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第2話 拠点制作地へ

 私はトムに聞いてから、好奇心と期待を込め早速見てみる、何かBOXだから箱ではあるが………ルービックキューブぽくも見えるな、何か地球のアニメネタとかに在りそうな感じがしなくはないが、宇宙刑事とか宇宙を舞台にした物語とかね。


「どれどれ」

「旅BOXのスイッチぽいボタン押せば、ハウスが出て来るよ」


  この電源のボタンぽいのだな、どう見てもゲーム機とかのスイッチマークだよな、地球的なマークなんだがまあ押せば分かるか。


「では、ポッチとな!」


 何の躊躇いもなく、雅史はスイッチを押した………少しは警戒や躊躇えよ! お前はよ!


 お約束のスモークが、目の前に出現…………何か出て来たぞ…………


「これは? ………」

「へ~何か、僕の遊び場的なのですね」


  確かに猫番組で出てくる、キャットハウス的なデザインの旅ハウスだな。

  あとトム、中身知らなかったのかよ、何か家ではあるのだが玄関扉とノブが、肉球デザインなんだが………ファンシーだなまあ良いが、何かオッサンにはファンシー過ぎないかな?


「トム、さっそく中に入ろう」

「何かワクワクしますね」


 何か目が期待に、ランランとしてるぞトム………


「コレだと中も、ファンシーだったりしてな」

「ご主人それフラグ………」


  中に入ってみたらフラグでしたよ、床に肉球のマットが敷かれていた、あと玄関の床に肉球模様が…………。

  照明は…………そこは普通……ではなく陶芸的な、照明にステンドガラスとか使ってるのあるな………お洒落かよ!


「玄関に靴箱や足洗い場付き水道に、タオル置場あるな廊下の先にテーブルと椅子が見えるし、左に廊下続いてる…………あれ?  外見と何か広さが違う気がするな」

「異次元空間の旅ハウスですから、これ()()二階まで在るみたいですよ」

「へぇ~て、『今は』て言った?」


  て事はまだ未完成なのか?


 ※旅ハウスに完成は在りませんが、一応複数の旅ハウスが在ったりしますが、誰もがそこに辿り着きません………元々完成が無いからですが。


「リクエストBOXに、設計図やリクエスト入れれば、増設や()る物が増えるみたいですよ」


 何か便利で良いな………部屋も在るし、秘密基地的な旅BOXでも目指して………まあ家作る時にでも良いか。


「時間は今何時何だろう?」

「携帯とか使えるらしいですよ、まあ動画や音楽等の検索しか使えないみたいですけど、写真撮影や動画や録音も可能みたいですよ………記憶からの、画像添付機能が在るらしいですよ、投稿等は出来ませんが」


  私はトムの説明の途中で、急いでスマホを取り出し電源を入れる、ソシャゲーは………やはりタップしても、ログイン出来ず………あと今画面に3月と見えた様な………しかも、中旬の様な日付だった様な……見えたのは多分、十八日とはさまかねぇ~。

  確かさっきまで10月だったはずだが……………そう言えば、収穫したジャガイモがカバンに入ってたが、他にも買った覚えないトマト種や苗に、スイカ等の苗や何故か地球で植わってるはずの、梨やリンゴにサクランボや白鳳とかの桃もある?

  色々入ってるがこれも、特典なのだろうか?  何故かトラクターもあるな………何故に?


  実は地球でこの先買ったりした物だったり、色々理由があるのだがそれを知る時は来るのだろうか? イヤ来ないだろう、そして何故かこの雅史が3月中旬に来たかと聞かれても不明だが、とある者達の運命が関わって来る………果たしてその運命や如何に。


「…………それにしても、時間掛けて育ててたキャラがぁ~」

「猫のゲームでは無いのですね……」


  絵的に私の好みではなかったのばかりでな、あ~私のお気に入りゲーム内嫁がぁ~


 その雅史の隣では、トムが肩を下げグタクダ姿でガッカリしながら


 雅史は精神的にも、少し課金して育てた国内ソシャゲにダメージを受けるが、この先でまだまだヒロイン達の貧乳だが可愛い水着イベントやら、新年イベントが拝めなく成ったのだった、新キャラは特に雅史のストライクゾーンとは知らずに異世界生活を送る、動画で絶望を見ない限りこの程度のダメージで済むのだった。


