表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元オッサン、猫と仲間とのんびり異世界生活 ⭐️闇を穿つ異世界珍道中⭐️  作者: 猫を愛でる会
第二章 大迷宮から始まる、出会いと海王魔物
36/36

第35話 茅野原冒険者ギルド

 トムとカシム王子と合流し、祠の近くに在るダンジョンの転移魔法陣で戻る。


「本当に、ダンジョン攻略後だったのですね」

「防水だから、今度は歩き易いね」

「そうですね」


 望月さんと二葉さんは、魔法陣から出ながら私の後を歩く、トムの背後に背後霊の様に居るカシム王子は情けない。


「次は真ん中のだな」

「何か一つ転移魔法陣、増えてますよ………」

「罠だと厄介だし、予定通りに真ん中の魔法陣に行くぞ」


 カシム王子が、情けない顔のまま不思議そうに聞く。


「もう他は、行かないのですか?」

「三つ以外はもう行ったから、後は真ん中だけだよ」

「…………そうですか、行かないのですか…………」


 何でガッカリしてるんだ?


「さてダンジョンを出るぞ」

「ですね」


 何故かメルヘラ気味のキラキラ瞳のトムに、二葉さんと望月さんも期待に胸をときめく少女な雰囲気を出して、私の背後に居る。

「楽しみです」

「冒険者カード、作って貰おうね」


 そしてカシム王子は、転移魔法陣を見て何か微妙な心境で言う。


「えっ? これ…………」


 何を期待してたのかは知らないが、私は望月さんと二葉さんに手を何故か握られ、一緒に転移した…………何か薄暗い場所に。


 *******


  -茅野原ちのはら冒険者ギルド-


  私は看板受付嬢で名は雪恵ゆきえ、数日前に二つ山向こうのギルドでA級冒険者が誕生したらしいですね、私がバイトする茅野原冒険者ギルドは刊行鳥が鳴いてますよ、それはもう冒険者が私と同い年の二人しか居ませんし、たまに寄る冒険者も甲斐の国の温泉や、金山から流出した砂金で一発逆を狙う冒険者もいます、冒険者とは何なんでしょうか?


 堕落エルフのギルマスは、まったく呑気にお茶を啜って日が当たる窓際で、十五歳にしか見えない容姿で、爺をしてます…………このギルドもそんなに長く無いかも知れません、まあこのギルドが寂れたのはギルマス意外にも原因が有り、私の同級生がその原因の甘い言葉に妊娠して、学生結婚したりや同級生の父親だったりとその元凶は、顔は中性的な美貌の男性ですが元は凄腕冒険者だったらしいです、今はヒモらしいですが。


「咲ちゃんも、コッチでバイトすれば私が楽しいのに、でも伊岡冒険者ギルドは忙しいらしいし、バイトでも給料が良いらしいのよね」

「…………平和じゃ」


 見た目十五歳の容姿エルフ姿で、ダンディー声で無駄な爺セリフを言わないで欲しいものです。


「花札は、俺の勝ちだ!」

「チィ! また負けたぜ」

「花札以外は、負け続きだけどな」

「煩いぞ、坂東!」

「花札以外で俺に勝てよ、牛山よ」

「うっさいわ!」


 相変わらずあの三馬鹿はうるさい、でも課題を片付けたりテスト勉強するには、静かで良いバイト先だ、咲ちゃんは居ないけど。

 そして今日は、何時もと違う事が起きました、それはギルドの誰も居ない場所に円形が浮かび、それはまるで術法の円の様でした、そしてそれはギルマスが慌てふためきながら、身構えるにはカッコ悪いポーズでした。


「転移魔法陣、だと!?」

「「「「…………ハイ?」」」」


 四人で間抜けた返事が響くのだった。


 ギルマスだけは何時もと違う顔付きで、戦闘態勢に入ると同時に、私と同い年位の美人な女性を二人連れたパッとしない男性と、猫妖精様らしき方と褐色に日焼けした、異国のイケメン男性が現れたのでした………何か少し情けない、へっぴり腰でしたけど。



 ******


「君達は、何者かね?」


 私達に向け手を翳し、戦闘態勢に入ってるダンディーな声の少年? エルフに、問われたので答える事にした、答えないと二葉さんと望月さんの安全性が無い、まあカシム王子がどうなろうが構わないし、トムが攻撃を避けられない事は無かろうし、まあ何か寂れた感じがする人気ひとけが木曾冒険者ギルドより無い、薄暗い冒険者ギルドだ、私は敵意を向けるダンディー声の、少年エルフに説明する。


