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露天風呂は最高です。

僕達はハンバーグクイーン弥八から出て人混みに紛れて王都を観光する。

冒険者の時は迷宮ばかり潜っていたから観光として街並みを見物しながら歩くのは初めてかも知れない。


「ジル。彼処に焼き串が売ってますよ」


僕はジルの袖を引っ張って言う。

先程、ハンバーグとパフェを食べたはずなのにどうして?と顔をするジル。


「魔力循環していたらお腹空きました。」


説得力のある言葉ですが、燃費がとても悪い。

可笑しいな?魔力循環ってそんなにお腹空くかな?

本人は空いたと申しております。

口から涎が垂れてる。

ジルのOkが出て僕は行く先々であっちの焼き串、こっちの焼き串を買い求めて歩いた。

噴水の広場に椅子とテーブルがあり僕は座って焼き串を食べ始める。

ちなみにジルは紅茶だけ買って飲んでる。ちなみに僕の分もある。


「良く入るな?」

「そんな事ないよ。あれ(魔力循環)をやっていたらお腹空いちゃって」

「あれ(ドラゴン)の魔力が会わないのか?」

「ん~。わかんないがその内分かる気がする。最近旨いご飯だと消化が早いのかすぐにお腹空いちゃって」

「じゃ。今の所は大丈夫って事だな?」

「うん」


どんどん消える焼き串に美味しそうに食べるホムラ。

人が「スゲー」っと口々に言ってる。大食いとは違う。


「おい、兄ちゃん達。大食いなら俺達と勝負しないか?」

筋肉モリモリの男衆がやって来てリーダー格の男がテーブルに手を付いて言ってくるが、僕は丁重に断った。

「今焼き串を食べたばかりなので入りません。申し訳ないが他を当たって下さい。」


ニッコリと笑うホムラ。手にはジルが買ってきた紅茶が握られていた。


「俺達の誘いを断るとはどういう事だ?俺達はここを管理する者だぞ。お前は俺の誘いに断った。金置いて置きな。」

(嫌。お前には関係ないし。そもそも何で僕がお前に付き合わなくてはならないんだ?可笑しいだろ?僕達は観光と買い物をするために来ているんだよ。)

