4 召喚が終わった感想
4話目にしてネタが尽きる(´・ω・`)
ということもあり、今回は非常に短いです。
次の話との繋ぎのようなものだと思ってください。
次はもっと長くなる、はず、です。
光が止むと、目の前にはいつもの光景が広がっていた。
天まで伸びる数多くの木々と、舞う光の欠片、多くの同胞たち。
ここに生まれてからそれほど長い時間を過ごしたわけではないが、この景色を見て心が落ち着く程度にはここに愛着を持っているらしい。
一息をつくとそのままその場に座り込んだ。
柔らかい草が光の玉であるこの体を優しく受け止める。
「はぁ……」
僕は吐けるはずもない溜息を吐くと、そのまま先ほどの出来事を思い出した。
唐突な強制召喚を行われたかと思ったら、召喚された場所はなぜか都会。それもその景色は東京に酷似していた。そこがこの世界のどこかなのか、それとも別の異世界なのかは分からず、そのまま命じられたまま戦った。
今考えてみると正体不明の不気味な敵だったが、あっさりと倒し、そして帰還。
体が自分のものではないかのように動くのは不気味で、何より不快であったし、もともと虫を殺すのも忌避していた自分が、生き物を殺してあまり抵抗や不快感を感じなかったのが不思議だった。
あのような影の化け物が生き物であったかどうかは放っておくが。
あのような不可解な現象があって、自分に何か影響がないか気になり、念のためステータスを開いてみる。
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名前:古代の翼
種族:古代の翼
クラス:下級天使
属性:第一属性「中立:0」(最小値を0、最大値を1000とする)
第二属性「聖:100」(最小値を―1000、最大値を1000とする)
アビリティ(Lv 11/30)
最下級天使[Lv 5/5]
下級天使[Lv 4/5]
魔法使い[Lv 2/10]
称号
世界渡り
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「世界渡り」という称号が新たに付け加えられている。どうやら自分が強制召喚されたのは、こことは別の異世界とみてよさそうだ。
これはよかった。ファンタジーな世界を探検するのを楽しみにしていたのに、前世の世界と同じような世界がここ外に広がってしまっていては、楽しさが半減してしまうところだった。
進化して前とはいくつか変わっているところもある。
まず名前、種族、クラス。名前と種族は進化後のものに、クラスも「最下級天使」から「下級天使」となり、ひとつ位階が上がっている。
そしてなんと、アビリティの最大合計レベルは前と比べて3倍となっている。
だが気になるのがひとつ。なぜか取得したばかりの「下級天使」アビリティのレベルが4となっているのだ。おそらく原因は、強制召喚されたときに影たちと戦ったこと。あれを倒したことによって、ゲームのようにレベルが上がったのだろう。
あれ? そう考えると、強制召喚って結構よくないかな? もちろん強制契約は論外だけど、これはよく考えると僕は何もせずに、ただ体が勝手に動いて勝手にレベル上げをやってくれるということではないのかな?
おお、我ながらいい考え! 強制召喚いいじゃないか。
そうと決まれば、早く強制召喚が来てほしくて仕方がない。
少し前は強制召喚にビクビクしていたのに、エライ変わりようだった。
そうしていると、また下の地面に魔法陣が浮かび上がる。
「お、さっそくきたきた。レベ上げしまくるぞ!」
そして視界が真っ白に染まった。
お読み下さりありがとうございます。
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感想、意見などをもらえたら嬉しいです。
小説書き始めたばっかりだから文章の調子が統一されない……