第三十二話 「光と影」
GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
↑
耳を劈いた音形は!!
↓
大量の血飛沫を噴出せしめた!!!!!!
↓
浪藤吉藤吉浪
↑
真なる覚醒者
↑
最終コマンド、寂滅により、涅槃に到達??
↓
涅槃・・・・・・
↑
浪藤吉藤吉浪
↑
藤吉浪の見た涅槃は、オレンジやイエローやレッドの、暖色系に発色した、爆音それ自体、それは、方形をした巨大な角柱であって、それが藤吉浪の望むその世界全体を、隈なく超特急の破壊力で行き交っているのであった。
↓
藤吉浪の耳を通過したとき、藤吉浪は空前絶後の爆音に襲撃されて鋭い血の噴出と共に崩壊していた!!!
↑
巨大なる爆音の耳劈きの音形は音波の例に漏れず透明であった。
↓
いわばスケルトンの、オレンジや、イエローや、レッドの塊が通過していた。
↑
藤吉浪
↑
「待ちわびたぞい」「待ちわびたぞい」
↑
「!!」
↑
藤吉浪
↑↑
「会いたかったの~~~~う」「会いたかったの~~~~う」
↑↑
升 龍
↑
「な、何事だ・・・ジジイ」
↑↑
「さすがのお主も動揺を隠しきれんとはのう」「さすがのお主も動揺を隠しきれんとはのう」
↑ ↑
升 龍
↑
「当たり前だ!ジジイ、一体何があったんだ??」
↑↑
「ふうむ、これには深い訳、あってのう・・・」「ふうむ、これには深い訳、あってのう・・・」
↑ ↑
升 龍
↑
真なる覚醒者の影、升龍は、ふたつの松葉杖を突いていた
↑
!!!!
↑
「おい、いくら見たって見慣れん!」
↑
真なる覚醒者
↓
浪藤吉藤吉浪
↓
升と龍
↑ ↑
なぜなら
↓
左 右
↓ ↓
に裂かれた升龍の体躯
↓
・・・WHY?
↑
浪藤吉藤吉浪
↓
「ジジイ!はやく理由を説明してくれ!!」
↓
升龍の右半身→「それがのう、ややあってな」←升龍の左半身
↑
「やや、じゃあ済まないぞ!それは、けっこう、もしくは、かなりだ!!」
↑
藤吉浪
↓↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↑↑
升龍の身体は、頭蓋骨の中央から股間に至るまで、まっすぐ断ち切られ右、左に真っ二つに両断されていた
↑↑
升龍の右半身 升龍の左半身
↓↓
右足は右手に握られた松葉杖の一方に 左足は左手に握られた松葉杖のもう一方に
↓↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↓↓
それぞれ支えられて立っているのである
↓↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↑↑
それぞれの断面より、それぞれの肉体に納められてある臓器の充満が、ぶらだらりいと垂れ下がっていた
↑↑
升龍の右半身 升龍の左半身
↑↑
藤吉浪
↑
升龍の右半身→「やんよぉーー、もう、見ないでったら、照れるじゃあないのー」←升龍の左半身
↓
「なにを呑気にてれてるんだ。それよりテメエ、たれてるんじゃあないのか?」
↑
藤吉浪
↓↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↓
升龍の右半身→「ソンナ真っ直ぐな眼で臓器をミ・ナ・イ・デ」←升龍の左半身
↓
藤吉浪
↓
直視
↓
升龍の右半身の臓器 升龍の左半身の臓器
↑
升龍の右半身 升龍の左半身
↑
「ジジイ!そんな格好で、恥ずかしくはないのか?」
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↓
升龍の右半身→「産まれたときの姿ってばよ!受け入れて頂戴な」←升龍の左半身
↑
「嘘をつけ!」
↑
藤吉浪
↓
「言っとくが」
藤吉浪
↓
「産まれたときそんなんなら、それは確実に死を意味する」
↑
升龍の右半身→「もう死んでるけどね~」←升龍の左半身
↑
「ふざけやがって」
↑
藤吉浪
↓
直視
↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↓
升龍の右半身→「やだあ、そんなに見つめないで。なんだか興奮しちゃう・・・臓器、濡れてきちゃった・・・」←
升龍の左半身
↓
「どうやらお迎えが近いようだな」
↑
升龍の右半身→「お迎えは済みましたよ~」←升龍の左半身
↑
「理由を話せ」
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身 升龍の左半身
↓
升龍の右半身→「というのも深い訳があってのう・・・」←升龍の左半身
↓
藤吉浪
↓
若干耳をそばだてている
↓
升龍の右半身→「がんじがらめとはこのことじゃ」←升龍の左半身
↓
聞き入る藤吉浪
↓
升龍の右半身→「どうしても決められん選択を迫られてしまってのう」←升龍の左半身
↑
!!
