部屋に入ってくるでしょう。お頭にはその時に静かになって貰えば良いわね。


  お頭を黙らせる準備のために、わたしはまず新入りを移動させることにした。

  わたしが縛られている場所の背中側へと──入り口からは見えにくい場所へと、なるべく音を立てないようにゆっくりと引きずっていく。


  その時、ふと視線を感じてわたしは横を向いた。


  縛り付けられた格好のまま、わたしを見ている少女が1人。


  目が合ってしまった。


  危険を感じて、わたしは素早く空いている方の手を自分の口の前に人差し指を立てる。


「ぉ…………ッ!!」


  口を少し開き始めていた彼女は、わたしの意図に気づいて、声が出るギリギリで踏みとどまってくれた。


  かいてもいない額の汗を腕で拭ってから、新入りを予定の場所へと運び終える。

  そして、捕まっていたところへ戻り、また捕まっている振りを再開する。

  残りのドレスの切れ端を隠し持つのも忘れずに。


  彼女へと向き直り、静かに静かに声を出す。


「可能な限り声は殺して」


  彼女はまたわたしの意図を汲んで首を動かすだけで答えてくれた。


「もう少ししたら、しばらく安全が確保できるようになると思うから、それまで何が起こっても黙ってて欲しいの」


「承知しました」


  わたしの方を見つめたまま、畏まった言葉が短く返ってきた。

  悪夢のような目に遭い、傷だらけで囚われたまま、それでもわたしの言葉に確かな意思を持って従ってくれる。


  健気で可愛いわ。

  彼女の精神力はきっと自殺を選んだわたしなんかより遥かに強いのでしょうね。

  そして、精神を手放してしまったこの身体の持ち主よりも。

  でも、彼女のわたしを見つめる目に浮かぶ感情は苦悩と心配のような気がするけれど。


  彼女が今のわたしに何を見たのか分からないけれど、現状で言えば傷が治ってしまっているわたしより自分の方が傷だらけなのに、人を心配していられるとしたら、彼女にとってわたしは相当大切な人だったと考えられるわね。

  言葉遣いからすると、わたしという貴族令嬢に仕える者な気がするけど、ただ雇われているだけの主従関係では言い表せない感情があるように見えるわ。


  彼女をジッと見つめて考え事をしていると、彼女もジッとこちらを見つめ返して来ていた。


  裸の女の子をこんなにジッと見るものではないわね。

  わたしも、今は女で、裸なのだけどね。


  観察すればするほどに、幼さの残る身体の傷を──受けた仕打ちの酷さを認識してしまう。


  それでも懸命に主人に仕えようとする献身的な精神を、そんな彼女を救いたいと思えてくる。

  今のわたしにとっては赤の他人だったとしても、無下に出来るような事じゃないわ。

  可愛い女の子の力には、いつでもなりたいものよね。

  可能ならば傷を癒して、こんな地獄なんて忘れてしまえるほどに幸せな時間を与えてあげたいわ。

  だから、こんな女の子に酷い目に遭わせたヤツらは許されて良いわけがないのよ。


  充分に彼女を観察し考察をしているうちに、また入り口にゆらめく影が見え始めた。


  ようやくお頭は、新入りが帰ってこないことを不思議に思ったようね。


  入り口から大きな影がゆっくりと部屋へと入ってくる。

  影は新入りより大きく、腰には剣が提げられているのが見える。


  剣を抜かれると厄介ね……


「おい新入り! いつまで楽しんでんだ? 明日に備えて良い加減寝ろよ!」


  新入りを脅すように、静かだがドスの効いた声でお頭は部屋の中へ問いかける。


  心配しなくても彼ならもうわたしの後ろで寝てるよ?


  そんな他愛のない事を思いながら、お頭がわたしへと近付いて来るのを待つ。


  でも、盗賊の頭を務めるだけあって何か異変に気が付いたみたい。


  必要以上に近付く事なく少し離れたところから、目を細めてわたしの様子を伺う。

  ジーッと眺め続けるお頭。


「オメェ、生きてるな?」


  流石に心臓を止めることもできなければ呼吸も止めることは出来ない。だから、いくら死んだ振りをしていても、どうしても微かな動きは残ってしまう。

  それでもわたしは死んだ振りをやめずに、極力息を潜め続ける。


  流石に新入りとは違うわね……


「まあいい、死んでないならもう一回楽しんでやろう。オレが一番最初に遊んでやった時は元気に暴れてくれてそれはそれで楽しかったからな。その元気な最初と、抵抗する力も無い最期との差を楽しむのも悪くはない」


  新入りとそう変わりなかった……

  そういえば、さっき聞いた「危険なブツ」的な話で、お頭がそれなりにアホなこと知ってた!

  こんなアホなヤツらにわたしはヤられたなんて尚のこと怒りが湧いてくるわ!


  そしてお頭はいやらしい笑みを浮かべて無防備に近付いてくる。


  わたししか見てないし!

