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エゴサ↑チ  作者: 夢之ゆめぜっと
第一部 学園編
31/50

第三十一話 熱闘~第百三十八億ターン 「寂」(VS畜生類)


岩層の底涯て


顔相


マグマ


似積めたそれは


のっぺらと


真っ白に輝き


宇宙


マグマを煮詰めて極限まで


そしてそれは白く輝いて


果てには光となった


すべてがそこにはおとされた


それはすべてのかたちをしている


畜生類


凄まじい速度で変幻する


ありとあらゆる存在や非存在的なものにいたるまで


眼をつぶる藤吉浪


最後に見たイメージ


絵合わせ


心の中で検索サーチして


完全一致したものを殺る


目の前の相手を


心の中で殺害する


しかも測り知れぬ莫大なるエネルギーのぶつかり合いで


永遠の死闘を繰り広げていく


↓↓


藤吉浪は眼を開けた


目の前にいる相手


すべての変幻によって


すべてとなり


それはこの上ない


匿名だった


一語


結局


宇宙もそれだけで足る


総じて


形相も大小も


すべてが高速で流れゆくのだから


すべては剥奪されて


それは存在し


物質となり


それを追えば


ますますすべては忘却されゆく


こんどはフィジカルで


↓↓↓


藤吉浪の拳は


畜生類の芯へととどき


畜生類(すべての存在と非存在的なもの)は


はるか宇宙のかなたまで飛ばされた


一瞬にして


藤吉浪は


己をも拳にて


飛ばされた畜生類のもとへ


飛ばされた


かなた


下方を見おろせば


渦巻く銀河の星々の変幻


ああこの生滅に


我らのすべてが写されて


↓↓↓↓


宇宙に二つの筋が咲いている


果てから涯てまでを


格闘は無数の死を産んで


すなわち無数の生を産む


巨大なる格闘


そう


トリックスターは星だった



見おろせば


ある惑星の住人が


二筋の光の力によって


物語を刻んでいる


つまり


脳内のイメージを


物質へと


変換し遂せた、というわけだ


↓↓↓↓↓


さて


読者よ


お気づきのことであろうか


卵が先かニワトリが先か


主人公と大ボスの


もたらした死闘による


二筋のエネルギーによって


作者は


その物語を


その主人公とその大ボスとの


その死闘を描くのである


それは凄まじい速度であり


一方が進めば他方が追いついて


それを繰り返すことで


それは鏡面のように


貼り付いた世界と


世界


↓↓↓↓↓↓


起源


はてなど


考えるまでもない


すべてはあるのだから


言葉にエネルギーがやどり


エネルギーには存在がやどる


そして存在とは言葉であると


神話、つまり


起源とはてとが


語られてある


そして結局


それがすべてなのだ


↓↓↓↓↓↓↓


138億ターン


幾億もの死闘






激突


イメージと


フィジカルの


ぶつかり合い


藤吉浪の拳が


畜生類のからだや顔面を襲うたび


バラバラバラバラに


崩れ落ちていく


宇宙全体を地平に


振るい落ちていく宇宙塵


エントロピー


宇宙は塵となりて


ゴミ山のように乱れゆくのであろうか



↓↓↓↓↓↓↓↓


「いいえ。おそれることなんてなににもありません。この宇宙において、闇とは母の胎内のように安らかなのです。すべてはかき消されていくのでしょう」

とうとう狂ったのだな

藤吉浪は思った

幾億ターンもの死闘において、畜生類は、一語すら発することはなかった

それが、突然喋りはじめたのである

畜生類

「エントロピー、秩序の混線・・・ですか?いいえ、宇宙全体は、加速的膨張でしかないのです。エントロピーは広がりゆく宇宙空間にやがては溶けゆくのでしょう。存在のすべて。非存在的なもののすべて。屍や恐怖のすべて。いいえ、決して。そう、闇はあたたかい。蒸発しすべては浄化する」

畜生類

「あの地平線をご覧なさい。美しい直線ではないですか。あれは、匣のようでいて、実際には永遠にとらえどころのないものです。逃げ去るのでしょう。そう、きっと宇宙の父母たる闇の温床は、あのあたりにあるのではないですか??死。そんなものに恐れをいだく必要なんてありません。なぜなら、すべては存在している。存在にとって、ひらたくいえば宇宙の命運にとって、それ以上の道理はありません。すべてはある。あるのだから、あります。揺りかご。起源もはても。加速的に伸びゆく、あの真っ白な未来に生まれている。そう、闇はこわくない。現前としていて、しかしながら絶対に捉えることのできぬ永遠なる地平・・・」

畜生類

「美しいとは思いませんか?永遠。まるで音楽のようではないですか」

藤吉浪

畜生類の言葉に、藤吉浪は不意にある結論に到達していた

ンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワレア

次の瞬間

藤吉浪は、すなわち自らを死の闇へと投げやっていた

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