「何でそんなに落ち込んでるですか?  ご主人?」

「……………………トムには分からんさ」

「?」


 切り替えよう…………無理だ、育てた苦労がぁぁ~


「それより異世界も二十四時間なのか?」


 惜しい、微妙に実際は時間が地球より長いが地球も正確には、微妙に二十四時間ではなかったりする誤差が在るが、このアクアアースは地球の微妙よりはまた違った差だったりする。


 気を紛らわせる為に、雅史はトムに一日の時間を聞いてみた。


「地球と同じ一日()()()()24時間の回転ですが………」

「?」

「この星の恒星を一週するのに、約一年で二十四ヶ月らしいですよ、あと地球の数倍の大きさらしいです」

「大きさが、気になるなのだが…………」

「…………神様位しか知らないのでは」

「まあ大抵地球の考え方が、全く通用しないのが異世界だしな、あの白い空飛ぶ鯨の様に」


  モンスターではなさそうだが。


 モンスターではないが、他の白鯨迷宮禁書図書館(ホワイトホエールダンジョンインデックスライブラリー)とは違い、この|星を統べる天空の禁書迷宮図書館《アストルム・カエルムダンジョンインデックスライブラリー》は特殊な白鯨として居ますが、果たしてこの白鯨はどんな白鯨なのかはのちに分かりますよ、ミリスタは勿論居ますよ………新たな仲間と共に、因みに普通に麦畑も庭園やミリスタ達の住みかも在りますよ、前とはまた違うかも知れませんが。


「? 白い空飛ぶ鯨? ………

  僕には見えてませんでしたが、多分それは|星を統べる天空の迷宮禁書図書館(アストルム・カエルムンダンジョンインデックスライブラリー)だと思いますよ、略して|アストルム・ダンジョン《星を統べる・ダンジョン》と言うらしいですが詳細は不明ですがその名の通り図書館てより、図書館の迷宮みたいですけど…………じゅる……ゴクリ」


  何か面白そうだし行ってみたい、異世界旅の場所一号にしょう、さて家に上がって奥に行こう話しながら。

  私とトムは、テーブルが在るダイニングへと向かう。


「………そう言えば白鯨……いやそのアストルム・ダンジョンて、動いてるしどうやって入るのだろうか? てトム何故ヨダレ」


  さっき隣でじゅると音がしたが………トムだったか。


「何で見えて無いのに、ヨダレ出てる?」

「………え?  美味しそうだな~と」


  妄想で食い気に走るとは、やはりトムは八兵衛だな………


「いつか海に行ったら、海の幸を食わせてやるから」

「…………川魚の食べ放題も、お願いしますね……湖も美味しそうですから」


  どうやらこの異世界で、トムの胃袋満たす場所で拠点造らないと、成らないらしい。 いつか海で無人島も探さないとな、リゾート拠点もありだが人払いとかの結界とかの魔法作らないとな、あと湖は食べれないぞ。


「何処かの街で、お約束の家買わないとな」

「? ………人里離れた場所に、拠点を作らないのですか?」

「見つかったら違法…………異世界だったな、でも見つかったら納税義務だろう」

「ご主人がオリジナル魔法作って、人払結界とかすれば宜しいのでは?」


  簡単に言ってくれる、まあ作れるとは思うがね……人里離れた場所で生活も良いかもな、トムともう一匹猫が欲しいな…………こう膝に載せて撫でられる、子猫とか子猫とか猫の姿に戻ったトムとか、まあ先に住む所だな。