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身→「食堂があってな」←升龍の左半身
↑
?
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身→「ランチの定食があるのじゃ」←升龍の左半身
↑
??
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身→「英定食、美定食とあってな」←升龍の左半身
↑
「何を言ってるんだ貴様」
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身→「まあ最後まで聞かんかい。英定食は、メインがハンバーグでチーズが中に入っておるタイプじゃ。
美定食のメインもハンバーグなのじゃが、中にチーズは入っておらん代わりにうえには目玉焼きが乗っておるのじゃ」←升龍の左半身
↑
「ジジイ」
↑
藤吉浪
↓
「それがお前の迷ったことなのか?」
↑
升龍の右半身→「それで迷いすぎているうちに身体が左右に割かれてしまったようじゃ」←升龍の左半身
↑
「とんだ糞野郎も居たもんだ。死んでからもこの期におよんで煩悩に割かれてしまうとはやれやれだな。それに・・・」
↑
藤吉浪
↓
「いずれにしたって行き着く先はハンバーグじゃないか!無駄な悩みにもほどがあるの最上級だぞ」
↑
升龍の右半身→「青いのう。微妙な差だからこそなやましいのじゃ。
英にするか、美にするか・・・思い出すだけで富士の樹海入りしよるわい」←升龍の左半身
↑
「こんなに悲惨な状況に見舞われて、尚も未練があるとは驚きだぜ。そもそも身体を引き裂いて悩むほどのことじゃあないと思うが」
↑
藤吉浪
↓
升龍の右半身→「ココロも裂かれたけどねっ」←升龍の左半身
↓
藤吉浪
↓
「まったく、死定食というのがなかったのが残念だぜ」
↓
升龍の右半身→「なんじゃいウマそうじゃな」←升龍の左半身
↑
「死定食のハンバーグにはチーズが中に入っていないうえに目玉焼きも乗っていない」
↑
藤吉浪
↑
升龍の右半身→「ただのハンバーグじゃのう!!がっかりじゃ」←升龍の左半身
↓
「まあ続きを聞け。目玉焼きがない分テメエの目玉を上からかけてやる。たっぷりとふたつもな」
↑
藤吉浪
↑
升龍の右半身→「うまそうじゃのうーーーー。箸でつついたらトロンと中身が弾けて出てきよるわい!!」←升龍の左半身
↑
「それにしても・・・」
↑
藤吉浪
↓
「涅槃に辿り着いたはいいが、肉体が残っているとは驚きだぜ」
↑
升龍の右半身→「じゃろうな」←升龍の左半身
↓
そういって左右の升龍は藤吉浪を眺めやった
↓
藤吉浪
↑
藤吉浪は、武将の姿をしていたのであった
↑
升龍の右半身→「すぐにたどり着くもんじゃと思っておったが、お主の登場を待たねばならなかったわい・・・」←升龍の左半身
↓
升龍の右半身→「ここはSHINDO。いわば涅槃への煉獄じゃのう」←升龍の左半身