「私は今、諏訪岡大迷宮の転移魔法陣から、出ただけの只の冒険者と連れが女性二名とトムだけです」


 情けない声で、カシム王子が非難の言葉を言う。


「師匠、俺の名前が有りませんよ!」

「だから、カシム王子を弟子入りさせた気はない!」

「「「「「王子だと!?」」」」」


 何故かカシム王子に反応する五人、そしてカシム王子の天敵の二葉さんと望月さんが、カシム王子を睨んで居た。 カシム王子はまた腰が引けてるし、何かパワーバランスが出来始めて無いだろうか? 因みにカシム王子は、この大和神国では権威を振るえないのは言うまでもない、来賓で来た訳でもないからね。


「それよりだ、おとぎ話の様なあの諏訪岡大迷宮を、攻略しただと!?」

「はい、我が旅の友トムと共に」


 私が言うと、何故かどや顔で胸を張りトムは、誇らしげにダンディー声の少年エルフに言う。


「僕とマサさんに掛かれば、楽勝ですね」

「触手が無限に近く、再生するから楽勝ではなかったが………」


 私は一応ダンディー声の、少年エルフに向き名乗る。


「一応木曾冒険者ギルドで、A級冒険者に三上ギルマスにされた雅史と申します」

「…………噂は本当だったか、猫妖精の恩恵でA級冒険者に飛び級した、冒険者とは君か」


 まあトムが居なかったら、まだ掛かってたかも知れないし、一人で攻略した訳ではないから確かにね、まあトムは友であり息子だが、トムをダシに使った覚えはないし、稼いだお金は大抵トムの胃袋にブラックホールの様に消えてたりする。

 やっと最近落ち着いて来たが、また大食いを始めたら大変だよ、トムの食事量を作るのが。


「違いますよ、僕は旅の友であり二人で倒した功績を、変なケチを付けるのは良くないですよ」

「………トムがマトモな事を言ったぞ、私はトムの成長に感動だ…………」


 私の感動に、ダンディー声の少年エルフは何か言いたげだ。


「僕、そんなに成長したかな?」


 能天気に言うトムと、何でトムを崇めてる様に接してるのか分からない、二葉さんと望月さんは現地人の行動に、何か違和感を覚えた様だ。


「猫妖精様が居るし、貴方は勇者なの?」


 黒髪美人の受付嬢が言うので、毎度お馴染みの台詞を言う。


「いいえ、私は(異世界から来た)普通の冒険者です」

「そうだよ、僕らは普通の冒険者だよ(たぶん)」

「………異世界勇者様や、英雄様ではないんだ…………ガッカリ」


 本当に解り易くガッカリしてるよ、まったくこの惑星の現地人は異世界人に夢を見すぎだよ、特にトムを見ればやれ異世界勇者や、やれ異世界英雄と決め付けるからな。


「一応証拠の、冒険者カードです」

「…………確かに、本当に異世界人ではない様だ………」


 因みに冒険者カード作る予定の、二葉さんと望月さんにも異世界人バレ対策はしてるよ、しないと何されるか分からないからね、転生者で信頼出来る人には情報開示はするが、私以外はする気はない………シャロさん達にも異世界人と、言う気はない。


「まあ良かろう、だが一応報告は義務じゃ………代官所まで付き合ってくれ、この諏訪岡にも大変な利益を与えるからな」


 だが私はその前に、やるべき事を終わらせたい。


「その前に、魔物の素材の引き取りと、私の連れの二人に冒険者カードを作って戴きたい」

「良かろう、先に済ませよう………それでは猫妖精様も、ランク上げをして貰おうか、王子は…………カードは要らなそうだな」


 何故かカシム王子は、眼中に無いギルマスらしい。


「名乗り忘れたな」


 一呼吸置き、ラフな抹茶色の作務衣姿の少年エルフが、ダンディーな声で薄暗い冒険者ギルドで自己紹介を始めた。


「私は茅野原ちのはら冒険者ギルドのギルドマスター、名を水瀬幸也みなせゆきなりと申す」

「………え″っ!? (エルフなのに、日本人な名前だと!)」

「エ″ッ!? (エルフですよね?)」

「エェッ!? (エルフさんですよね?)」


 何故か回りは頷いてはない、どうやら普通に大和神国にはエルフが居るらしい。


「まあ、私達と同じ名字とか持つエルフて、普通は聖樹か余り人里に居ないからたまに、同じ反応するのを見るとまったく新鮮味がないですね」

「酷いな、雪恵ちゃん」

「本当の事です」


 同じ反応ばかりで飽きてただけかよ、それにしてもこのギルマス何歳何だろうか?