「……………まあスキルマップを見てからね、あと試作で拠点の家を作ってからだな、南国とかの拠点の土地見付ける旅とかも、異世界での目標にしょう」


  あとトムよ何故素足なのに、足が汚れて無いのも不思議だが、床すら汚れないてどんなんだよ。 まあ後で防具ブーツでも造るか、戦闘中に怪我とか嫌だし。


「オリジナル魔法一号は、スキャナー寸法だな」

「何を測るので?」

「私とトム用の旅装備や、日用品を制作錬成とかな」

「旅の服装装備なら、入ってるとか聴いてた様な………」

「何かさっき、万能カバンに入ってた様な………」


  入ってましたよ……しかし、私のだけみたいだが日用品も何故私の物が入って居る………農機具とか入ってたから今更か。 私とトムの二人で、真っ直ぐに奥へ進んで行く。


「トムの装備とか無いぞ………」

「僕はご主人の執事的な感じですから、服装はタキシードだけですね」


  いやいや町とかは、他の格好してくれ………恥ずかし死ぬわ。


「ご主人は何かはずいから、それトム却下で」

「恥ずかしいから却下は、酷いですご主人」

「ご主人も無しで、何か他人の前で言われたら何か嫌だ」

「飼い主だったから、仕方無いのでは」


  私は確かに、飼い主の()()()()あるけどな……まあ名前呼びにさせよう。


「では雅史のマサで呼んでくれ」

「マサさんとかどうですか?」

「何か偉大な投手の、あだ名ぽいのだが良いか」

「???」


  リビングに着いたがそれなりに広いて、私とトムだけなはずだが何故四つも椅子がある?  何故一段高い場所に八畳位広い畳がある? …………何か10人以上居ても余裕なリビングだな、結構ソファーやテレビは無いがくつろげそうだ。 台所も広いし何故システムキッチンなんだ? 冷蔵庫も地球のと変わらないが、横に宝石みたいなのがセットされているし音すらしない。


  水道も水が綺麗だし………水のエーテル魔石付きの、貯水タンクとか言ってたな。 冷蔵庫の横側面にある、宝石らしきのをトムに聞いてみる。


「トムこの宝石は?」

「宝石では有りませんよ、マサさん…………何か違和感が」


  馴れてくれ、トム。


「で?  宝石以外だと、異世界物に出てくる魔石か………」

「それは空気中の魔力結合物質(マジックエーテル)略してエーテルですが、結晶化した魔石です宇宙や鉱山や魔物とかから入手できますよ、使った分減って行くので補充を忘れずに、エーテル結晶を液体化もできますが水を生み出せなく成るらしいです」


  マジック取って、エーテルにしただけでは? あと、水のエーテルから水の生成自体謎が多いのだが…………


「魔石を付けた、貯水タンクもか?」

「はい、そうですよ………エーテル結晶を液体化すると、エネルギーとしてしか使えない製法らしいです、詳しくは『エーテル液体化錬金術』の文献を探してだそうですよ」


  良く異世界物だと確かに魔物や鉱山とかから出る作品あるが、魔物てモンスターだよな? あと宇宙にも? どうやって宇宙で獲れと、隕石の中とか? あと結晶を液体化するのは錬金術らしいが、そもそも宇宙に行く手段がないが、何時か某作品の様に個人宇宙船が欲しいな……なんでも屋はやりたくないが。


「宇宙はともかく、エーテル魔石は湖の湖底や山とかにも有るのか?」

「そうですねマサさん、そんな感じです。

 それとですが近場に鉱山と湖とかありますよ、東側の山脈の向こうの大きな湖が在る伊岡て場所で、他にも今居る場所の近くにも在りますよ、此方は人が居ない秘境湖や秘境温泉や鉱山とかですが」


 ふむふむ……色々と此方はメリットが有りそうだ、あとそろそろスキルマップが、近くの解析ソナー完了したな? ………本当に有るな………て、この地域は地元の山の名前に近いな………… しかも、今居る辺り標高2000m位の位置みたいだな、どうりで寒いかった訳だ時期も含まれるとは思うが、特に何かさっき遠くに雪が見えた気がしたし、まあ3月てのもあると思うが……………霊峰御嶽山(れいほうおんたけさん)か………地元の山向こうにも噴火したり地震起こったりして、過去処か近年すら記録と記憶に残す災害出したからな、此方の霊峰御嶽山は知らんが活火山ではある、温泉のマークが何ヵ所も在るが近くにも在るな。


 だがあの御嶽山よりこの霊峰御嶽山の方が標高や裾野(すその)のスケールが違う、あと何故か大和富士と言う山の裾野と繋がって居るみたいだ。 しかも両山とも最高標高が1万越え………人類が、歩いて登山は無理だな………エベレストより高いし、今活動期で噴火とかしてたら火山ガスで命を落とすかだ。


