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詩―彩の言の葉―

酸素

作者: 彩人

僕は生れた瞬間 狂ったのかも知れない。


温かな羊水(ミズ)の中、ふわふわ、ふわふわ

長い間 彷徨っていたはずなのに…


どうして僕はココにいるのだろう?


あの瞬間、僕は泣いた。

苦しくて、眩しくて、煩くて

僕は泣いていたんだ。


それなのに…

どうして皆“おめでとう”なんて笑うんだ。

どうして外の世界はこんなに……眩しいんだ。


どうして僕は…生まれてきたんだ…?


誰が望んだ?

僕は望んでない。

こんなに苦しい思いをするくらいなら、

こんなに辛い人生を生きるのなら、

僕は“誕生(生まれ)”なくてもよかったのに…。


夢なんて見えない。

希望もない。

ただ過ごす毎日にどれだけの意味がある?


答えなんてどこにもない。

あるのは醜くて非情な“世の中(セカイ)”だけ。


やっぱり僕はあの瞬間に狂ったんだ。

“酸素”という毒に侵されて…。

だって、この心には何もない。

何も感じないのに、どうして僕らは生きるんだ。


どうしてこの鼓動(オト)は止まらない。

止められない。


そうして今も緩やかに、

僕は“酸素(どく)”に侵されていく…。



感じ方、考え方は人それぞれだと思います。

ただ、人間は生まれた瞬間僅かながらにでも「狂った」んだ。

そう考えると、自分自身の汚点とか、人の嫌な部分とか、少しは許せるような気がして来ませんか^^??

そして人と違う自分に「安心感」を持てる気がします。

あくまで、「作者」は…の話ですよ??


考え方とかを強要するつもりはないですし(汗)

学生時代に倫理の教師が話していたのが印象深かったので文章にしてみました。

読んで下さってありがとうございました。


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