「因みにこの、子供の皮を被ったオジサンエルフは、今年で二百五十歳を越えたらしいですよ」

「コラコラ、私の年齢を教えてはダメだよ」


 見た目騙された、ショタ爺かよ!


「…………(見た目に騙された)」

「見た目詐欺ですね」

「望月さん、口に出てるよ」

「………あっ!?」

 

 何故かあたふたしてから、望月さんは私の背後に逃げかくれた、なんでやねん。


「酷いな、見た目詐欺とは」


 男性ギルド職員が、同時に言う。


「「「事実だと思いますよ、ギルマス」」」

「私に味方は居ないのか!」


 どうやらこのギルマスに、味方は居ないらしくガックシと膝を着くが、確かに見た目ショタな中身は爺だからな、私より遥かにね。

 そして立ち直った水瀬ギルマスは、男性職員に命令を下した、やや自棄糞に。


「牛山君は、代官所に宮沢代官様を連れて来たまえ」

「ハイ!」

「宮坂君は、城まで行き守矢様に今回の事を言って、此方に来て貰う様に」

「………それ、ギルマスの役目では?」

「うるさい、私はこの先忙しく成るから、行けぇ~!!」


 半狂乱で叫ぶ水瀬ギルマス、半狂乱のショタエルフ姿に皆ドン引きしたのは言うまでもない。


「では、大迷宮で手に入れた魔物を、見せて貰えるかね?」


 私は少し引き気味に、水瀬ギルマスに強張った顔で答えた。


「一部もう食べてしまってますが、出せる場所に案内をお願いします」

「………食用の魔物が居たのか………」

「イカのゲソ、美味かったよ」


 トムがどや顔でそう言うと、水瀬ギルマスの目が光る。


「清酒の肴に良さそうだな」

「この見た目ショタエルフ、呑兵衛のんべだな」

「私は呑兵衛ではない、美味いさけと酒に合う肴がこよなく好きなだけだ、だが昼からは飲まないぞちゃんと夜に飲んでるぞ」


 何か弁解を後半してたが、昔は昼からでも飲んでた可能性が高いなコレ。


「それでは奥に行こう、坂東君は雪恵ちゃんとお嬢さん達の冒険者カードを作りたまえ」

「了解です」

「私が案内しますね」

「宜しくお願いしますね、雪恵さん」

「宜しくお願いします、雪恵さん」

「私が手続きの仕方を、教えるね」


 二葉さんと望月さんは、雪恵さんに連れられてギルドの奥に向かった、二人にはダンジョンで少し経験して貰おう、近くに違う入り口が在るらしいし、大迷宮に行かずに途中で戻れば良いし。

 トムに二葉さん達の付き添いを頼んだ、私は水瀬ギルマスと何故か興味津々なカシム王子と、魔物素材を出せる場所に向かった。


「解体職人は客が居ないと、休職状態でな………今は家で酒でも呷ってるだろう」

「仕事無いにも、程があるでしょう」

「私に言われても、困るがね」


 私は指定されたテーブルに、迷宮蟹(ダンジョンクラブ)水棲薔薇(ウォーターローズ)に迷宮鮟鱇や、アンデッドのドロップ装備等を出した。


「───また、えらい量だな、コレは…………」


 呆れて声が出ないて顔で、私を見ないでくれないかね。


「本当に攻略したんですね」


 感心した声で、影豹の毛皮を手にして目を輝かせてるが、それ接近戦で倒せる様な数ではなかったから、魔法無ければゾッとするよ。


「なかなか高級な、珍しい魔物の毛皮だ………資料でしか見ない代物だな」

「そんな珍しい物とは、流石師匠」

「魔法で倒したから、無傷に近いはずだよ、あと私は王子を弟子にしてはない、トムと手合わせすらしてないしね」

「くっ!!」


 何が「くっ!!」かは知らんが、悔しそうに天井を見ても何も変わらんよ。


「この大王カエルは、肉が鶏肉よりも旨味が強くて、唐揚げか竜田揚げにすると酒が進むんだ…………ゴクリ」


 ゴクリじゃあねぇーよ! この、呑兵衛エルフ!!