 それに酸欠より高山病と、登山に酸素ボンベ運んだりとか色々難しいだろう、しかも両山とも噴火はしてないみたいだが、マグマは一部から吹き出てるみたいだし…………マグマだまり在るのなら、金脈や鉱床とかあるかも………金塊は錬成すればインゴットに出来るかもしれんし、金策は何処の世界だろうと必要だよね、お金は天下の回り物と言うし。


 何か少し先の場所とか池らしくない水場や、鉱石やエーテル魔石に薬草や温泉や異世界食材がソナーに反応してるな、何か色々資源や食料とか豊富だし、近くに湖らしきのとか夏場とか泳げそうだな、童心に戻って色々作るかな………何かワクワクして来たが一部の不安が、それは水温だ冷たい水なら夏場でも冷え冷えだとキツイだろうな、水温十五度以下だと更に身体がガタガタ震える寒さだろうし。


 それに東側の湖も気になる、何かその内に行かないと成らない気がする………


「トムが言ってた、東側の山脈向こうの湖て微妙に遠いな……何か、何時かは行かないと成らない気がするが」

「マサさん、空を飛べば遠くないですよ、この世界の飛行魔法使えば良いのでは? 他にも色々スキル有るから、それを使えば楽に行けると思いますよ」

「………?  魔法どう使うの? まあ他のスキルは後回しで」

「基本的にイメージですけど…………あ……忘れてましたよ、魔法欄有りますから見てみてわ」

「ほぉ~魔法欄…………魔法は術欄て有るなこれ ? あと技は空白だな」

「技欄は、修行して閃いた武器技は個人技で、他に体術は個人特典の一つらしいですよ、何でもプロレス技やネタ技が使えるらしいですね」

「フムフム、なかなか面白そうな特典だな、技を使ってもポイントは減らないポイな」

「気力は、技を使うと減りますよ」


 気力減るシステムかよ!


 実際はオーラを使う技のみ、気力が減るがたまにネガティブに成ると減る事もあるが、それは雅史しか適応されない……。


「他には術は魔法ですね、一部は古文書魔法は探して使ってだそうですよ」

「何で説明? トムそれ説明書的なのか?」

「ご主人………マサさんに説明する時に、何故か蝶ネクタイかポケットから出てきますよ、あと早めに住居建てて知識庫を解放しないと、情報開示出来ないから急げだそうですよ…………」

「……………それ早く言ってて、トムに言っても仕方無いな………」


 トムにでも近くの湖まで運んで貰うか?  そもそも、トムのレベルてどうなんだろうか?  と考えてたら。


「因みに、僕は何故かレベル2990ですよ」

「トムよ、何故に私が疑問に思った事分かった?」

「マサさんが何時聞いて来るか、待ってただけですが何か難しい顔してたのでつい」

「ついで言える、チートレベルではないが」

「マサさんは何故かレベル0スタートですね? 何をやらかしたんですか?」


 なにもしてないわ、オレ強いを期待しては無いがそれでもだ多少は期待したさ、でもなトムよお前はチートなレベル過ぎだろう、しかも4桁とかチートにも程が在るぞ、まあトムのステータスを見るのは後だ、トムに家が建てられて近くに湖が在る場所運んで貰おう、畑や田んぼとか自給自足もしないといけないかな?


 さてやる事が沢山だ、先ずは拠点の家作りから始めよう。


「ではトム、私を運んで………」

「飛行魔法マスターしましょう、マサさん」

「…………まあ良いけど」


 何故かトムは、やる気満々に言う……体育会系の様に。


「それでは外に行きましょうマサさん」


 台所と玄関見ただけで、私は休んでないのだが…………まあ良いか、身体が若返ったおかげで身体が昔の様に………昔以上に、何か気力に満ちた身体だしな………しかも何か軽いし。

 そして、トムが外で飛行魔法のレクチャーを始めた。


「先ずはお手本に、僕が飛びますよ……『エアーウイング!』」


 おおぉ~トムが超能力の様に、地面から浮いてるよ。


「次は行きたい方向に向かって、高度と体を…………」

「あっ! …………何となく理解した、あれだなマントしたパン頭とかの、空飛ぶ感じだな」

「? マントにパンの頭?」

「気にするな、まあマント着けて空飛ぶのは、魔道師とかも在ったからな………ドラまたのとか」

「???」


 まあ私が尊敬してる大先生の作品ね、主人公のマント率高いのだよねアニメ化した作品は、ホラー系な部分が滲み出てるけどそれでも面白かった、特に美形剣士なのに記憶力がクラゲな主人公の相棒とか。


「トムよこんな感じか? 『エアーウイング!』」


 魔法発動と共に、何か身体が軽く成って…………あれ?  トムが隣に居ない………あれ?