  新入りのことはどうなったし!

  アホな男ってそんなもんなのかな……

  わたしから変な誘惑フェロモンとか出てないよね?


  お頭はわたしに充分触れられる距離で立ち止まり……いそいそと服を脱ぎ始める。


  確実に何もしてこないと信じ切っている!

  そりゃそうよね。最初は抵抗していて、このお頭を前にわたしはきっと諦めていったのでしょうから、抵抗しなくなった事をお頭は中身の無い頭でも憶えているのでしょうね。しかも死んだと聞かされていたようだし、普通はそんな人間が何か出来るとは思わないわよね。

  きっと転生する前のわたしにも、そんな女の子が実は元気だなんて想像出来ないことだと思うわ。


  服を脱いでいけば視線がわたしを向かないタイミングがどうしても出てくる。

  余程注意を払っていなければ、ズボンや下着を降ろす時、上着やシャツを脱ぐ時に視線を逸らしてしまったり、視線が遮られたりしてしまうもの。

  そして、好機を待ちに待っているわたしがそのタイミングを逃すわけがないのよ。


  シャツでお頭の視界が遮られたり瞬間に、わたしはお頭の股間を渾身の力で蹴り上げる。


  って言うか、シャツ脱ぐ必要あるわけ……?

  ……きっと裸でしたい派なんでしょうね。


「☆4℃¥∥ッ!!」


  お頭の巨体が1メートルほど垂直に浮き上がり、声にならず音にもならない悲鳴を上げた後、お頭は白目を剥いて気絶した。


  これほどの衝撃を局部に叩き込まれたて耐えられる男なんていないわ。

  ドレスの切れ端は必要無かったわね……


  わたしは巨体が地面に着く前に首筋を掴んで一旦支えた後、新入りと同じようにわたしの後ろに音を立てないように転がす。


  決して許せる相手ではないし殺してしまいたいところだけど、さっきみたいに首の骨を折るのも手に残る感触が気持ち悪いのでやりたく無いわ……


  わたしは視線をお頭の腰にある剣に向ける。


  これで刺しておこうかしら……?

  とりあえずどういう手段を使うにしても、この剣はこのままにしておくわけにはいかないわね。


  腰から剣を抜き放ち、手に持って眺めてみる。

  抜き放たれた剣は入り口からの光を鈍く反射している。


  切れ味悪そう……


「お嬢様……」


  どうでも良いことを考えている間に彼女から声がかけられてしまった。


  一旦安全は確保されたから会話してても問題ないわね。


「どうかしたかしら?」


「その……お嬢様はその者を殺すつもりですか?」


  わたしは彼女へと視線を向ける。

  彼女は先ほどと変わらない表情でわたしを見返してきている。


  何か心配事があるのかしら?


「まるで殺して欲しく無いみたいに聞こえるけど?」


「はい……お嬢様にそのようなことをさせるなど従者として見過ごせません。そのようなことはわたしにお任せ下さい」


  えーっと……従者であることは分かったけど、汚れ仕事専門の方?

  それともあれですか? ラノベに良くある、お客様のお相手や家事全般はもちろん、裏の仕事まで完璧にこなす便利なメイドさんですか?

  そんな捕まってる状態でキリッと言われても締まらないわよ?


「あの? お嬢様?」


  彼女からの突然の申し入れに呆れた表情をしてしまって返事が出来てなかったわね。

  ここは元コスプレイヤーとして男前な女主人でも演じてみましょうか。


「そう、あなたの言い分は分かったわ。でも、あなたがわたしに仕えてするべきことは何? あなたの与えられた仕事は何かしら?」


  静かな声でわたしは彼女に問いかける。


「……わたしは侍女です。お嬢様の身の周りのお世話をすることがわたしの仕事です。ですから──」


  伏し目がちに答えてくる侍女の言葉を遮ってわたしは言葉を重ねる。


「身の周りのお世話に盗賊退治が含まれるのかしら? だったとしたら、この国には騎士団や軍は必要無いわね。それとも、この国では騎士や軍人が身の回りのお世話をする者だったかしら?」


  わたしは貴族然とした態度で下の者を諌めるような厳しい表情と口調で問いかける。

  侍女は一瞬口を噤み、また口を開こうとする。

  わたしはそれに先んじて苦笑する。


「何より、あなたにそんなことをさせたく無いのよ……そんななりでまだ働こうとするなんて、その気持ちだけで充分よ。それに、わたしの家族にこんな仕打ちをした相手をわたしは決して許せないの。だからわたしが落とし前を付けないといけないわ」


  あら? 貴族ではなく極道みたいになってしまったわね……

  こんなので上手くいくのかしら?


  わたしはそう言った後、反論させぬように態度で示した。

  持っていた剣をお頭の心臓へ突き立てる。

  手に伝わってくる感触はこの際無視。


  キレよく動いてキメるところはキメるのが写真写りを良くするコツよ!

