第十六話 道場その三、拳
すたたたたたたた・・・ピタ
↑
業苦
↓
なんだ・・・?
↓
「なんなんだこれは・・・」
左右一直線にならんだ飲料水・・・
↓
何なんだ一体、飲め!ということのか・・・?
↑
業苦
↓
手
↓
黄金に輝く液体
↓
ぴちぴちぴちぴち・・・
↓
シュワ~~~~・・・
↓
ゴクリ・・・
↓
ウ、ウンメ~~
↓
すたたたたたた・・・
↓
並んだバケツの列とは反対方向へ、風を切り空林のもとへと走り去る業苦であった
↑
・・・・・・
↑
「それだけか~い!一体いくらかかっと思ってんだ」
↑
魔族の手下
↓
取り残された大量の飲料水
↑
魔族の仕掛けた罠
↓
すたたたたたたたた・・・・・・
↑
真面目が取り柄!の業苦であった
・・・・・・・・・・・・
「はっ」
↓
風圧
↓
↑
風圧
↑
「オラア」
↓
「グハアッ・・・」
↑
升龍
↑
「おいジジイ、そろそろ本気を出したらどうだ?」
↑
浪藤吉藤吉浪
↑
・・・・・・
↑
升龍
↓
・・・ふっ
↓
「よいじゃろ」
↓
「はっ」
↓
・・・・・・
深淵。宇宙の限界領域からやっと見ることのできる奥底・・・転じて己の底に沈んだ者だけがたどり着ける境地。宇宙の深淵は己の深淵。ここにはじめて能力は開花する。
・・・・・・
「はっ」
↑
升龍
↓
青白い焔が升龍の体を包んだ。オーラである。
↑
道場師範升龍。
↑
↑
浪藤吉藤吉浪は覚醒することで遂に深淵を見出すこととなった。
深淵を見出した浪藤吉藤吉浪が、深淵にて彼と激突することで、覚醒者たる彼は、真の覚醒者となりうるのである。
つまり、現時点において
↓
浪藤吉藤吉浪→覚醒者<真の覚醒者であり、升龍との激闘は必至であった。
しかも、それは、覚醒者としての升龍が必至であることを意味するのである。
↓
↓
「後光」
↑
升龍は必殺技を使うことでその瞬間より覚醒者となった。
↑
後光・・・
↑
升龍、第一の必殺技。
彼の背後に目映い光が満ちて、それを見た存在は一瞬に蒸散し死滅する。
↓
深淵
↓
覚醒した藤吉浪は深淵にいた。そして定まりし意識によって深淵から第一の武将を呼び入れた。
↓
武将・・・それは彼の深淵から呼び起こされる能力である。浪藤吉藤吉浪の場合、三つの武将がある。
それぞれの武将につき一つずつの必殺技が繰り出されることとなる。
↓
第一の武将
↓
青臓
↓
「首飾少女」
↑
覚醒者浪藤吉藤吉浪の能力。深淵に辿り着いた覚醒者は固有の能力を持つことができ、そのひとつ。
第一の武将、青臓の繰り出すオラア、首飾少女、関わる自他のすべての存在に凍てと痛みを要求する。効果は孤独と死。
↓
孤独・死
↓
ぐはあああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・・
↑
死滅
↑
「後光」
↑
升龍、第一の必殺技。
彼の背後に目映い光が満ちて、それを見た存在は一瞬に蒸散し死滅する。
・・・・・・
ぶううううううううううううううううう・・・
↓
深淵が拡大し宇宙を呑み込んでいる。
あらゆる存在たちは己の内側にこそ宇宙の限界領域が潜むことを了解しはじめ逃れられぬ孤独と死に対峙しなければならない。
・・・・・・
「むうううっ」
↑
浪藤吉藤吉浪
↓
「まだ死に足りない」
↑
升龍
↓
「ぐはっ!」
↓
・・・・・・
↓
「藤吉浪、やりよるな」
↓
・・・ならば
↓
「蠍」
↑
蠍・・・
↑
升龍、第二の必殺技。
生物の血液を悉く毒化する。
それでいて血液としての機能を壊さないため死ぬことができずのたうち回る。それは正しく地獄絵図である。
↓
地獄絵図
↓
HAAAAAAAAAAAA--------------NNNNNNNNNNNNN・・・・・・
↑
浪撃生死
↑
「亜剌比亜炉麗子」
↑
黄丹立腺
↑
覚醒者浪藤吉藤吉浪の能力。深淵に辿り着いた覚醒者は固有の能力を持つことができ、そのひとつ。
第二の武将、黄丹立腺の繰り出すオラア、亜剌比亜炉麗子、関わる自他のすべての存在に渇きと痛みを要求する。効果は浪撃生死。
・・・・・・
ぶううううううううううううううううう・・・
↓
深淵が拡大し宇宙を呑み込んでいる。
あらゆる存在たちは己の内側にこそ宇宙の限界領域が潜むことを了解しはじめ逃れられぬ断末魔と限界を超えた悦楽の頂点に身を焦がさねばならない。
・・・・・・
「ぐあああああああああ」
↑
浪藤吉藤吉浪
↓
「生、生死頂点!」
↑
升龍
↓
「あへ~~~~~~~~~~」
↓
・・・・・・
↓
「・・・・・・」
↓
・・・うおおおおおおおおおお
↓
「TOEIC沼」
↑
TOEIC沼・・・
↑
升龍、第三の必殺技。
すべては極まり沼の底へ消えゆくように忘却へと沈みゆく。
これまでの激闘が嘘のように宇宙や存在は静寂に包まれゆく。
↓
静寂
↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↑
ボイド
↑
「胎児夢臨終走馬灯」
↑
脳緑髄
↑
覚醒者浪藤吉藤吉浪の能力。深淵に辿り着いた覚醒者は固有の能力を持つことができ、その最終形。第三の武将、脳緑髄の繰り出すオラア、胎児夢臨終走馬灯、第二のオラア、
亜剌比亜炉麗子と双璧をなし、渇きと痛みと絶頂を味わった自他のすべての存在を忘却の淵へと擲げ棄てる。効果はボイド。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・深淵がすべてを呑み込んだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
覚醒者浪藤吉藤吉浪の能力
深淵に辿り着いた覚醒者は固有の能力を持つことができ、深淵から武将を呼び入れることでそれぞれの必殺技が繰り出されていく。
青臓
覚醒者浪藤吉藤吉浪、第一の武将
オラア 首飾少女
効果 孤独と死
黄丹立腺
覚醒者浪藤吉藤吉浪、第二の武将
オラア 亜剌比亜炉麗子
効果 浪撃生死
脳緑髄
覚醒者浪藤吉藤吉浪、第三の武将にして最終形
オラア 胎児夢臨終走馬灯
効果 ボイド
道場師範升龍
彼はは必殺技を使うことでその瞬間より覚醒者となった。
後光
升龍、第一の必殺技。
彼の背後に目映い光が満ちて、それを見た存在は一瞬に蒸散し死滅する。
蠍
升龍、第二の必殺技。
生物の血液を悉く毒化する。
それでいて血液としての機能を壊さないため死ぬことができずのたうち回る。それは正しく地獄絵図である。
TOEIC沼
升龍、第三の必殺技。
すべては極まり沼の底へ消えゆくように忘却へと沈みゆく。
これまでの激闘が嘘のように宇宙や存在は静寂に包まれゆく。