 前を見ても、左右を見ても何か景色が違う気がするが、トムの姿が何故か上にも見えない、下を見たら胆が冷えそうな予感がする。


「マサさん上がり過ぎですよ~」


 何であんなに高く飛べるの、ご主人?


「・・・・・あれ? エアーウイングて確か、大抵地面からの高度2000m位しか飛行出来ない筈、マサさんが何でそんな高くまで?」


 悩みに悩むトムだった……その頃雅史は………


「今の高度、どれくらい何だろうか?」


 【スキル飛行マップを会得しました! 】



 えぇ~と………スキルの……新しいスキルが解放されてる、ではこの飛行マップを展開してと……………あ………あった高度6000……………え?  戦闘機じゃああるまいし、酸欠にて…………何も起こらない処か寒い以外は息苦しいさとか無いな…………正確なのか? あと、下を見ると寒気がするな……雪が結構深く残ってる場所が多いし、遥か向こうに集落らしき場所や何か列車らしきのが見えるが、この異世界は私が読んだりする異世界物とは違うみたいだ。


「それにしても何で、マサさんだけあんなに高く飛べるだろうか?」


  原因はステータスにある魔力限界突破にあるのだが、それの制御に少し大変なのだが、さて何時気づくだろうか?


「ステータスの知力は表示されてたけど、魔力だけ限界突破て有ったが表示されてないのだよね………魔法での原因それだったりしてね……………まさかね………」


 試しに何か魔法を撃ってイヤ、雪の冷気とかで寒いから下に戻ろう、身体が冷えてきたし。

 ゆっくり降りて行くイメージでて、微妙にエレベーターより降格する感覚が速い気が………

 何とかトムの近くまで降りて来れたが、降りて来るのに真冬に軽装位の冷気で寒かった……死ぬ程。


「何かマサさん顔色悪いですよ」

「上寒かったからな…………日本より気温低くない」

「まあ異世界ですからたぶん、3月も影響してるかもですが」

「…………寒!」


 たぶんそれだな、トム。


「寒いし何か暖かい魔法………フレイムボールか、放たなければ温かいよな………でも何か嫌な予感がするのは何故だろうか?」

「何かフレームボールとは、ソフトボール位の火球て説明来てますよ、まあ普通わと………」


  何か嫌なフラグ建てなかった? トムよ。


「何か嫌な予感がするから、湖まで行ってからにしよう………寒」

「少し顔色良く成りましたね」

「では行こう」


  慣らし運転のついでに、アルプスのふもとの広い湖らしき場所まで行こうと思ったが。


「………旅ハウスどうします?」

「忘れてた・・・・・・休んでから行こうか?  腹減ったし」

「ですね」


  調理道具とかあるし、買ってあった味付きジンキスでも焼くか………ご飯は確か旅ハウスに米みつらしきBOX在ったな、確か炊飯器もて結局旅ハウス………外から見るとまんま家だよなこれ…………まあ上からだが、ふと私は携帯の時間を見ると異世界の昼の十一時を過ぎていた。


「さてと今て昼近くの11時過ぎだったのか…………て、地球に居た時間はもう夕方過ぎの夜だったはずだが………」

「そうなんですか?」

「仕事帰りに、買い物頼まれてたから…………頼まれて無かったら、私はどうなってたんだろうか?」


 考え更けるマサに対しトムは…………


「それよりご飯にしましょう、マサさん」

「………何でトムお前は…………」

「???」


 何か色々ぶち壊すトムであった。

 その後二人?  は旅ハウスで、食事を取り一路誰も普通に来ない………まあ普通にまったく誰も来ないだろう湖がある場所に辿り着く、諏訪湖よりも小さく中山湖より少し大きい程度だ、因みに東側の湖は諏訪湖よりお大きく湖としては、琵琶湖が普通に余裕で収まってお釣りが来るが、聖条京には琵琶川は在るが日本の琵琶湖より小さい普通の川である。