「赤黒カエルは、毒を取り除けば其なりにモモ肉が美味い、皮膚と体液等が毒以外はな」

「剣で倒し難そうな、モンスターですね………」


 因みに何故カシム王子と、全員が会話が成立してるかは、一応翻訳アイテムを常時持ってるかららしいし、因みに二葉さんと望月さんはスキルは無いが、何となく言葉が日本語に聞こえるらしい。


「大王イカのゲソは、トムが一部焼いて食べてます」

「………普通、ヌメリとか取ってから食わないかね?」


 もっともな事を言われたが、海水で洗って焼けば大丈夫だと思うよ、トム限定でだけど。


「まあ、酢漬けにした蛸足とか、麦酒ばくしゅに合うんだよなぁ~」

「醤油で、炙り焼きにしたらどうですか?」

「それだ!」


 それだ! ではないよ、まあ醤油で炙り焼きにと言った私もアレだが、まあトムにはイカ焼きをその内食べさせよう、あの妖怪達にも振る舞おう。

 古代魚は流石に、水瀬ギルマスが腰を抜かした………鮫に近い魔物だったからかな?


「良く解体出来てるな、してないのは仕舞ってくれ」

「見本なのに………」


 一応古代魚のエーテル魔石は提出した、カシム王子が興味津々にエーテル魔石を見てたが、君には倒すのは無理だよ………カシム王子が今持つ、武器があの古代魚には通用しないから。


「コレは、殿に買い取って貰うか、商業ギルドに吹っ掛けて売らないと、当ギルドでは買い取れない品々だな、この古い防具や武器は買い取れるが、流石に珍しい魔物素材はな…………」


 そして暫く、鑑定をして貰ったりダンジョンの入り口や、スキルでマッピングした一部をしれっとクレアに頼み、余り不自然でない仕様で作ったのを、水瀬ギルマスに渡した。


「なかなか微妙に、字が汚いな」

「うっさいわ!」


 因みに、少しマトモな字ですが何か?

 一応マーカー等は省いてるが、魔物が何処で何が出たか情報は少し出してる、和風のミノタンの情報もだ………まあ、大迷宮に行ける冒険者がこの先居ればの話だが。


「ボスにミノタウロスか、それが最初の試練て訳だな」

「あのダンジョンのですね、それに大迷宮はその後に控えるダンジョンて感じですね」

「なるほど…………それでは、大社付近の代官まで説明を受けないとな」

「まだ増えるのかよ!」


 私はうんざりしながら待つと、二葉さんと望月さんの冒険者登録と、冒険者カードを嬉しそうに見せてくれたが、ランクアップや期限の事を聞くとげんなりする二人だった。


「まあ、まだ大迷宮に行く入り口在るかもだし、そこでランク上げの冒険すれば良いよ、私とトムがバックアップするし………まあ、カシム王子は放置で」

「何でですか!」


 トムと私が顔を見合せ、めんどくさい顔を隠さず出しながら同時に言った。


「めんどくさいし、仲間ではないから」

「めんどくさいから」


 カシム王子は膝を付き、床を拳で叩きながらグチグチと何か文句を言ってたが、同行は許したが私達がカシム王子のバックアップをするとは、まったく言った覚えはない。


 こうして暫く偉い人を、待つ事に成ったのだった。

 次回に続く。



 高貴なL様∶次回はどうなの?

 作者オッサン∶あの食いしん坊姫の、父上登場かな。

 高貴なL様∶食いしん坊姫て、始めて読む人には分からないわよ。

 作者オッサン∶まあ、その内登場するから大丈夫だよ。

 高貴なL様∶撫子姫て、結構誘拐されそうでされないわよね。

 作者オッサン∶お見合いで、ガチ食いしてお見合い破談させる最強姫だしな。

 高貴なL様∶そんな設定だったんだ。

 作者オッサン∶でないと、三大美人姫なのに何故に嫁ぎ先が無いのか不自然でしょうに。

 高貴なL様∶確かにね。

 作者オッサン∶因みに尾張名古屋の雪姫と、秋川の小町姫を合わせて三大大和神国美人姫ですが、三大美人姫の嫁ぎ先は現在の所在りません。

 高貴なL様∶まあ、撫子姫と雪姫は物語に絡むキャラだからね、小町姫はまったく前シリーズにも出なかったわね。

 作者オッサン∶忘れて、出さなかっただけです。

 高貴なL様∶やれやれ。

 作者オッサン∶それではお時間です、ではまた来週。

 高貴なL様∶バイバイ、またね。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