帰って来た。
夜になってジル、ホムラ、ロート、ネロは自分達の家に帰って来た。
ジルとホムラは、倉庫に行き氷の塊を2つ、肉の塊を2つ、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、キャベツ持ってマジックバックに入れて談笑しながら家に戻って来た。
家に置いてあるアルミ缶の中に長方形の氷の塊を2つ入れてナイフで割り、水に氷の塊が浮いてる。
暖炉に薪をくべて木の皮に火魔法で火を付けて薪と薪の間に差しこんで、風を送り火を少しずつ大きくしていく。
パチパチと薪が燃え、暖炉に鍋をセットしてロートとネロが、1㎝角に切ってくれたジャガイモ、人参、玉ねぎ、キャベツをニンニクとオリーブオイルを入れて香りが立ったら切った野菜を入れて炒める。
野菜がしんなりしたらホールトマト缶をつぶしながら入れてコンソメと砕いた氷を入れて煮立たせる。
10分ほど煮て、塩、こしょうで味を整えたら出来上がり。ネロはパセリが嫌いだからパセリは無し。
鍋を替えて肉と氷を砕き入れて、氷が溶けて煮る。その間に玉ねぎ、パプリカ、ジャガイモ、ブロッコリーを一口台に切り、肉が煮えたら取り出して一口台に切り鍋に戻し、切った野菜を入れ、ペンネを入れて蓋をする。その間ににシチューのルーと牛乳を用意する。
「シチューのルーが終わってる。」
ネロの言葉に煮込む時間を長くする。
塩胡椒を入れてかき混ぜる。
水分がぬけたら深皿を入れてテーブルの上に並べる。スープ皿にミネストローネをよそう。黒パンを切り分けて食事の開始。
「「「「頂きます。」」」」
パクっ!
「「「「うまーい」」」」
(何これ。ジルが作った料理、美味しいです。ジャガイモを潰しペンネや肉、玉ねぎ、パプリカ、ブロッコリーが塩と胡椒の味で混ぜただけの料理なのに美味しい!。)
ホムラの心の声であった。
(うん。旨い。このミネストローネ。野菜嫌いな我の為にこんなにも美味しいスープを作ってくれたとは、凄すぎるぞ。ジル)
ロートの心の声であった。
(うん。まぁまぁだ)
ネロの心の声であったが、1番多くおかわりをしていた。
「「あー、食べた。食べた。」」
ロートとネロがお腹をさすりながら背もたれに背中を預け、うっぷとゲップが出た。
「ゲップが出るまで食べ過ぎるなよ。糖尿病になるぞ?」
「「「糖尿病って?」」」
「王都で流行ってる病気?みたいな物らしい。知らんけど」
「知らんのかい!」
ホムラがツッコミ、爆笑するロートとネロに肩を震わせているジル。
ドン、ドン、ドン。
扉を叩く音にその場は、静かになった。
「誰でしょうか?」
「さぁ?」
「誰だっけ?前来た女?」
「ありゃ~、相当なビッチだよ」
「で、出なくていいのか?」
「「「あっ!」」」
ホムラが玄関に行く。
扉を開けて目に入ったのは
「メイド?」
だった。