「町や集落や人の住居ある場所から、相当遠いな………何か魔物? たぶんモンスターが沢山森とかに居るけどな」

「家畜や動物等以外は、エーテル魔石あるのが魔物で無いのがモンスターですね。

  モンスターは基本素材や肉にドロップアイテムが主ですが、魔物はエーテル魔石の他にもモンスターと同じく、素材や肉やドロップアイテムがありますよ」

「素材とかの引き取りとか、普通に在るのか?」

「え~と………街に行けば冒険者ギルドがあるから、そこで聞いてくれだそうですよ」

「……………」


  何か丸投げされた気がするが………丸っと丸投げ温………やめとこう、なんか怒られそうな気がする。


「では試しにこのデカイ湖の中心に、お試しのフレイムボール! ………て何かソフトボールでは無いぞこれ」


 なんか建物壊す、あの鉄球の大きさなんだが。


「マサさん、それ制御して制御して」

「どうやって?」

「魔力を圧縮する感じで」

「……魔力を圧縮?  何か手から流れてる、感覚を絞る感じかな?」


 おおぉ~何か小さく成ってる気がする………まだ大きい気がするな。


「マサさんどんな魔力してるのですか?」

「? マークで見えないが、限界突破してるみたいだが」

「魔力は成長しないカテゴリーなので、マサさんの魔力はチートみたいですね」

「チートは、普通にトムだろうよ」

「僕は普通に、魔力999の限界値ですけど」


 何処ぞの銀河鉄道だよて限界値だからか?


「フム………私はそれ以上て事だな」


  二人揃ってチート魔力て事なのだなて、知力が魔法に与える影響は無いのだろうか?  そもそも魔法使えるキャパシティも、術のPtみたいだし。 まあ後々わかるかな……制御もコツ分かったし、制御外せば強敵の苦戦にも役立つはず…………先ずは、レベル上げとここら辺の安全確保だな。


「ここに拠点作ろうか、トムの食料の魚居そうだし」

「先ずは森を切り開きますか?」

「近くに温泉在るが、何故か硫黄の独特の腐った卵みたいな臭いがしないが、温泉付き拠点の家は最高だよな」


 温泉が初期地点にあるのはラッキだな、温泉は日本人の心のオアシスだからな、風呂が無いと私的に辛いし………毎日入らないとなんとなくだが、気持ち的に気持ち悪いし。


「その前にあのフレイムボール消さないと、湖の水温が上がって魚とか全滅しますよ」

「忘れてたよ、さてマッチの炎まで圧縮してと、近くの湖から流れてる川にポイと…………」


 ポン!


「「え"!?」」


  クラッカーより少し大きめの音が響く、以外に小さい爆破だったが………雪の方に投げてたら、どうなってたのだろうか?


「あの圧縮で、エネルギーが減らないはずだが普通」

「放出した魔力を、戻したのでは?」

「そんなオチだよな………魔力戻せるだな………これも制御かな?」


 【魔力制御を修得しました! 】

 【魔力操作を修得しました! 】


「トム、今ので魔力操作と制御修得したぞ………」

「普通なら、何日も掛かりそうですよね」

「まあそうだろな…………アニメや小説が座学に成ってたりしてな」

「まさか~そんな都合良いオチ無いですよ」


  その詳細は今後も解けない、謎に成るのだったがエアーウイングには高度調整とスピード制御以外は、苦戦をするのだった……最初は。


「まさかエアーウイングがとんでもない高度だったのて、魔力に関係してるのかな?」


 渋い顔をし、トムが雅史に言う。


「僕でもあんな高度飛べないですよ」

「999の魔力でもか?」

「まあ多分もう少し高く行けそうかなぁ~とは思いますけど、何か寒そうだから嫌です」


 まあ寒いけどモフモフなトムなら大丈夫だろ、今度一緒に飛ぶか魔法を使わない飛行ユニットでも作ろうかな、二重消費は燃費悪い乗り物と変わらないからね。


「トム、気力や術の回復とかてどうなんだ?」

「待ってました、この異世界ではポーションとドロップアイテムや酒等で回復できますよ、傷や異常状態回復も薬品等ありますが、傷や異常状態はマサさんの回復魔法で何とでも成りますよ」


