目が覚めてから
「ん~………。良く寝た。」
起きたのは、ホムラだった。
ベッドの上で大きく伸びをしている
「起きたかホムラ!」
抱きつくネロに、状況が着いて行かないホムラ。
「どうしたんですか?」
「昨日の事、覚えて無いのか?」
「昨日?………ああ、昨日ね。急に眠気が来てその後は何も覚えて無いよ」
「………」
「ジルは、まだ寝てるの?」
「ああ、起きないんだ。」
心配するロートにホムラの身体でホムラとは違う声で、
『大丈夫です。後2時間位で起きます。』
と、言った。
「ホムラ?」
肩に手を乗せてガタガタと揺らす。
「ん?何ですか?」
いつものホムラだ。
「本当に大丈夫何だな?」
心配するネロにホムラは微笑み返して言った。
「大丈夫ですよ」
ホッとするネロ。
ジルは今だに眠っている。
心配になり口元に手を近付けると微かに息が手にかかる。
「大丈夫ですよ。ジルは、強いから」
「「………」」
「今は、寝かせておきましょう。きっと強くなって帰って来ますよ。」
笑ってホムラは言う。
何かを知ってる感じだが、ロートもネロも何も言えない。
言っても今回はホムラは答えてくれないだろう。俺達は黙ることしかできなかった。
ホムラ、ロート、ネロの3人でホテルのバイキングに行った。
「ん"~………」
ベットの中で大きな伸びをするジル。
今まで長かった髪が腰の位置になってる。
「髪が、少し短くなった?」
髪をぐじゃぐじゃとかき混ぜて、ボサボサになるが頭を振るとサラサラと元に戻る。
ベットで胡座をかき、昨日の事を思い出そうとするが、何も思い出せない。
ただ物凄く眠かったのを覚えてる。
悶々と考えていると部屋のドアが開いてホムラ、ロート、ネロが入ってきた。
「おはようございます、ジル」
「おはよう、ホムラ」
ジルとホムラの視線が絡み、ジルとホムラはニコッと笑った。
「バイキングの料理を人間が獣の様に汚い食べ方してて、残すは、手掴みで食事は取るで最悪だったから辞めて来た。」
「それは………嫌だな。外のカフェに行くか?ロートもネロもどうする?」
「ああ、行く。」
「俺も行く。あんな野蛮人は見たこと無い。食欲が無くなる」
「じゃ、着替えるから待ってて」
そう言うと、寝間着を脱いで、装備服に着替えるジル。
「あれ?、髪短くなってません?」
「あー、起きたら腰の位置になっていた。」
何でも無い様に言うジル。
「本当に身体に異常はないか?」
ロートが、ジルの肩を掴んで言ってくる。
「大丈夫だよ。さ、カフェに行こう」
ジルは、ウェーブがかかっていた髪はサラサラのストレートになり一層、白銀が濃くなった。
ホムラはサラサラのストレートになり、瞳の色は紫から茶色になっていた。
何処にも異常がないジルとホムラは喋りながらホテルから出ていく。
支払いはロートとネロが済ませてくれた。
それから近くの小さなカフェに入る。
「いらっしゃいませ。4名様ですね」
ジル、ホムラ、ロート、ネロは紅茶を頼むと紅茶と一緒にトーストとコールスローと茹で卵にあんこが付いてくる。
分厚いトーストにあんこをたっぷりと着けて食べる。
「「「「美味しい!」」」」
パクパクと食べる4人。
「追加頼む?」
とジルが聞くとロートとネロは、
「「勿論!」」
と答えた。
ジルはタマゴサンドイッチを頼み1人1皿づつ注文し、ペロリと平らげた。