  今ここにカメ子は居ないけど。


  充分に床が赤く染まった頃に剣を引き抜き、念のため新入りにもひと突き。

  首が握り潰されて生きてる人間はいないと思うけどね。


  そう思って作業を終え、侍女を見てみると俯いて肩を震わせている。


「うっぅぅ……お嬢様、勿体無いお言葉ですぅ……」


  感極まって泣いちゃってるけど……

  ここで王子役をやっているのであれば、涙を拭いに行くのだけれど、今は女主人。


「あなたはあなたの為すべきことを為せばそれで充分よ。わたしの期待していることはそれだけよ」


  作業を終えて剣をひと振りしてから、お頭の横の床に突き立てる。


  洞窟の岩肌なのに簡単に刺さるのね……

  何はともあれ、これで一旦安全は確保されたわ。


  わたしはひと息ついて肩の力を抜いてから、侍女の元へと移動する。

  侍女は疲れを滲ませる泣き顔でわたしを見上げてくる。

  そんな侍女の頭をわたしは軽く撫でてから、侍女の手首足首縛っていた縄を解いて侍女を自由にした。

  侍女は自由になった瞬間、立っているのも辛いのか、その場にしゃがみ込んでしまった。


  良くそんな状態でお頭を自分が殺すなんて言えたものね……

  それがこの子のポリシーというかプライドというかなのでしょう。

  日本基準で言えば中学一年ぐらいにしか見えないのに立派なのね。


「お嬢様、わたしは……わたしは……」


  解放された侍女は後悔を体現するかの様に、固く握った拳を床に押し付け、重い言葉を繰り返し呟いている。


  わたしへの申し訳なさが強く感じれる言葉ね。

  今までの態度からすれば、彼女は自分がこの状況を防げなかったこと、それこそ「お嬢様だけでも逃すことが出来たのではないか?」とか考えてるんじゃないかしら。

  だとしたら従者根性がハンパないわね。

  わたしがこの身体に入っていることが申し訳ないと思えるぐらいだわ。

  だったらやっぱり、わたしもこの子が仕えたくなるような態度を続けないと、元の身体の持ち主に申し訳が立たないわよね?

  伊達にコスプレイヤーというオタクの極みを趣味にしていたわけではないということを、培ってきた全ての知識を使って証明してみせるわ。


  わたしは侍女の前にしゃがみ、侍女の頭を胸に抱きかかえる。


「良いのよ、自分を責めないで。あなた一人の責任ではないわ。むしろ、このような危険を予測出来なかった主人のわたしに責任があると思うの。事前に回避出来たのではないかと考えてしまうわ……せめて、こんな地獄をあなたが生き残ってくれたことに感謝して、助かる可能性を──希望を今は見つけていきたいと思うの。どうかしら?」


  侍女はわたしの顔を見上げて、また泣き出してしまう。


  腕の中で可愛い女の子が泣いているなんて、イヤでも守ってあげないと思うものね。

  もちろんイヤじゃないけど。


  少しの間、侍女の落ち着くまで、わたしは侍女の頭を撫で続ける。


「とりあえず、しばらくは盗賊も眠っているようなの。その間にここから逃げ出す方法を考えないといけないの」


  落ち着いてきた侍女はわたしの話に頷きを返してくれる。


  裸なのに腕の中で頷かれると頭を胸に擦り付けられてこそばいわね……

  というどうでも良い思考は片隅に追いやって、残りの盗賊をどうにかする方法を考えないと。

  そのためには情報が必要ね。

  お頭も新入りも喋れなくなってしまったから、あと情報を持っているのはこの侍女だけ……

  どちらにしても、この世界のことをどこかで知る必要はあるし、誰かに一から十まで聞かないといけないわけだし……彼女には更に辛いことになるのだけど……

  仕方がないわね……


  わたしは腕を広げて侍女を解放し、その場に立ち上がる。

  侍女も同じように少し遅れて立ち上がる。


「まずは情報が必要よ。相手が何人いるのか? 強さは? 武装は? 抜け出すために必要な情報は多いわ。辛いかもしれないけれど、わたしに教えて欲しいの」


  わたしは一度部屋の中を見回し、入り口に視線を向ける。


「なにせ、わたしには記憶がないの……ここはどこなのか、なぜこんな状況に置かれているのか。それだけでなく、側に仕えてくれているあなたの名前さえも思い出せないぐらいなの……ごめんなさいね?」


  わたしは寂しそうに笑って侍女を見る。

  侍女は口を両手で押さえて目をすがめる。

  その目にはまた涙が浮かび上がってくる。


「だから、辛いかも知れないけれど、状況を教えてくれる?」


  口を押さえたまま侍女は頷いてくれた。


  ショックなことばかり起こっているのに頑張ってくれている。


  なんとしてでもこの子と一緒にこの地獄を抜け出さねば。

  わたしはそう心に誓った。


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