  フムフム…………魔法欄に確かに、属性によってだが回復系魔法とか何種類かあるな…………、異常回復に蘇生に………蘇生?  まあ後だ………気絶等の回復か、…………原理は知識庫しか無いよな、この蘇生魔法や病気治療魔法とかあったりしてな。


 ※残念ながら今回は在ります、しかも雅史ともう一人だけしか使えない、お互いが『つがい』の様な感じで選ばれているが、それを知るかは雅史ともう一人次第(しだい)


「トムはそこら辺の木を伐採してくれ、間違っても伐採し過ぎるなよ、太めな木だからな巨木とか要らないぞ」


 私は念押ししとく、それはトムなら簡単にやらかしそうだからだし、杉らしき巨木が普通に生えてるし御神木とかだと、後で叱られ…………近くに集落無いし神社や祠も無いから大丈夫だと思うが、材料に使えるかと言えば乾燥や角材加工に時間が掛かりそうだからだ。


「切り株とかどうします?」


  後で何かに使えるかな? 切り株は、何か加工品とかの魔法練習に使えるかも知れないし、細い切り株は我に秘策在り………まあ足腰鍛える訓練場とかに、近くには良質な細かな砂が坂路に使えそうな坂も在る、坂には砂を使い足腰の負荷と心肺機能を鍛えるのに使えそうだ、競走馬に例えるなら坂路調教場的な感じかな。


「そうだな、まあまあ太いのや細い切り株はそのままにしといて、太いのは後でスキルやオリジナル魔法で抜いたりして、広い場所の陽当たり良い居場所を定圧して頑丈な更地にしてから、地下二階付き三階建ての家に、研究ラボや温泉浴槽とか作る木材の材料にする予定だ」

「マサさん、何処かに僕の昼寝用の寝床を…………」

「二階にトム用の部屋作るけど…………要望は有るか?」

「………え!?」

「二階と三階ベランダとかにも、日向ぼっこ出来るスペース作るけど………」

「ありがとうマサさん、それで良いです」


 涙を流し、トムの目がキラキラだな……納得したみたいだな、少しメルヘラ気味だが。


「さて、凝りに凝った今の気分最高な建物にするぜよ」

「何故に『ぜよ』?」


  木材に鉄に屋根はトタンにして………布が微妙に欲しいの無いな、近くの町に買いに行くか?


「トム作業中止、買い物行こうか足りない物がある」

「冒険者登録もついでにしますか?」

「そうだな色々素材集めたいから、旅もするからな………登録しとくかな」


  異世界甘味や果物を、異世界で食べ歩きとかしたいしな。


「海鮮食べ放題とか、マグロにカニの食べ放題に…………」

「…………え? そんなに旅で食べたいのか? その内に、船でも作って船旅も良いかもな」

「船? 何故か嫌な予感が…………」


 船酔い嫌だし重力制御とかして、波の揺れを相殺する船を目指すかな、駆逐艦並みの大きさにとメモメモと、よしアイデア固まったぞ、あとは知識庫で使えそうな技術でも探すか。


「さて旅装備に着替えてと…………トムの、三度笠と外套(がいとう)だけてトム用もあったぞ」

「あったのですね…………」

「さて着替えよう」


  急いで二人で着替え終わる。


「では参りましょうかマサさんや」

「何処の黄門だ………お前は!」


  エアーウイングで街の近くまで移動するのだった、ついでにスキルの魔力操作.制御修得により、普通に飛べる様に成って居た………たまに油断すると雪にダイブしたが。

  まあ気を抜くとまた高度に成りかねないけど……………


 さあ次回に続く。

 

 

 高貴なL様∶雅史アイツ実際的には、結構飛行魔法失敗してるわよね? 魔法制御と飛行は違うカテゴリーだからね。

 作者オッサン∶…………

 ナレーション∶作者オッサンは、まだ復活出来てない様だ。

 高貴なL様∶まだ復活してないんかぁぁぁぁぁぁぁい!!

 ナレーション∶果たして次回作者は復活出きるのか?

 高貴なL様∶しなさいよ!

 

次回「第三話、冒険者登録」を、お送りします。

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