「何か行ったらどうだ冒険者さんよ?」

「(ジル。殴っていいですか?)」

「(手を出してきたらボコボコにしちゃえ。あ、剣は使うなよ)」


念話では、すでにボコボコの決定が決まった。

そしてそれが実行された。

警備兵が出てくるまでそれは続いた。

リーダー格の男は顔が晴れ上がり前歯が折れ鼻が折れて身体中アザだらけ。腕の骨は折れいる。

そしてホムラがとてもいい笑顔で飛び散る汗も輝いてる。


「し、白い髪の兄ちゃん、助けたくれよ!」

椅子の背もたれに持たれて座って紅茶を飲んでいたジルに男衆の1人が青い顔をして声をかけた。

紙コップに入ってる紅茶をテーブルの上に置いてジルは男を見て愕然とする言葉を言った。

「何で?」

「な、何でって死じまうだろう」

言われて床に倒れてる男を見た。顔面血だらけでピクトリもしない。

「大丈夫。腹が動いてる。生きてる証拠」

ジルはホムラによってボコボコにされた男を指を差す。

そこには殴られて仰向けに倒れて血だらけで腕が変な方向に曲がっている男。

お腹が微かに動いてる。

「喧嘩を吹っ掛けたのは君達だからな、俺達は抵抗したってことだから分かるな?」

「抵抗の範囲を超えてる!!」

男衆は絶叫したがジルはもう興味が無いのか知らん顔。


警備兵が出て来て、この惨状をみて過剰防衛です。と言われた。

「泣き寝入りしろと?」

「殴られろとそう言う事かな?」

「嫌。そう言う事ではなくて、顔の原型が分からなく成る程殴らないで下さい。って骨折れてるじゃん!!」

床には飛び散った血が付いてる。掃除が大変だなと他人事の様に思ってるホムラ達だった。

後は、警備兵にまかして僕達は今日止まるホテルに向かった。



王都にある格式高いホテルに僕達は泊まった。


お値段も2人でも金貨10枚、1拍。

僕達は3拍するから金貨30枚だ。

格式高いが売りだけにあって、スタッフも一流だ。

変な客も入らない。


僕達は露天風呂付きの部屋にしてもらった。

いつでも風呂に入れるし人目を気にしないで済む。

それに冒険者ギルドの人に会わずに済む。

あいつらはプライベートでも関係無いからな。

やりたい放題だけにジル達には嫌われてる。

大浴場でそこそこの部屋なら2人で金貨1枚だけどね


「高いだけあって風呂もベッドも大きいね」


ベッドはダブルベッドが2つ。

ここのホテルが押している、広いベッドで最高の癒しにしてくださいと言っていた。


ジルは部屋に着くと腰に着けていたマジックバックと剣をベッドに立て掛けて1人用のソファーに腰掛けた。

僕もベッドの横に剣を立て掛けて1人用のソファーに座った。


「風呂はいつでも入れる、いつでも寝れる、最高だね!」

「ご飯はどうするかだな」

「レストランがあったよ。レストラン三國(みつくに)

「三國?」

「そう。ある国で作られてる料理があって、確か・・・バイキングって聞いたよ」

「バイキング?」

「ナイフとフォークや箸で食べる料理だよ」

「箸ねぇ」

「大丈夫、お手拭きあるし」

「そうか」

「そうだよ。ところでお風呂に入ってみない?」

ホムラは部屋の外にある露天風呂が気になってた。

「先にどうぞ」

「ジルも入ろう」

僕はジルの腕を引っ張り露天風呂に行く。


障子を開き硝子の扉を開けて見るとそこそこ広い露天風呂。

タオルはバスユニットから持ってきて棚に置き、お湯の温度を見る。


「ちょうどいい。ジル入ろう。」

装備服を脱いでホムラは露天風呂に行った。

ジルも服を脱いで綺麗に畳んでから露天風呂に行く。

風呂ではまず、かけゆをしてジルも湯船に入る


「はぁぁぁ~♪」

「ジルがとろけてる。暖かくていいお湯だね。あっ髪を洗う所もある。ジル洗ってあげる」

縛っていた髪をほどきシャワーで髪を濡らしてシャンプーでゴシゴシ洗う。

「長いから嫌にならない?」

「もう慣れたよ」

「僕も伸ばして5年だけどたまに無性に切りたくなる」

「切っちゃえば?」

「嫌だよ。ここまで伸ばすの時間かかったんだから!」

「そっか。じゃ我慢するんだね?」

「ジルは切らないのか?」

「切らないと言うか切れないの方が正しい。切っても直ぐに延びてくるから切らない事にした」

「ふーんそんなもんかね?泡流すよ~♪」


僕はジルの髪に着いた泡を流す。

髪の汚れが落ちて綺麗な白銀髪になる。

タオルで頭を包みホムラと交代する。

「髪を洗ってやる」

「僕はいいよ」

「遠慮するな」

ホムラの髪をほどいて髪を濡らしシャンプーでゴシゴシ洗う。

「あー気持ちいい~」

「!。お客様何処か痒いとこはございませんか?」

ジルのしてやった顔が目に写る。

「何処で覚えたんですか?しかも似合いません。」

駄目出しで有る。

「やるなら僕が先だよ」

「フフフ。そうか。そうか。泡流すからな目をつぶれ」

シャワーで泡を流す。目に入らないように気を付けて洗い流す。

その後は体を洗いまた、湯船に浸かった。

「「はぁぁぁ~♪気持ちいい~♪」」

そして長く浸かりすぎて、湯だった。


「あー、氷魔法が使えて良かった。暑さが消える。」

「僕もお願いします。」

ジルは装備服を着て首に氷魔法で冷たいチョーカーの様に氷を着けてソファーに座って髪を拭いている。

ホムラは相当湯だったのか、屍の様に床に倒れてた。


棚からコップを出して水魔法と氷魔法で冷たい水を作りホムラに渡す。

「飲め」

「ありがとう」

「首にチョーカーの氷をつけるよ。体温も下がるし、屍じゃ無くなる。取り敢えずパンイチの姿では無く服を着ろ」

ホムラに出した冷たい水をジルは飲んだ。

「はぁい」

しぶしぶ起きて装備服を着てソファーに座った。

もちろん前は閉じていない。


「珍しい。白の服のままなんて」

「暑いからな。首の氷は体温が正常になったら消えるから」

首に巻いてる氷は水が出るタイプじゃなくて保冷剤の様に時間がたつとブヨブヨしてくるタイプでだ。


2時間たって僕達は、装備服を着て

三國に向かって部屋を出た。


そして2時間後、食べ過ぎた僕達は部屋に戻ってベッドに倒れこんだ。

「「食べ過ぎた~」」

「美味しいな和食」

「今度も王都に来たら泊まりましょう」

僕はジルに提案した。



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