第三十五話 SHINDO、その三 「拍動」 (青臓、その1)
青臓・左升ペア
孤独と死の凍てつく世界、青臓の魔境に潜む大ボス、R.E.Mの攻略を目指す
黄丹立腺・右龍ペア
乾きと砂嵐による浪撃生死世界、黄丹立腺の魔境に潜む大ボス、ソニックユー
スの攻略を目指す
脳緑髄・シンドー無口ペア
緑髄のボイド。未来と深淵の結晶世界、脳緑髄の魔境に潜む大ボス、ピクシーズの攻略を目指す
WoooooooooooooooooooWuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu・・・
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「何とも悲しげな気分じゃな。お主よ、どれだけすさんどるのかい」
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左升
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真なる覚醒者の影、升龍の左半身
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(理由あって片割れ)
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「誰だって人は、心の底は孤独なものだ」
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青臓
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真なる覚醒者、浪藤吉藤吉浪の三位一体のひとつ
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BYOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHNNNN
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BYOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHNNNN
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「そ、それにしてもじゃ」
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左升
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「凍てついた氷の世界なはずじゃのに、こうも弾力した拍動もあるもんかのう」
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「でなきゃ死んじまうだろうが」
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第一の武士オルタナ、青臓
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青臓の世界・・・
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濃い青に包まれた、死と孤独の凍てついた世界。
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一見した静けさとは裏腹に、凍りながらもダイナミックに拍動する心筋で出来た肉体の大地は逞しい、振動世界でもある。
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そして、地表を巨大に分断しているのが、凍えた血液の大河である。液体ヘリウムの如き死の液体である。
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激流
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そして空は一転して静謐とした美しく物悲しげな音響が谺していた。
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「陰鬱じゃのう。お主は病んでおる、心の病じゃな」
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左升
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「誰が心筋梗塞だジジイ」
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武将、青臓
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「それにしても」
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左升
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「このまま足踏みしても埒があかんのう。もう、こっちこちじゃ」
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左升からはみ出た臓器がガチガチに凍っている
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・・・・・・
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臓器の凶器
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「襲われて死にそうなら、それで殴るんだな・・・効きそうだぜ」
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武将、青臓
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「まったく、乱暴なことを口走りよるわい。・・・臓器の凶器か」
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左升
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「ワシの見立てでは」
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「ここは右心房。まだ穏やかな場所じゃぞい。恐らくはここと対角線上にある左心室が魔境、つまりR.E.Mの潜む場所じゃろう。」
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目の前を凄まじいスピードの凍った血液の激流が通過して行き、奥の闇へと消えていく。この流れに引き摺られてしまえばひとたまりもないであろう・・・
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「その魔境へ行くにはじゃが・・・」
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左升
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「やはり、この激流に乗る必要があるのじゃ」
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・・・・・・
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やはり・・・この二つの猛者の取らねばならない選択は、並の生命力をもってしては決して成し得ないものである。
それは生死を遥かに超えた精神の力でなければ成し遂げ得ないであろう。
・・・その辺りが、この二人の強みであるのだ。
この二人はかつて幾万回以上の激闘を繰り返し、幾万通りものバリエーションによって死に果てた。
その言ってしまえば死慣れ、のお陰で、裏を返せば並以上の危機的事態に直面したところで、彼らは常に、平常心であった。
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「お主の心臓・・・四つの巨大な部屋・・・凍てつくこの世界を四つに仕切っておるのが、四つの巨大な門じゃぞい。つまりが」
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左升
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「お主の深淵世界より、この青臓の世界へと運ばれてきた凍えた大河の激流は、巨大な第一の門、三尖弁を潜り、第二の部屋右心室へと送られていく。そこへワシらが飛び込んでその流れへと乗ってしまうのじゃ」
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・・・ちょとばかり無謀過ぎはしないか・・・
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武将、青臓
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「ジジイ、お前が使えるコマンドはなんだ?」
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左升
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「ふうむ、いつになく慎重じゃのう。体当たりだけではいかんという訳かいな?」
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「当たり前だ。こんな激流、ただ呑まれてしまえば引き千切られて木っ端微塵になるに決まっているだろう」
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武将、青臓
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「まあ、ここはチームプレーといこうじゃあないか。お主が攻め、ワシが守るのじゃ」
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左升
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「とはいってもこの通りワシは身体が真っ二つじゃ・・・コマンドの数も半分に限られておるわい。よって」
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「この激流は、とはいえ生体反応じゃからな。ある程度なら穏やかに調節することは可能じゃからのう。限界ギリギリ、それからはお主の攻撃力に全てがかかっとるわい」
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なるほど。ジジイにしてはいつになく真剣だ
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「それで・・・」
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武将、青臓
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「つまりがどうするつもりなんだ?」
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左升
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「幸い、スワンソングが使えるわい。激流への効果はこれがテキメンじゃと考えるがのう・・・」
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「スワンソングの効果で、この世界を包んだ陰鬱な音響を浄化させ、流れが鎮まった隙を狙うのじゃ」
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左升
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「ただのう」
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「スワンソングは二分三十秒を越えるあたりから激しく転調し、三分四十秒あたりからエモーショナルなクライマックスを迎えよるから気を付けんといかんわい。タイムリミット式じゃ」
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「任せな!スピードに定評のあることは百も承知のはずだ」
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武将、青臓
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「フウム、任せておくからのう。ところでその後じゃが・・・」
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左升
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「右心室の圧縮された収縮の世界に跳ね返って、第二の門、肺動脈弁を通る。ここが最大の難関で且つ、最重要ポイントじゃぞ」
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「弁の出入り口付近は最も流れの激しい危険区域じゃ!しかしまた、弁の後ろへと回り込むことさえできれば、そこは流れの影となっておる。そこへひとまず待機する、これが重要ポイントの前半部じゃ。それから、弁の開閉に留意しながら一方でその辺りは肺動脈と大動脈の二つの巨大なポンプがクロスしておる区域でもあるつまり心臓世界の二つの大きな下流と下流じゃな、よって弁の締まった直後を見計らってまずは肺動脈の壁を突き破り、次に大動脈の壁を突き破って、通常は繋がらない筈の右心室と左心室に風穴を開けるのじゃ。」
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左升
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「さて、ここからがクライマックスじゃ・・・」
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左升
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「・・・左心室・・・この世界で最も激しく揺れ動く最も強力で分厚い心筋の大地・・・」
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「よって吐き出される激流は例え第四の門、大動脈弁の影におろうとも凄まじいじゃろうな。しかし行くしかないわい。弁が開き、激流が吐き出される手前の、一瞬の隙を突いて魔境、つまりR.E.Mの潜む左心室へと潜り込むのじゃ」
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「・・・・・・」
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「とんだ無謀な計画だな」
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武将、青臓
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「しかしまた」
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左升
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「これが限界ギリギリじゃぞい」
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「ああ。策はあるから、俺に任しとけ」
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武将、青臓
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「頼んだぞい、青臓よ」
青臓攻略計画
1.スワンソングの効果で、激流を一時的に鎮め、第一の門、三尖弁を突破
2.右心室の圧縮された収縮の世界に跳ね返って、第二の門、肺動脈弁を通る
3.肺動脈弁の後ろへと潜り込み、流れの影に潜む
4.肺動脈と大動脈の二つの巨大なポンプがクロスしている箇所を狙って、青臓の打撃で風穴を通す
5.大動脈を潜って、大動脈弁に潜み、流れの隙を突いて左心室=魔境へと」突入する




